16話
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「茉白。手紙の内容は呼んでも構わないよ」
「いいんだ?」
「あぁ」
手紙の内容を見ればあの伊太利の独立暗殺部隊がどうしてあたしを入れたがった理由が分かった気がした
「成程ね。伊太利のマフィアに探させたのは津島の家が偏ってきているから。マフィアに探させ加入させれば自分たちの元にお金が入って来ると思ったのでしょう。そうすれば多少なりとも偏っている津島の家を戻すことができると思ったのでしょうけど戻ることは無かった」
「だから今日此処に来た。茉白に持ってきたお見合い写真と共にね」
お兄ちゃんが見せて来たのは知らない男の人の写真ばかりで然もその写真の男の人達は皆お兄ちゃんよりも年上のような人たちばかりだ
「うぇ…」
「茉白。そんな声出さない」
「だってぇ…」
「この写真の男たちは皆津島に関係のある人物ばかりだ。そして茉白と結婚までこじつけて仕舞えば津島の者になるとそう考えていたのだろうけど」
「あたしは付き合う人や婚約まで行けば真っ先にお兄ちゃんに言うけどなぁ」
寧ろ付き合いたいのは織田さんだしなぁ
「茉白考えている人物は容易に想像できるのだけれど、織田作はやめてくれ給え」
「えー。いいじゃん。織田さん」
「後は安吾も論外だろう?」
「勿論」
「だけれど織田作はやめてくれ給えよ」
ちぇ…
「貴方が茉白にこのお見合いを持ち掛けた理由はもう1つ」
「!?」
「茉白に今の貴方方の子供たちの面倒を見させるためでしょう」
「嘘…」
「残念ながら本当だよ」
「そうよ?貴方達のように異能を制御出来ているのならそう言った子たちの傍にいて貰った方がよほど安全だもの」
「貴方も異能を持っているのなら分かって居るはずだ。最初から異能を制御できる人間はいないという事を」
「えぇ」
「だからこその私たちだと考えたのでしょう。面倒を見て貰えたらとね」
「そうね」
「だが、私も茉白も津島に帰るつもりがない。という事でお引き取り下さい」
「まったくこれだから…!異能も制御できない子供たちの面倒なんて」
その言葉にあたしとお兄ちゃんの手が止まり
「ねぇお兄ちゃん」
「茉白の言いたいことは分かるけど平気かい?」
「あたしはね。どうせ暫くは東京なのでしょう?」
「まぁそうだけれど」
「でも何かあった時、お兄ちゃんがいてくれれば無効化できるのも事実なのだけれど」
「そうだね」
「一寸待ち給え」
「何よ」
「子供たちを一時的に預かりましょう」
「一時的に預かる?」
「異能が制御出来れば津島に返しますよ。ただし、子供たちが津島に帰ると言えばの話ですがね」
「え?」
疑問に思っていたその時だった
