ミスティーブルーのきらめき
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『ローさん!?』
驚いたなまえは急いで離れようとするが、ローはそれを許さなかった。
『ローさんっ』
困ります、と必死になまえが離れようとすればするほど、彼女の腰に回したローの腕の力は強まるばかりで緩むことがない。
「・・・そんなに、俺が嫌か」
『そんな事・・・』
なまえの答えに拒絶はされていないのだとわかった途端、ローは更に強く彼女を抱き締めた。
『ローさん、本当に、困ります・・・』
「ローでいい、お前にはそう呼んでもらいたい」
なまえ、と催促するように彼が名前を呼ぶと、なまえは観念したのか、小さくその名を呼んだ。
『・・・ロー』
ローはなまえの首筋に顔を埋める。
その姿はまるで欲しいものをもらえて喜ぶ、不器用に甘える子供のようだ。
「もう一回」
『・・・、ロー・・・』
これが本当に億越えの世間を賑わす海賊の船長なのだろうか。
「もっとだ」
耳元で囁かれ、なまえの頬は赤く染まっていく。
『ロー・・・』
素直に従ったことで満足したのか、ローはなまえの髪に指を絡め、さらさらと優しく梳いた。
『これ・・・とても綺麗な石ですね』
沈黙に耐え切れなくなったなまえが手に持っていたブレスレットに視線を向けて一言そう言うと、ローは彼女の手の中からそれを取り、彼女の細い左手首に付けて満足そうに微笑んだ。
「お前に渡したかったんだ」
持っていろ、とぶっきらぼうに言うと、なまえはどこか嬉しそうにブレスレットを見つめた。
『はい、大事にします』
その返事が聞けて満足したのか、手を翳して能力を発動する。
「またな」
小さく告げた瞬間、彼女の姿はなく。
紅い花が、彼の前に静かに落ちた。
今まで見てきた女の中で、
彼女は誰よりも美しかった。
手を伸ばしても、決して捕まらないのだろう。
まるで、風のようだ。
何故か、そんなことを思った。
―たった1日。
たった1日で、“なまえ”という存在は、ローの記憶の中に深く深く刻み付けられることとなる。
ローがなまえに送った優しい光を放つ水色の石の名は、アマゾナイトという。
アマゾナイトの石言葉は、
“愛する人の視線を吸い寄せる”
驚いたなまえは急いで離れようとするが、ローはそれを許さなかった。
『ローさんっ』
困ります、と必死になまえが離れようとすればするほど、彼女の腰に回したローの腕の力は強まるばかりで緩むことがない。
「・・・そんなに、俺が嫌か」
『そんな事・・・』
なまえの答えに拒絶はされていないのだとわかった途端、ローは更に強く彼女を抱き締めた。
『ローさん、本当に、困ります・・・』
「ローでいい、お前にはそう呼んでもらいたい」
なまえ、と催促するように彼が名前を呼ぶと、なまえは観念したのか、小さくその名を呼んだ。
『・・・ロー』
ローはなまえの首筋に顔を埋める。
その姿はまるで欲しいものをもらえて喜ぶ、不器用に甘える子供のようだ。
「もう一回」
『・・・、ロー・・・』
これが本当に億越えの世間を賑わす海賊の船長なのだろうか。
「もっとだ」
耳元で囁かれ、なまえの頬は赤く染まっていく。
『ロー・・・』
素直に従ったことで満足したのか、ローはなまえの髪に指を絡め、さらさらと優しく梳いた。
『これ・・・とても綺麗な石ですね』
沈黙に耐え切れなくなったなまえが手に持っていたブレスレットに視線を向けて一言そう言うと、ローは彼女の手の中からそれを取り、彼女の細い左手首に付けて満足そうに微笑んだ。
「お前に渡したかったんだ」
持っていろ、とぶっきらぼうに言うと、なまえはどこか嬉しそうにブレスレットを見つめた。
『はい、大事にします』
その返事が聞けて満足したのか、手を翳して能力を発動する。
「またな」
小さく告げた瞬間、彼女の姿はなく。
紅い花が、彼の前に静かに落ちた。
今まで見てきた女の中で、
彼女は誰よりも美しかった。
手を伸ばしても、決して捕まらないのだろう。
まるで、風のようだ。
何故か、そんなことを思った。
―たった1日。
たった1日で、“なまえ”という存在は、ローの記憶の中に深く深く刻み付けられることとなる。
ローがなまえに送った優しい光を放つ水色の石の名は、アマゾナイトという。
アマゾナイトの石言葉は、
“愛する人の視線を吸い寄せる”