第一章


「…なぁ、のぞみ」

少年は、ギルド専用の特殊なスマートフォン(以下:スマホ)に声を掛けた。

『のぞみではなく“のぞみ様”とお呼びなさい、と言った筈ですアンズ』

スマホの中からギルドのオペレーター
「のぞみ」が、アンズをののしった。

「アンズ」と呼ばれた少年(見た目16才)は、実はこの世界の人間では無い。しかも、この世界へ転生(?)する以前の記憶を失っている。

アンズはこの世界で生きて行く事を決意し、剣士となり、自分のギルドを作り、仲間を集めながら旅をしている。
この事を知っているのは、オペレーターの
「のぞみ」と……。

「のぞみ、少女が男らに絡まれてる場所は、この辺で良いのか…?」

イケメン&クール系男子の、魔法使い・黒蝶《くろちょう》がたずねた。
因みに黒蝶は偽名。 何か訳ありらしく、本名はアンズものぞみも知らない。

『はい黒蝶。 前方2メートル先の、暗い路地の中です。3人の男らが…』
「…おい、ちょっと待て。 黒兄もフツーにのぞみって呼んでるじゃねーか!?」

『…イチイチ五月蝿いですよ、アンズ。さっさと少女を助けに行きなさい』
「だぁぁぁー!! わーかったよ!!!!」

……と、まぁだいたいこんな感じの日常。

アンズは剣を、黒蝶はロッドを構えて路地へ突入した!!
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