第七章


流月はとある場所へ向かっていた。
そこは昔 シロネと流月...二人だけで作った秘密基地。勿論…クロネとじぃじには内緒だった。

“いい流月?何か遭ったら、ここへ逃げるのよ?”
“分かったメポ!!”

流月は、シロネとの約束を思い出していた。10年経った秘密基地周辺は、草が沢山生い茂っていた。

「シロ姉……一体何処に行っちゃったメポ?――グスッ…」

すると―――。

ガサガサッ―――。

「(――誰か...居る!?)」

微かだが、血の匂いがする......。
流月はポケットから護身用のナイフと、怪しい薬が入っている小瓶を取り出した。

「誰か居るのか!? 出てくるメポッ!!」

少しの間――そして。

「る…る…つ…き――?」
「(ハッ…!!)その声は――シロ姉!!」

草陰から少女が現れた…。
少女の足元には黒魔術士が1人倒れている。
黒魔術士は、血塗れになって気絶していた…。

突如この魔術士に襲われたシロネは 魔法攻撃で反撃したが…上手く力を制御出来なかったのだ。

「(息はまだ少しあるけど…このままだと…)」

流月は持っていた縄で黒魔術士を縛った。

「(それと……これも)」

持っていた“怪しい薬”を黒魔術士にかけると 黒魔術士の姿が消えた。

「これで味方に気付かれないメポ」
「…ご…ごめんなさい…!! わ、私ッ――こんなつもりじゃ――」
「シ…シロ姉ッ!!」

シロネは、ガタガタと震えてかなり動揺している…流月はシロネを優しく抱き締めた…。

「…大丈夫です、シロ姉…流月は分かっていますから!!」
「る…つき……」
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