スカルグ「ファイ……」
ファイ「スカルグさん、どうしたんですか？　なんだか顔色が……」
スカルグ「……マオルーグ殿は来ていないだろうか？」
ファイ「いえ、オレのところには……呼んできましょうか？」
スカルグ「いっ……いい！　呼ばないでくれ！」
ファイ「な、何かあったんですか？」
スカルグ「それが……遊びに行こうと誘われていて……」
ファイ「……はい？」
スカルグ「私は城下町の巡回と鍛錬がありますから、と断ったんだが……それのどこが休暇だと怒られて、それで……」
ファイ「あー……マオルーグさんなりにスカルグさんを心配しているんですよ、それ」
スカルグ「き、気持ちはありがたいが、私はあまりそういうのは……」
ファイ「……じゃあ聞きますけど、巡回と鍛錬以外にスカルグさんが休日に楽しみたいものはあるんですか？」
スカルグ「うっ……」
ファイ「マオルーグさんも不器用だけど悪い人じゃないから、スカルグさんの趣味とか好きなものを話せばそれに合わせてくれますよ」
スカルグ「そう、だろうか……」

マオルーグ「ふはははは！　逃げても無駄だぞスカルグ！　どこだぁぁぁぁっ！」

スカルグ「ひっ!?」
ファイ「め、めちゃめちゃ探してる……」
スカルグ「魔王……あのひとは魔王だ……！」