16話
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与謝野女医とお兄ちゃんに寝ているように言われて寝た後外を見たら既に夕焼けが出ていて
「結構寝ちゃってたんだ」
「起きたようだね」
「ありがとうございます。与謝野さん」
「構いやしないよ。子供たちも起きて今は太宰と一緒にいる」
「そうですか」
「で?」
で?
「津島に戻って何を言われたんだい」
「え?」
「よっぽどのことがなかったらこんな事にならない茉白が倒れたんだ。何かあったとしか思えないけどねぇ」
「子供たちを車に乗せた後あたしだけを津島に置いて行けと言われました」
「な!?」
「其れの理由が分からない程の莫迦でもあたしも無いですけど」
「だろうね。あの太宰の妹なだけはあるのかもしれない。だけどねあの時ポートマフィアに言ったあたしの言葉も嘘なんかじゃないんだよ茉白」
「はい」
ベッドから起き上がると
「茉白」
「織田さん?」
「大丈夫みたいだな。俺は帰るがどうする。太宰はまだ子供たちと話しているが」
一緒に帰る。そう直ぐに選択できなかったのはいつもはお兄ちゃんと織田さんが一緒にいるからで
「まぁ俺と一緒に太宰を待つという手もあるがな」
織田さんと一緒にお兄ちゃんを待つ?
「ううん。お兄ちゃんと一緒に帰る」
「そうか。なら気を付けておけよ」
「うん」
織田さんを見送った後お兄ちゃんの仕事の机である程度の仕事を片付けると
「おや織田作と一緒に帰ったのだとばかり思っていたよ」
「「だ…誰!?」」
あたしに驚いている子供たちに
「君たちの実のお姉さんだよ」
「え?」
「私たちのお姉ちゃん?」
ん?私たち?
「女の子?」
「あぁ。男の子と女の子の兄妹だ」
あ、そうなんだ
「初めまして。太宰茉白といいます」
「茉白…ちゃん?」
そう言った矢先あっというような顔をした兄妹は
「いいよ。名前で呼んで」
「良いのかい?仮にも妹と弟だ」
「うん。だって今まで一緒にいなかったのに急にそう言われても言いにくいと思うから」
「そうかい。とりあえずこの子たちは暫く探偵社で面倒を見ることになる」
へ?
「それがいいと社長と乱歩さんの助言もあってね」
「そう…」
「茉白?」
「あ…ううん何でもない」
「家に帰ってから話そうか」
「え?」
「茉白が自分の妹たちに何も思っていないなんてことはないだろう?だから家に帰ってから話そう。旭陽と帆花もそれで構わないね」
「はい」
