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「ある時代のある夜。数人の滞在客が吹雪で洋館に閉じ込められた。
やむなく宿泊した夜、私立探偵である主人公はある部屋からの奇妙な物音で…目を覚ます」
そう言われた瞬間、本が黄色く光り輝きだして
「え?」
「んっ」
「はっ!」
閉じ込められそうになった時
「これが我が輩の異能力だ。読者を小説の中に引きずり込む能力。惨劇の館へようこそ」
変な空間に来てしまったと思ったら乱歩さんが持っていた合鍵で開けたドアの先にあったのは人が血を流して倒れている状況だ
「!?」
「被害者…2つの窓ははめ殺しで出入り不可能」
「ドアが2つありますね」
「そして合鍵は此処に」
そう合鍵は乱歩さんの手中だ
「あっ…あっはっ…」
「乱歩さん?」
こんなに驚いたりしている乱歩さん初めて見たかも。いつもお自信満々でいてくれる乱歩さんしか目には映らないから
「ハァ…」
着物の袖をまさぐったりもしていたようだけれど
「眼鏡がない」
!?
旅館に宿泊している客ですら見に来ている
「死んでるのか?」
「下がってな。あたしゃ医者だよ」
「「おぉ」」
そう言って避けてくれた4人をかき分けて入ってきてくれた与謝野女医
「しっかりしな」
「ド・ドアに…」
「「ん?」」
「ドア?」
管理人の指さす方に向かうと思いっきりドアを開けたあたし
「!?」
“密室へようこそ”そう英語表記で描かれていたのだ
「アイツはこれを”連続殺人”と言った。犯人を見つけないと、いずれ僕たちも殺されるって事か…」
「嘘…」
でも、乱歩さんがこの手の嘘なんて言うはずがないと知って居るのに、信じてしまいそうになってしまうのは
乱歩さんの推理が今までで1度も外したことがないからだ
乱歩さんと一緒に部屋に行って考えていると
「全く」
そう言いながら帰って来た与謝野女医
「飛んだ異能力だよ。死体も血も悍ましいほどリアルだ。おまけにあたしの異能力君死給勿が発動しないと来た
被害者はこの洋館の管理人。死因は出血性ショック死。凶器と指紋は無し。つまり…」
「典型的な不可能犯罪だね」
確かに。不可能犯罪だ
「出口のない密室でしたし、明らかに他殺の被害者ですしね。あの管理人」
「そう。犯人はどうやって密室から逃げたのか…」
「随分と歯切れが悪いですね。乱歩さん」
「いつものやんないのかい?」
何時もの。そう言った与謝野女医に対して本気でやる気のない乱歩さん
「眼鏡がない」
「「ん?」」
眼鏡がない?いつも持ち歩いているのに?