16話
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家に帰って来たあたしは物置と化している空き部屋を2つ共換気をしながらあたしとお兄ちゃんの物を分けて行くと
懐かしい写真の入って居るアルバムを見つけてしまった。
思い出にふけっていると
「随分と懐かしいアルバムを見ているねぇ茉白」
「あ、お兄ちゃん」
もう帰って来たのかと思ったら
「いや。此れから布団を見に行くのだけれどね」
「うん?」
「帆花ちゃんはどうも茉白と一緒に行きたいらしいのだよ」
「あたしと?」
「あぁ。それで車の中でちょっと」
苦笑いをしたお兄ちゃんと一緒に中也君の車の方へ向かうと車から降りていじけてしまっている帆花ちゃんの姿
「乗せるのも一苦労。でも其の儘行こうもんには大騒ぎで中也がそれならって一度帰って来たのだよ」
「あー…そういう事」
「あ、茉白ちゃん」
あたしを見つけてしまった帆花ちゃんは嬉しそうにあたしの方に寄ってきて車の中には旭陽君の姿もちゃんとにある
「お帰りなさい」
「ただいまっ」
ものすごく嬉しそう。だけどお兄ちゃんたちは複雑そうだ。
そんな中帰って来たからと買って来たものを全て1度車から降ろすと
「随分と買って来たね?」
「必要なものだからね。でも帆花ちゃん、必要なものが揃っていないのだよ」
「えー?」
「お布団に、勉強机も買ってこなくちゃいけないだろう」
ぶーーっと頬を膨らませているけど確かに必要なものだ。
「買っておいで」
「茉白ちゃんと一緒に選びたい」
「ずっとこの調子なのだよ。中也も今日は平気でも、明日はもう任務が入ってしまっているようでね。使える者は使っておかないと」
またそうやって中也君を揶揄うんだから
んー。と考えていると
「茉白は何時までこっちにいるのだい?」
お兄ちゃんのいつまでという言葉に反応をした帆花ちゃんは
「どっか行っちゃうの?」
「ごめんね。月曜日までしかいられないの」
「そうかい」
まぁいっその事あたしの部屋を与えてしまっても構わニと思ってしまったのだけれど
「茉白。自分の物を簡単に渡してはいけないよ。仮にも茉白だってまだ高校生だ」
「そうだけど」
あたしの傍を離れようとしない帆花ちゃんを見ているとほんの少しだけ顔が赤くなっていて
おでこに手を当ててみるともの凄く暑いわけではないのだが
「お兄ちゃん、帆花ちゃん熱があるかもしれない」
「そうなのかい?」
「うん。ちょっとだけ熱い気がする」
お兄ちゃんも手を当ててくれた後
「まずは帆花ちゃんを寝かせてあげよう」
「へ?」
「安静が必要だからね」
「うん」
あたしの部屋に抱えて行くと7歳にしては軽すぎる体重と身長も低いような気もする
あたしの自室のベッドに連れて行くと
「茉白ちゃん…そばに、いてくれる?」
「えぇ。居るわ。ちゃんとここにね」
「わーい…」
目を閉じた帆花ちゃんを見た後
「どうだい?」
「寝ちゃった」
「そうかい。中也とも話をして取り合えず、敷布団だけを買いに行こうという話になったよ」
「ベッドまでしっかりと買っちゃえばいいのに」
「一緒に買うと訊かなかったのは帆花ちゃんだ。旭陽君のは今から調達しに行って来るよ。何か欲しいものはあるかい?」
「頭を冷やす物と飲み物。お酒はやめてね?あとは栄養のつきそうなもの」
「分かった。見に行って来よう」
「ありがとう」
お兄ちゃんたちを見送った後部屋に戻るとあたしのベッドdふぇねている帆花ちゃんは一寸だけ息が上がって居て
暫くして部屋の片づけをしていたときだった。
「茉白ちゃん…どこぉ…」
なんて声がして部屋を開けっぱなしで片づけをしていたあたしを見つけるのは簡単だったのだろう。
毛布を引っ張って歩きながらあたしの所に来て再び寝てしまったのだ
「あらら」
きっとこうして熱を出しても今までは旭陽君だったのだろう
「うぅ…さむいぃ…」
「ちゃんと布団に入って居れば温かいと言うのに」
帆花ちゃんを抱えて再びベッドまで連れて行くとあたしの服を掴んで話してくれそうにも無くて上着を取り換えることに
着替えてから再度部屋の片づけをして終わらせたころには2つ共部屋は綺麗になって居て
「此れなら使えるでしょ」
