ミスティーブルーのきらめき
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「俺の家族は・・・政府に殺された」
それは昔、幸せだったある国での話。
カイルの父は、腕利きの漁師だった。
変わらずいつものように仲間と漁に出た日。
その運命は一変する。
父が乗った船が、事故にあった。
その事故が原因で、父の身体は不自由になってしまった。
身体が動かない漁師など使い物にならない。
辞めざるを得なくなってしまった。
しかし、驚くべき事実が判明する。
カイルの父が乗った船の近くで、世界政府が、新種の兵器の実験を行っていたのだ。
事故の原因は、実験が失敗したことによるものだった。
身体の自由を奪っただけではなく、この事故が原因で魚が採れなくなった。
漁を生業としていた国は、一気に貧しくなる。
しかし世界政府は、この一件をすべて隠蔽した。
世界政府も、王も、決して事実を認めることはなかった。
困窮する生活に国民の生活は苦しくなり、食べることすら厳しい日々となる。
カイルの母は体調を崩し、早くに命を落としてしまった。
突然身体の自由を失い、家族を失い、幸せをすべて奪われた人間の激しい怒りは、復讐という恐ろしい炎に変わった。
カイルの父は、恐ろしい計画を実行する。
「親父は禁断と言われているある魔術を甦らせることに成功した。・・・国民を呪って王宮に攻め入り、国を滅ぼした」
「まさか、それって・・・!!」
そこまで話を聞いたロビンが、たちまち顔を青くした。
それは、ガープが話していたことと一致する。
「ここがかつてのその国・・・俺の故郷だ。
お前のじいさんがバスターコールで世界から消した島だ。
お前のじいさんは、俺の家族を・・・この国の多くの人間の命を奪った男さ」
「・・・!!!」
政府の犠牲となった国があった。
多くの人間の運命を狂わせることとなった、元凶。
世界から忘れ去られたその国が生み出したものは、
時が流れても決して消えることのない、最悪の復讐の炎だった。