第四章


「カイトの…馬鹿…!! う、ううっ――」

真依は、泣き崩れた…。

「真依ちゃん――」
「ふふ…ごめんね。 みっともない所見せてしまって―――」
「―――あまり…覚えていないけど…私は10年位前、ここみたいな村に住んでいたメポ」
「(――流月……?)」

流月は真依に自分の昔話を始めた…。

流月は幼い頃、星空と月が綺麗に見える、小さな村で暮らしていた。

流月にも、家族がいた。
だけど流月は自分の本名も、家族の事も…何も覚えていない。

何故なら…10年前。
流月の村は…突然何者かに襲われた。

幼い流月の目の前で、沢山の人が死んで逝った…
流月も殺されそうになった……。

「ただ逃げるだけで…何も出来なかったメポ」
「…………」

お母さん、シロネ様、じぃじが…流月を助けてくれた。
そしてシロネ様が“流月”の名前を下さった。

「私は村を襲撃した犯人の手がかりと、生き残っているかも知れない家族を、ずっと探してるメポ…」

シロネ様に、手紙と三日月のペンダントを残して…流月は盗賊になった。
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