11話
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その日の夕刻
「お兄ちゃん?」
「Qの監禁されている施設が分かった」
!?
「茉白も来たかったらおいで。その代わり敵も一緒にいるという事になるけれど」
「行く」
Qは数少ない精神的な異能力者だ
「そうかい」
夜、お兄ちゃんとその施設に向かうと
「織田さんはいないんだね」
「織田作は別の任務を乱歩さんに与えられている。茉白が私と共に行動するとなれば、織田作とはならかした方がいいという乱歩さんの判断だ」
「そっか」
「其れよりももの凄く嫌な予感がするのだよね」
「朝も同じことを言っていたよね」
「あぁ。でも茉白はそうじゃないかもしれない」
「まぁ、うん」
彼らが付いて来てることには薄々感じとってはいるけれど邪魔さえしてこなければ何も言う事は無い
着いた古びた建物の前にあたしとお兄ちゃんは立っていて
「これがQの監禁施設?」
「あぁ」
急に後ろからライトが光り出したと言うのにそれにも動じないお兄ちゃんは流石だと思う
「まぁ、茉白の異能なら出来ない事は無いでしょ」
「まぁね」
そう言った直後後ろから出て来た人影と気配
「こんばんわ。うちの作戦参謀は敵の行動予測が得意なもので」
「そりゃ、罠か」
そう言っているお兄ちゃんの横で影を操ったあたしは電気を消すことに成功
「ん?」
そう言った敵は同時に上を見上げていて
「上から何か降ってくるのですか?」
見上げれば誰かが苦衷を飛んでいて。飛んでいるだけならば何も問題なんて怒らない
「なんで人が空中に浮かべるんだよ」
「まだ誰かいるのか」
「さぁ」
あたしには彼らを庇う理由は無い。付いてくるなと言ったのに付いて来て未だに居るのは彼らの方だ
「うわああ」という組員の悲鳴が聞こえたと思えば上から石の塊り事中也君が降りてきて
「何だ!?」
「何が起きたって言うんだよ」
銃を持っている組合の人間を重力で押しつぶしながら前方から来てくれている中也君の姿
「アイツ、何時かの男じゃねぇか」
「あぁ。確か太宰がこっちに来てすぐにあった男だよな」
はぁ…
「茉白。諦めたらどうだい?」
「まぁ、どうせ隠してもしょうがないもんね。出てくれば?」
おずおずと出て来た沢田君やみんな
中也君も気づいていても何も言わないのは面倒な事このうえないのだろう
「最初に言っとくがなぁこのゴミ片したら次はテメェだからな」
「やっぱりこうなった。だから朝からやる気が出なかったのだよねぇ」
「莫迦な!こんな奇襲戦略予測には一言も!」
そう言った彼の手には木の幹のようなものが出てきて
「はい。悪いけどそれ禁止」
お兄ちゃんが無効化したことによって
「異能力無効化!?」
「あー。最悪だ」
「其れはこっちの台詞だ!」
それだけ言うと敵を蹴り飛ばした中也君
「お見事っ」
「第一何で茉白まで連れてきやがった」
「私はちゃんと選択させたのだよ」
「あ?」
「だって、お兄ちゃんが嫌がる相手で、でもあたしはそうじゃない。任務に来るとなれば相手は中也君しかいないでしょ?
それも強力なこんな敵対組織で何故かあたしまで狙われるとなれば必ず準幹部以上が動く。そして、お兄ちゃんが居やがる相手はただ1人。
かつて敵異能組織を1夜で滅ぼし、
「マジかよ」
「嘘だろ」
「成程な」
そう言って来たのは赤ん坊で
「なんだ赤ん坊まで来ていたんですか」
「あぁ」
「アルコバレーノ」
「何故茉白を伊太利のマフィアに入れようとする」
「其れは俺の決定事項じゃない」
「へぇ」