ミスティーブルーのきらめき
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海軍本部が大騒ぎとなっている頃。
時を同じくして、サニー号の甲板では、ルフィ達も例の新聞を全員で囲んで見ていた。
海軍の船を発見し、サニー号がすぐに出航した直後。
海に轟音が響き渡った。
その凄まじい音に、甲板へと出たなまえが、一味全員が、その光景に目を疑った。
海軍が、島を砲撃していたのだ。
一瞬にして燃え上がる炎、目が霞むほどの黒煙。
あの時の光景が、新聞に大きく載っていた。
「まさか・・・なまえさんを追って・・・?」
ブルックの言葉に、何とも言えない空気が流れる。
こうなれば、ジュエル島で言っていた、「島を跡形もなく吹き飛ばす」という発言は脅しでも何でもなく、本当に計画していたものであることを決定的に証明することになる。
『私のせいで・・・島が・・・』
自分のせいで、島が砲撃されてしまったのではないか。
その考えに行き着くのも、無理はなかった。
立て続けにいろいろな事が起こりすぎて、何が起きているのか理解が追い付かないなまえの身体は、震えが止まらなくなっていた。
「いや、違う」
自分を責めるなまえの言葉を真っ先に否定したのは、ゾロだった。
「なまえ一人を捕まえるという目的にしては、あまりにもやることが派手すぎる。・・・何かがおかしい」
「ええ、まったく同感よ。これは・・・海軍内部の問題なのかもしれないわ」
きっぱりと言い切ったゾロの言葉に重ねるように、ロビンは海軍の組織的な内部抗争の可能性を指摘した。
落ち着いて考えてみれば、事の発端は、海軍が元帥命令という言葉を使ってなまえを島から連れだそうとしていたことだ。
しかし当のサカズキ本人は、それを知らずにいる可能性が高い。
そうなれば今回の砲撃も、海軍の判断なのかどうかも怪しい。
しかし、海軍のこの砲撃は、必ず世間から非難されることは間違いない。
元帥の名前を使って勝手に動いているとすれば、目的はひとつ。
サカズキをその座から引きずり下ろすことだ。
そして何故かはわからないが、その計画になまえを必要としており、島から誘拐することを計画した。
島から島民を連れ去り、ましてや島を砲撃していたとなれば・・・それこそ今以上の大問題になるだろう。
しかし、偶然ルフィたちが介入したことにより、敵の計画が狂ってしまった。
以上が彼女の見解だった。
いくら内部の問題とはいえ、民間人を守る立場である海軍が関係ない人間を巻き込むなど言語道断。
そこまでして、海軍がなぜ執拗になまえを狙う必要があるのだろうか。
意図がまったく理解できないこの状況。
「どんな理由だろうが、関係ねェ。なまえはおれたちが・・・必ず守る」
だから心配するな、と強く言った船長の言葉に、なまえは小さく頷いた。