ミスティーブルーのきらめき
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ルフィを襲った黒炎。
今の自分達に、なまえに何が起きているのか、理解が追いつかない。
「その様子だと、本当に何も知らないらしいな・・・」
今までほとんど無表情を崩さなかったカイルが、驚いたような表情を浮かべた。
「なまえは“神に愛された女”だ」
再び思いがけない言葉が飛び出す。
本当に何も知らない様子の一味に、教えてやるよ、とカイルはため息交じりに話し出す。
「火の神、光の神、雷の神、大地の神、水の神、海の神、そして風の神・・・これら全てに愛されたなまえに、海に嫌われた“悪魔”の実の能力者の攻撃は、一切効かねぇんだよ……」
普通ならば、能力者に一般の攻撃が効かない事はある。
人間が悪魔の実以外で自然を自由自在に操るなど、有り得ない。
セプトクルールは、自然の神の力そのもの。
それは神の領域。
ーなまえは神に選ばれた女なのだ。
「で、でも!!今までおれ、なまえに触っても・・・こんな事にはならなかったぞ!!」
チョッパーの言う通り、なまえにそんな力があるとは知らず、普通に過ごしていたのだ。
そうでなければ、とっくにルフィと同じ目にあっていたはずなのだから。
「能力者がなまえを“攻撃”しようとすると、黒炎で全て弾かれる。お前達の場合、なまえに攻撃することはなかっただろう。だから知らなかっただけさ」
一味を敵だと思っている彼女は、さっきのルフィの行動を攻撃だと判断し、身を守った。
その言葉は、なまえが麦わらの一味を敵だと認識していることを完全に確定してしまうものだった。
「能力者のほとんどは、己の能力に過信する。そんな奴らにとって、なまえは異形の存在だ」
海賊、海軍、政府・・・そんな肩書も一切関係なく、世間で恐れられる悪魔の実の能力は、彼女の前では、全てが無意味。
「その炎は神の怒り。ひどいと黒炎で跡形もなくその身体を焼き付くされるぜ。腕だけで済んで良かったな。当分の間は痛むだろうがな」
真っ赤になったルフィの手は、鈍い痛みを刻んでいた。
まるで勝ち誇ったように言うカイルを、一味は睨み付ける。
しかし、現に今、初めて知ったのだ。
「少し遊ぼうぜ、俺と」
怪しげな笑みを浮かべて、カイルは右手をかざした。