第三章 昔ばなし
一方…マッシュはありさの身の回りの家事を坦々とこなしていた。
朝晩に美味しいご飯を作ってくれるし お昼のお弁当の準備までしてくれる。
今は部屋に掃除機をかけている。
何故かいつもピンクのエプロンを着て。
(…多分お気に入りなのだろう)
ありさの部屋はいつも綺麗なので 寮母さんたちからは「貴女の部屋はいつも綺麗だから手間が掛からなくて助かるわ~」と言われている。
マッシュのエプロンから何かがヒラリ…と落ちた。
「マッシュ今何か落ちた―――」
ありさはそれを拾った。
それは…一枚の写真だった。
「えっ…これって―――!!」
その写真には若い男女が写っていた。
「……見られてしまいましたか」
「この若い男性はマッシュでしょ? 隣の綺麗な女性は…誰?」
マッシュは「フッ…」と笑った。
「その御方はアリーサ姫様。私はその御方の使用人だったのです」
「…………!!」
マッシュはどこか懐かしげに自身の昔話を始めた―――。