第九章

「フン…逃げたか――まぁいいわ。 さてと…流月は何処かしら?」

レイナは去って行った―――。

カラモモの犠牲によって無事に助かった、アンズたち。しかし………。

「…ッ!! アイツも…一緒に逃げれば…良かったのに…ッ!!」
「…それじゃ、きっと私たちはあのモンスターに潰されて、全滅してたでしょうね」
「じゃあ…モモ子は、カラモモを…見殺しにして良かったと言うのかよ…ッ!?」

―――バシッ!!!!

モモ子は、アンズの頬を引っ叩いた!!

「モ…モモコ!!」
「痛ッテェ!? な…何すん―――」

モモ子の目からは涙がボロボロ溢れていた……。

「アンズの馬鹿ッ…!! 私だって…カラモモに…死んで欲しく無かったわよ!!!!」
「ご……ごめん―――」

「………」「………」

アンズとモモ子は、少しの間…無言になった。
すると………。

「ミンナ――ダイジョブ、アルネ?」

アプリコットのなれない日本語(カラモモ語?)に、2人はハッとしてクスクス笑った。

「あぁ…もう大丈夫」
「さぁ、早く進みましょ!!」
5/7ページ
スキ