~蛍煌石を追って~

―おまけスキット―


~酒場でバイト~

デュー「またアイツらに会うとはな……」
ミレニア「あらかた路銀が尽きたとかそういう事情じゃろ。
前に王都に行くとか言っとったようじゃが、どのみち障気に阻まれて進めんしのぅ」
イシェルナ「ここの酒場はいつも忙しいのよ。いつでも従業員募集してるから、お金がない時には行ってみるのもいいかもね」
ミレニア「酒場でアルバイトか……
面白そうじゃの♪」
イシェルナ「男二人が戦力にならなさそうだけどね~」
オグマ「わ、私はキッチンで……」
ミレニア「ダメじゃ。それじゃあいつまで経っても人見知りを治せんぞ?」
シュクル「うむ、余もそう思うぞ」
オグマ「……うぅ……」
デュー「時間がある時にでも行ってみるか……」




~伝説の女神~

シュクル「酒場の店主の話……あれは本当なのか?」
イシェルナ「いやん☆ ちょっと楽しく飲んでたら周りが勝手に騒いだだけよん♪」
ミレニア「そう言って彼女は酔い潰した男の頭を踏みつけ、追加注文をするのだった……」
デュー「ありそうだな」
イシェルナ「あらやだ、ミレニアちゃん見てたの?」
デュー「そこは少しは否定しろ」
イシェルナ「うふふ☆……けど今のメンバーじゃ一緒に飲めそうなのはオグマくらいよね?」
オグマ「え?」
イシェルナ「貴方はどうなの? イケる口なのかしらん?」
シュクル「気を付けろオグマ、狙われておるぞ」
オグマ「わ、私はあまり……」
イシェルナ「そういえばちっとも飲もうとしないものね………………今度飲み物にこっそり……ふふっ★」
フィノ「イ、イシェルナさん……?」
デュー「これは……用心した方が良さそうだな」



~電撃格闘娘~

フィノ「あのエクレアさんって、凄く強かったですね」
ミレニア「それを退けるイシェルナは更に、じゃの」
イシェルナ「あれはあの子に油断があったからよ。自信は実力を助けるけど過信は足元を掬われるわ」
シュクル「珍しくまともな事を言っておるな」
イシェルナ「あらん、それってどういう意味?」
ミレニア「しっかしあの娘、すっごい格好じゃったの~ ボインが零れそうでどのみち男共は戦いにならなかったんじゃなかったんかの?」
オグマ「あ、あまりじろじろ見るのは失礼だ」
デュー「……そうだな」
シュクル「………………」
イシェルナ「あらあら……次に戦う事になったら、いろんな意味で厳しそうねぇ?」


~チョベリバ?~

デュー「チョベリバ、ってどういう意味だ?」
オグマ「ああ、エクレアが最後に残した言葉か。済まないが私にもわからない」
ミレニア「オグマにもわからない事があるんじゃの~」
フィノ「もしかして、古代の言葉とかなのでしょうか?」
シュクル「あの小娘、そんな学があるようには見えなかったぞ?」
ミレニア「しっかし気になるの~ 不思議な響きじゃ……」
フィノ「チョベリバ……」
デュー「チョベリバ……」
イシェルナ「……チョベリバ?」



~コワモテ職人ガトー~

イシェルナ「あのガトーって職人さん、迫力あるおじさまだったわねぇ……」
ミレニア「じゃが話してみると優しくてあったかい感じがしたのじゃ」
オグマ「見た目は近寄りがたいかもしれないが、とても面倒見が良い方なんだ」
ミレニア「いいのぅいいのぅ♪」
イシェルナ「あら、ミレニアちゃんもしかしてああいうのがタイプ?」
ミレニア「うむ! わしの好みドンピシャじゃ☆」
イシェルナ「あらら……冗談で言ったんだけど……」
シュクル「ち、力一杯肯定したな……」
フィノ「……デュー君、気を落とさないで下さいね?」
デュー「そこでなんでオレに振る!?」



~またまた登場・漆黒の……~

フィノ「それで、酒場で働いていたあの三人は……」
ミレニア「旅のおもしろ集団、漆黒のなんちゃらじゃ☆」
デュー「名をあげるため王都を目指して旅をしている傭兵団だ」
シュクル「洗脳される前に守ったか」
イシェルナ「そうそう、それじゃあフィノちゃんの色を決めないと♪」
フィノ「色?」
デュー「まだ続いていたのか、その話……」
ミレニア「服の色ならブルーじゃが、デューと被るしのぅ……ここは髪の色からとって、オレンジとかどうじゃ?」
イシェルナ「マスカレードオレンジかぁ……だいぶ賑やかになってきたわね☆」
フィノ「あ、あの……」
ミレニア「ぼちぼち決めポーズとか考えんとのぅ!」
フィノ「き、決めポーズ……?」
デュー「フィノ、あいつらの事は気にするな」
シュクル「相手にすると疲れるだけぞ」
フィノ「は、はぁ……」
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