16話
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診察室に入ると与謝野さんが準備してくれていて
「待ってたよ。寝かせてやんな」
空いているベッドに子供たちを寝かせるとすぐに診察を始めてくれた与謝野女医
服の中も身ながら驚いた顔をしていたけど、他にも見る所と新札を続け終わった時にお兄ちゃんとあたしを呼び出してきた与謝野女医
「太宰。茉白良く訊きな」
「はい」
「あの子たちは虐待を受けていた傷跡が服の中にいくつもあった。恐らく異能が暴走したのは今回が初めてじゃない」
「え?」
異能が暴走したのが初めてじゃない?
「小さなあの子たちが出来なければ暴力。その恐怖と苦しさが数年の積み重なった結果が今回の暴走だよ。恐らくね」
「そんな…」
「暫くは社宅の太宰の部屋で様子を見ていい。昼間は探偵社に連れてくればいいさ」
「ですが」
「子供たちだけにしておく方がよっぽど危険だよ」
「其れもそうですが…休むという手もあります」
「茉白は兎も角太宰は仕事がたまりにたまっているから無理だよ」
ここぞとばかりにずる休みをしようとしていたのに出来ないという先手を打たれてしまっている
「与謝野女医」
「何だい?」
「あたしも今日から月曜日までならこっちにいられます」
「おや」
「なので探偵社であたしもこっちに来て面倒を見ていた方が安全でしょう」
「そうだね。それがいい」
「ではそうしますね」
「今日はこのまま休ませてやんな。まがりなりにも同じ津島の出身の人間だ。すぐになれるさ」
直ぐになれるのかな
お兄ちゃんが仕事をしに出て行ってしまいあたしは子供たちを見ていることに
「茉白さん」
「谷崎君に賢治君まで」
「少しだけ変わりましょうか」
「ううん。大丈夫」
椅子から立ち上がったあたしに
「茉白」
「織田さん…?」
「無茶をしたな」
「え?」
ぐにゃりと急に視界が悪くなったのが分かると
「谷崎。悪いが子供たちを頼んだ。俺は隣に此奴を寝かせて与謝野女医を呼んでくる」
「はい」
布団に横にさせられたあたしは与謝野女医と一緒に来たお兄ちゃんに
「全く」
「疲れがたまってたんだろうよ。茉白も今日はゆっくりとすること。いいね」
「はーい…」
