16話
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慌てた様子で入ってきた国木田さんは
「太宰兄妹。これを見てくれ」
そう見せて来たのは携帯には行って来るニュースで津島の家が燃えている様子で
「な!?」
「何でこんな…」
慌て始めた母親に
「今日は子供たちは」
「家にいる筈よ」
家にいる?
「異能が暴走したか、ただの火災か。判らないな」
「あぁ」
「あたしが先に行ってみてくる」
「大丈夫かい?」
「大丈夫。こういう時には役に立つ異能だと思ってるよ?あたしの異能力は」
「そうだけれど」
「じゃあ、行ってきます」
「あぁ」
あっという間に建物の影に潜り込むと津島の家に近づくにつれ影の中とは言え暑くなってきているのがすぐに分かる
「あちっ」
「なんだ!」
「誰だ、お前は」
声の主は聞き覚えがあって
「お久しぶりですね。お父さん」
「まさか」
「そのまさかですよ。8年前津島から追い出され津島の姓を名乗ることすら禁じられた娘ですよ」
「茉白」
「で?この火災は成程」
お兄ちゃんにスマホで連絡を取ると
「どうだい?」
「異能だね。制御出来ないで異能を使おうとしたんだか使わせようとしたんだかわからないけど暴走してる痕跡がある」
「分かった直ぐに向かう」
「待ってる」
スマホで電話を切ると
「子供たちは」
「何?」
「この異能は子供たちどちらかの異能でしょう?」
「そうだが。もうこの火では何処に居るのかすら分からん」
ふーん
「まぁいいや。何処でも探し出せるし。あの人にはお兄ちゃんから話が行ってるけど、子供達は制御できるまであたしとお兄ちゃんが預かるから」
「な!?」
「制御出来た後は知らないけれど」
加減赤に入り込むと家の中を壁伝いに探し回って居る中人一倍デカい炎が出ている所を見つけてしまった
壁からあたしが出れば
「く…来るな!」
「僕たちを何だと思って!」
「大丈夫よ。あたしは別にあなた達を何とも思ってないから」
「…え?」
とりあえずは影を出して子供達をこの火から守ることg最優先だ
「これも異能?」
「そうよ。此れも異能力。そして今からあたしは貴方達を外に出すことが最優先としているわ」
「何で?」
「何が?」
「だって僕たちは異能力を制御出来ない役にもたたないって」
そう言ったのかあの人たちは
「成程ね。あの人たちなら言いかねないわね」
影で子供たちを外に出しあたしも外に出ると丁度よくお兄ちゃんも到着していて
「お疲れ様茉白」
「ううん。でもあの時と同じことをこの子たちは言われたらしいの」
「へぇ」
子供たちの後ろでは未だに炎が出ていて
「全く」
お兄ちゃんが子供たちに指を当てると直ぐに無効化され
「何をした!」
「何もしていませんよ」
