第一章


「お前のせいで俺はいくつ古傷があると思ってんだ!!!!」

そう…いつもは服に隠れて見えないが。
アンズvs流月の戦いの傷跡《メモリー》が、アンズの身体中に幾つも刻まれているのだ。

「この傷は、おすそ分けで貰った俺の芋ようかんを、お前が横取りしようとして、イキナリ腕を引っ掻いてきた跡」

「この傷は、1日限定20個しか売られない、“幻のみたらし団子”をおやつに食おうとした時…お前が俺に向かって、銃を乱射してきて負った傷痕…」

アンズの傷のメモリーは、しょうもない事ばかりらしい。

「そしてこの傷は――」
「あ~もぅいいメポ!! だんだん辛気臭くなってきた…」
「と・に・か・く!! お前と居ると、俺は命の危機なんだよ!! わかってんのかメポ子!!」

流月は、溜め息を吐いた。

「…バッカみたい。だいたい芋ようかんもみたらし団子も、さっさと食べれば良かったんだ!!それに、銃の乱射は、避けなかったアンズっちが悪いメポ」
「な…なんだと~!?!?」

…と、言う訳で。

アンズと流月は、出逢った時から超犬猿の仲。 しかも、流月はアンズがこの世界の人間ではない事を知っている、数少ない内の1人。
(※因みに、黒蝶は知らない…)

アンズ曰く“(メポ子は)永遠のライバル”らしい…。
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