11話
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じゃあ。と背を向けた瞬間
「何の真似」
「クフフ。逃げようだなんてそうはいきません」
「逃げないわよ。第一あたしはこの横浜が居住区なんだから」
「そうだねぇ」
お兄ちゃんが取り出したのは、ポートマフィア時代に買っていた自分の銃で骸君の方から伸びている物に当てればあたしも解放されて
「おやおや」
「茉白を狙うなら次は容赦なく頭を狙うよ」
お兄ちゃんから放たれているのは殺気だ。随分と昔のようだけれど、このさっきですら懐かしい殺気だ
「!!」
「これ位の殺気で怯んでてよくマフィアだなんて言えますね」
下らない
「茉白。今度こそ帰るよ。織田作も待ってる」
「はーい」
お兄ちゃんと一緒にセーフハウスに帰ると既に織田さんも其処にはいて
「お帰り。随分と遅かったじゃないか」
「あぁ。帰りに茉白がつけられた。そして向こうも茉白が伊太利川のマフィアに入れ込もうとしていたらしい」
「受け手は」
「いない」
「ならいい。お前があんなに泣く姿は4年前のあの時だけで十分だ」
「うん」
家の中に入れば既に飲み始めていたらしい織田さん
「お兄ちゃんたちはお酒が飲めていいなぁ」
「茉白ももう少ししたら飲めるようになるさ」
「お兄ちゃんは今のあたしの年には飲んでたくせに」
「アイツみたく背が泊ってもいいなら飲んでもいいよ」
「アイツ?」
「織田作迄。中也に決まって居るじゃないか」
あー…成程
「でもお兄ちゃんは伸びたよね」
「まぁね」
「じゃああたしも伸びるでしょ」
「止まるね」
お兄ちゃんがそういう時は絶対だ
「というよりもそろそろ本格的に身長が止まりそうだね。茉白は」
「えー」
キッチンで夕飯の支度をしながらそう言われてしまえば其れ迄なのかもしれないけれど
「もう少し伸びて欲しいなぁ」
「「無理」」
「織田さんまで」
「よく食べてよく寝れば育つだろ」
出来た夕飯を食べて、寝て起きた翌日には話が動き出したのだ