ミスティーブルーのきらめき
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次の日。
ログが貯まったサニー号は、出航に向けて準備を始めていた。
時間まで、なまえは海岸の波打ち際をひとりのんびり散歩していた。
治安も悪くはなく穏やかで、久しぶりに不安になることなく過ごすことができた。
ひとりで散歩するなど、サニー号に乗ってから初めてかもしれない。
サンダルを脱いで、透き通った穏やかな波を静かに蹴るように歩く。
そんな彼女の姿を遠くから見つめる視線には、気づかずに。
あまり遅くなってしまうと、皆が心配してしまう。
不思議な空間のような・・・壁のようなサークルが突然出現したのは、サンダルを履いた時だった。
“ROOM”
『えっ・・・?』
驚きの声を上げた瞬間、なまえの姿は、海岸から忽然と消えていた。
彼女が立っていた場所には、彼女の代わりに、海岸にはあるはずのない鮮やかな赤い花が一輪、その存在を示すかのように落ちていた。
周りに広がる景色が、自分がいたはずの海岸ではないことに気付く。
ほんの一瞬の出来事だった。
自分の身に、何が起こったというのか。
慌てるなまえに、後ろから誰かが声を掛けた。
「なまえ」
振り返ったなまえは、目の前にいた人物に驚く。
『え、ローさん・・・?』
なまえの目の前にいたのは、昨日出会った青年・・・
トラファルガー・ローだった。
「お前・・・麦わら屋の船に乗っているのか」
ローが見たものは、かつて同盟を組んだ麦わらの一味の船から降りてくる、なまえの姿だった。
『はい、訳があって・・・乗せてもらっています』
自分たちの姿を見ても、驚かなかったのはそのせいだったのだと理解する。
質問に素直にそう答えたものの、この事態が理解できずにいるのか、相変わらず困惑した表情を見せるなまえに、ローは何かを差し出した。
「やるよ」
そう言って彼が手渡したのは、淡い光を放つ、水色の石がついたブレスレットだった。
『そんな・・・受け取れません』
遠慮しているのか、それとも警戒しているのかはわからないが、彼女は受け取る様子がなかった。
「・・・必要なければ捨てても構わない」
彼がそう告げるとついに諦めたのか、ローの手からブレスレットを受け取った。
『ありがとうございます・・・』
大切にしますね、と優しく微笑んだ彼女の姿が、ひどく眩しく見えた。
ローの心の何かを揺さぶるのだ、彼女は。
ー許されるだろうか。
「・・・なまえ」
はい、と返事を返した彼女の腕を引っ張ると、ローはその細い身体を抱きしめた。
ログが貯まったサニー号は、出航に向けて準備を始めていた。
時間まで、なまえは海岸の波打ち際をひとりのんびり散歩していた。
治安も悪くはなく穏やかで、久しぶりに不安になることなく過ごすことができた。
ひとりで散歩するなど、サニー号に乗ってから初めてかもしれない。
サンダルを脱いで、透き通った穏やかな波を静かに蹴るように歩く。
そんな彼女の姿を遠くから見つめる視線には、気づかずに。
あまり遅くなってしまうと、皆が心配してしまう。
不思議な空間のような・・・壁のようなサークルが突然出現したのは、サンダルを履いた時だった。
“ROOM”
『えっ・・・?』
驚きの声を上げた瞬間、なまえの姿は、海岸から忽然と消えていた。
彼女が立っていた場所には、彼女の代わりに、海岸にはあるはずのない鮮やかな赤い花が一輪、その存在を示すかのように落ちていた。
周りに広がる景色が、自分がいたはずの海岸ではないことに気付く。
ほんの一瞬の出来事だった。
自分の身に、何が起こったというのか。
慌てるなまえに、後ろから誰かが声を掛けた。
「なまえ」
振り返ったなまえは、目の前にいた人物に驚く。
『え、ローさん・・・?』
なまえの目の前にいたのは、昨日出会った青年・・・
トラファルガー・ローだった。
「お前・・・麦わら屋の船に乗っているのか」
ローが見たものは、かつて同盟を組んだ麦わらの一味の船から降りてくる、なまえの姿だった。
『はい、訳があって・・・乗せてもらっています』
自分たちの姿を見ても、驚かなかったのはそのせいだったのだと理解する。
質問に素直にそう答えたものの、この事態が理解できずにいるのか、相変わらず困惑した表情を見せるなまえに、ローは何かを差し出した。
「やるよ」
そう言って彼が手渡したのは、淡い光を放つ、水色の石がついたブレスレットだった。
『そんな・・・受け取れません』
遠慮しているのか、それとも警戒しているのかはわからないが、彼女は受け取る様子がなかった。
「・・・必要なければ捨てても構わない」
彼がそう告げるとついに諦めたのか、ローの手からブレスレットを受け取った。
『ありがとうございます・・・』
大切にしますね、と優しく微笑んだ彼女の姿が、ひどく眩しく見えた。
ローの心の何かを揺さぶるのだ、彼女は。
ー許されるだろうか。
「・・・なまえ」
はい、と返事を返した彼女の腕を引っ張ると、ローはその細い身体を抱きしめた。