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「乱歩さん?いつもと」
「後をつけられてる。茉白の今行っている学校の人間だ」
あ、まだあの人たち横浜にいるんだ
「其れを巻くために横浜の駅の方に向かう」
「駅?」
「そう。駅で1度東京方面の電車に乗り込んだように見せかけよう。駄菓子はその後に買いに行く
どうせ、茉白は今日は社長と種田長官と会食の予定にしているしね。変な動きなんかさせたら、どうなるか分からない茉白じゃないでしょ」
「ですね」
その言葉通り乱歩さんは横浜駅に来てくれて
「「駅?」」
「アイツも帰る気になっているのか?」
「さあ。どうでしょう」
人込みの中電車に乗り込んだあたしと乱歩さん
そしてきっと乗り込んだであろう学校の人たち。閉まる直前にあたしは乱歩さんに腕を引かれて電車を降りると
驚いた顔をしていた学校の人たち
「これでもう安心して駄菓子を買いに行ける」
「アハハ」
駅のホームを出た瞬間ざわめいている駅にいる人たち
「何かあったんでしょうか」
「茉白。今からここに市警が来る」
「市警?珍しいですね。こんな駅に市警が来るなんて」
「この駅には国木田も与謝野さんもいる。恐らく問題の渦中の中に居るのは国木田だ」
国木田さん?なんて思っていた矢先、地下でもの凄い爆発音のような音が聞こえてきて
「仕方がない。地下に行くか」
「面倒そうですね」
「全くだよ。あの子供たちを返しているだけまだいいかもしれないけどね」
地下に行くと、ある女の子の体についている変な装置が光って居て
「無理に外せば起爆しますよ」
無理に外せば起爆
「谷崎さんの言っていた爆弾案件でしょうか」
「だろうな」
国木田さんじゃないもう1人の男の人は驚いていて
「何故此処に探偵社が」
「乱歩さんが出かける予定なんて」
「これから出かける筈だったんですけど」
「この子の起爆装置はつまりは少女と列車の乗客。救えるのはどちらか一方だけ。という事です」
「貴様…こうなることまで予想して」
「貴方は言った。
それが貴方の理想でしたね。だが数百人の乗客と1人の少女では比べるべくもない」
そう言った男の人に怯えてしまっている女の子
乱歩さんは一寸駅で話をつけてくるといってしまっている
「どうでしょうね」
斜陽を使えば驚かせてしまうのだろうか
「さぁ、その少女を殺し、照明してください。理想など絵空事だと」
国木田さんの理想と書かれている手帳を踏み潰した男の人は、国木田さんに恨みでもあるのだろうか
「貴方も僕と同じ人間に過ぎないと!」
「お前が正しい。歯を食いしばり血反吐を吐いて抗っても、人は死ぬ」
!?
戻って来た乱歩さんは何時かと同じ表情で国木田さんを見ていて
「残酷で無慈悲で理想のかけらもない。それがこの世界だ」
「国木田さん?」
「それでも目指す先が苦痛と砂漠でしかなくとも、それでも俺は理想を求める」
そう言った国木田さんは何かの釦を押していて
「そうだ。貴方は少女を犠牲にするしかない」
「大丈夫だよ。茉白」
「え?」
「列車は誰も乗せていない。中は空っぽのまま走ってもらう」
「其れって」
「あぁ。列車を1台ダメにする。そしてこのホームに与謝野さんもいる。あの女の子は無事だよ」
「え?」
「国木田。その少女を手放すなよ」
「どういう…」
ピーーーというけたたましい音と共に爆発した女の子と国木田さん。
「少女と心中。それが貴方の結末か。というよりも何故貴方は手放すなと言った」
「すぐに分かりますよ。乱歩さんが手を離すなと言った意味が」
「何?」
光った先には装置も何もつけていない女の子と国木田さんの姿に驚いている男の人
「何?無傷だと?」
「貴方はもう少し…いえもっと調べておくべきですね」
カツカツとヒールの音が聞こえてきて
「ん?」