ミスティーブルーのきらめき
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海賊は悪、海軍は正義。
世間一般では、それで成り立っている。
しかし、それは本当のことなのだろうか?
「お前たち、何故なまえの持つ力が世間に知られていないのか・・・知ってるか?」
この質問が、これから明かされる真実の扉の鍵だった。
「特別な力で、狙われるからだろ」
ルフィの答えは単純そのものだったが、逆に言えば、それ以上も、それ以下も知らないのも本当のことだった。
「なまえの持つ力は、神の力だ。
神聖なこの力は・・・海に嫌われた“悪魔”の実の能力をすべて無効化する。自分の力に溺れる能力者も、なまえの前ではただの無力な人間でしかない」
「え・・・!?」
それは初めて耳にする、誰も知らない真実だった。
マーサですら、そんなことは言っていなかった。
一味の驚く様子を見て、一緒にいたのに何も知らないんだな、とカイルは呆れたように呟いた。
「自然を操るこの力は、すべての人間にとって脅威そのもの。
悪魔の実の中でも最強と言われている“自然系”でさえ、なまえの前では無力だ。世界最強と言っても過言じゃない。それを世間が、政府が知ったら・・・なまえはどうなる?」
その質問に、誰一人として答えを返すことが出来なかった。
ある程度の予想はついてしまう。
彼女の力を欲しがる人間など、数多くいるであろうことを。
それが悪だろうと、正義だろうと、どんな形であろうとも。
「なまえの力と俺のこの魔術があれば、この世界だって・・・ひっくり返すことが出来るんだ」
そしてこの男も、力を欲するひとりなのだと。
これまでの長い旅の中で、麦わらの一味は多くの敵と戦ってきた。
だからこそわかるのだ、この男は別格だと。
本能が告げるのだ、この男は危険だと。
本当に、世界をひっくり返すつもりなのだと。
そしてそれが、本当に出来てしまう力があるのだと。
口調こそ落ち着いてはいるものの、カイルから感じ取った何かは、明らかに今までの敵とは違う。
それは“恐怖”なのか、それとも。
「あなたの使う魔術とは・・・一体どんなものなのかしら」
悪魔の実の能力ではなさそうだけれど、ロビンが切り出す。
その言葉からは、聡明な彼女の慎重さが窺えた。
「簡単に言えば・・・“命の主導権を握る”とでも言えばいいのか?」
望んだ答えは来ないと期待はしていなかったが、カイルは意外にも答えを返した。
「操るとは少し違う。簡単に言ってしまえば、魔術をかけた人間が、かけられた人間の“主人”となる。
その人間の“命”の主導権を握るんだ。
主人の言ったことは絶対で、本人の意思とは関係ない。その人間にしか従うことはない」
攻撃しろと言えば攻撃し、
食べるなと命令すれば食べることが出来なくなり、
命を絶てと命令すればその通りに従うわけだ。
それもすべて、自分の意志とは関係なく。
「かけられた人間は、自分自身のすべての決定権を失うんだ。・・・恐ろしいだろ?」
セプトクルールというものを知ってから、カイルはずっと“選ばれし者”を探していた。
やっとなまえの存在を知り、綿密に計画を練り、ようやく手に入ると思っていた矢先。
麦わらの一味が、なまえを島から連れ出してしまった。
それだけが予想外中の予想外だった。
「顔も見たくない海軍を呪ってまで計画したってのに・・・まったくの部外者に台無しにされるとは・・・」
「海軍・・・?」
その言葉こそが、彼のすべての計画・・・
この事件の全貌を物語っていることを、まだ誰も知らない。
世間一般では、それで成り立っている。
しかし、それは本当のことなのだろうか?
「お前たち、何故なまえの持つ力が世間に知られていないのか・・・知ってるか?」
この質問が、これから明かされる真実の扉の鍵だった。
「特別な力で、狙われるからだろ」
ルフィの答えは単純そのものだったが、逆に言えば、それ以上も、それ以下も知らないのも本当のことだった。
「なまえの持つ力は、神の力だ。
神聖なこの力は・・・海に嫌われた“悪魔”の実の能力をすべて無効化する。自分の力に溺れる能力者も、なまえの前ではただの無力な人間でしかない」
「え・・・!?」
それは初めて耳にする、誰も知らない真実だった。
マーサですら、そんなことは言っていなかった。
一味の驚く様子を見て、一緒にいたのに何も知らないんだな、とカイルは呆れたように呟いた。
「自然を操るこの力は、すべての人間にとって脅威そのもの。
悪魔の実の中でも最強と言われている“自然系”でさえ、なまえの前では無力だ。世界最強と言っても過言じゃない。それを世間が、政府が知ったら・・・なまえはどうなる?」
その質問に、誰一人として答えを返すことが出来なかった。
ある程度の予想はついてしまう。
彼女の力を欲しがる人間など、数多くいるであろうことを。
それが悪だろうと、正義だろうと、どんな形であろうとも。
「なまえの力と俺のこの魔術があれば、この世界だって・・・ひっくり返すことが出来るんだ」
そしてこの男も、力を欲するひとりなのだと。
これまでの長い旅の中で、麦わらの一味は多くの敵と戦ってきた。
だからこそわかるのだ、この男は別格だと。
本能が告げるのだ、この男は危険だと。
本当に、世界をひっくり返すつもりなのだと。
そしてそれが、本当に出来てしまう力があるのだと。
口調こそ落ち着いてはいるものの、カイルから感じ取った何かは、明らかに今までの敵とは違う。
それは“恐怖”なのか、それとも。
「あなたの使う魔術とは・・・一体どんなものなのかしら」
悪魔の実の能力ではなさそうだけれど、ロビンが切り出す。
その言葉からは、聡明な彼女の慎重さが窺えた。
「簡単に言えば・・・“命の主導権を握る”とでも言えばいいのか?」
望んだ答えは来ないと期待はしていなかったが、カイルは意外にも答えを返した。
「操るとは少し違う。簡単に言ってしまえば、魔術をかけた人間が、かけられた人間の“主人”となる。
その人間の“命”の主導権を握るんだ。
主人の言ったことは絶対で、本人の意思とは関係ない。その人間にしか従うことはない」
攻撃しろと言えば攻撃し、
食べるなと命令すれば食べることが出来なくなり、
命を絶てと命令すればその通りに従うわけだ。
それもすべて、自分の意志とは関係なく。
「かけられた人間は、自分自身のすべての決定権を失うんだ。・・・恐ろしいだろ?」
セプトクルールというものを知ってから、カイルはずっと“選ばれし者”を探していた。
やっとなまえの存在を知り、綿密に計画を練り、ようやく手に入ると思っていた矢先。
麦わらの一味が、なまえを島から連れ出してしまった。
それだけが予想外中の予想外だった。
「顔も見たくない海軍を呪ってまで計画したってのに・・・まったくの部外者に台無しにされるとは・・・」
「海軍・・・?」
その言葉こそが、彼のすべての計画・・・
この事件の全貌を物語っていることを、まだ誰も知らない。