ミスティーブルーのきらめき
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「とにかく落ち着いて説明しろ、どういうことだ」
血相を変えてサニー号に戻ってきたウソップとチョッパーは、朝食の支度をしていたサンジがいるキッチンへと駆け込んだ。
ただでさえ朝食の準備で忙しいのに、バタバタと騒がしくされたサンジは眉を潜めたが、ふたりはパニックになっているのか、大変だ、島が危ない、砲撃される、などと物騒な言葉ばかりを並べ立てて、真っ青になっていた。
何が何なのかわからなかったが、そのあまりの焦り方から、質の悪い冗談を言っているのではなく何かがあったのだろうと察したサンジは、ふたりをとにかく落ち着かせようとココアを作って椅子へ座らせた。
ちょうどいい温度で作られたココアを一気飲みしたウソップとチョッパーはやっと少し落ち着いたのか、事の一連を話し出した。
森の中で、誰かが連絡を取っていたこと。
その誰かが誰と連絡を取っていたのかはわからないが、
元帥命令と言えばあっさり信じた。
責任は海軍が被ってくれる、
長老を人質に取る。
なまえさえ手に入ればこの島を跡形もなく吹き飛ばす。
それは誰が聞いても、とても穏やかな内容ではない言葉を並べていたことを話す。
そんなふたりの話を、口を挟むことなく黙って聞いていたサンジは、頭の中で冷静に状況を整理していた。
ふたりの話が本当だとしたら、
海軍はなまえの保護をするために来たという事ではなく、別の目的があるということになる。
そしてそれが本当に“保護”なのか、それすらも怪しい。
本気で島に砲撃をするつもりであれば、なまえどころか、島民も無事では済まないだろう。
なまえは今日の朝、海軍の船へ向かう手筈になっている。
どう考えても、相手はなまえとマーサだけで太刀打ち出来る人数ではない。
もう、時間がない。
サンジは咥えていたタバコを灰皿に押し付けた。
「今すぐ全員起こして甲板に集めろ。なまえちゃんが危ない」