16話
名前を入れて読んでね
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
戻ってきた子供たちは中也君の言っていた通り可愛くなっていて
「首がスースーする」
「大分痛んでいた髪の毛を切らせていただきました。それと」
そう言った美容師さんは優しそうな顔をしていて帆花ちゃんを見ると
「此れを上げるわ」
そう手渡されていたのはヘアゴムで
「いいの!?」
「勿論。初めての小さなお客様で嬉しかったわ」
その直後旭陽君も戻って来て
「随分と変わったな」
「確かに」
「に‥似合ってるかな」
「勿論。似合っているわ」
美容室を後にするとショッピングモールに来て洋服やらいろいろと見ていて
「取り合えず、試着して来い」
「でも」
「大丈夫よ。折角新しい洋服を見ているのだから試着して気に入ったのを買えばいいじゃない」
「お金が」
「気にしなくていいわ。ちゃんとお兄ちゃんから預かっているもの」
オズオズと試着をしに行った旭陽君とあたしの手を握っている帆花ちゃんの姿
「一緒がいい」
「見てきてやれ」
「そうする」
試着室に行くと渡されていた洋服が全部可愛くて
「どうしよう…選べない」
素直な感想を言ってくれた帆花ちゃんに
「選べないんだったら全部選んだっていいんだよ?此れからは貴方はあたしの妹として生活をしていくのだから」
「いいの?」
「勿論」
試着室から出ると中也君の隣には何時の間にか来ていたお兄ちゃんの姿があって
「おや。随分と可愛らしいお姫様になったじゃないか」
「!?」
「かごに入っている洋服はお気に召したものだね」
「はい…」
「良いのだよ?もっと買って来たって」
「他に、欲しいもの…あるから」
他に欲しいものがある?
「気にすることはないのだよ」
「ねぇ、お兄ちゃん」
「ん?」
「あたし家に戻って部屋を片付けておくよ。子供たちの寝る部屋位用意しておかないと」
「良いのかい?」
「勿論」
あたしの洋服を引っ張った帆花ちゃんは
「茉白ちゃんがいないならおうちに帰りたい」
「帆花ちゃん」
下を見ると泣き出しそうな顔をしている帆花ちゃんがそこにはいて
「大丈夫。お兄ちゃんたちと一緒に買い物をしておいで。帆花ちゃんが持てないような大きな荷物も持ってくれるよ」
お兄ちゃんを見上げた帆花ちゃんは
「でも…」
「あたしは先に戻って貴方達が寝られる場所を用意しておくから」
「おうちに帰ったらいてくれる?」
「勿論。ちゃんとにいるわ」
「そうだね。お布団も買いに行かなくてはならないし、色々と必要なものを取りそろえよう」
「はい…」
