14~パスティヤージュの守護者たち~
―おまけスキット―
~あついよ!~
カカオ「あーつーいー……」
モカ「カカオ兄さっきからそればっかー」
クローテ「見苦しいし聞いている我々まで暑苦しくなるな」
カカオ「だってよぉ……」
ブオル「まあまあ。北大陸の生まれに東の暑さは厳しいし、さっきまでいた九頭竜の路が薄暗くてひんやりしてたからな」
モカ「北大陸生まれだけど前にイシェルナおばちゃんの過去に行った時は寒いって言ってたよね?」
カカオ「そ、そりゃ、もう随分あっちには帰ってねーし……」
クローテ「寒さにも暑さにも弱いんじゃないか」
カカオ「うるせーな!」
メリーゼ「カカオ君、少し休みます?」
カカオ「メリーゼ、氷の魔術使えたよな? クローテやモカの水でもいいや、ちょっと冷やしてくれー」
モカ「たぶん今やるとぬるま湯みたいなの出ると思うけど……」
クローテ「そもそも魔術をそんなことに使うな」
カカオ「これだって一種の身を守る術だろー?」
クローテ「へりくつを言うな!」
ブオル「ま、まあまあ」
モカ「クロ兄も暑さで結構キテるよね……」
~闘技場都市~
メリーゼ「闘技場都市サラマンドル……話には聞いていましたが、本当に街の中に大きな闘技場があるんですね」
モカ「メリーゼ姉、なんでちょっと目ぇキラキラしてんの?」
メリーゼ「えっ……そんな、腕試ししてみたいなんて思ってませんよ!?」
モカ「ボクも言ってないってば」
ランシッド『ダメだよメリーゼ。闘技場なんてならず者の集まりで、騎士団みたいにお行儀よくないんだから』
メリーゼ「そういう相手とも剣を交えなければ、応用のきく戦い方は出来ないかと思って……」
モカ「メリーゼ姉のその向上心とか熱血要素って、少なくとも父親似じゃあないよね」
ランシッド『そうだよがっつり母親似だよ』
メリーゼ「わたしより強い人に会いに行きたい……」
ブオル「なんだろう、ちょっとホイップ思い出した……」
~キラキラ、ふわふわ~
カカオ「東大陸の人達の服装って、ブオルのおっさんの今の服装と雰囲気似てるよな」
ブオル「たぶんこの辺の物なんだろうな。さらっとしてて風通しが良くて、ちょうどいい感じだ」
モカ「旅人っぽくて正体隠すにはちょうどいいしねぇ」
メリーゼ「わたしはやっぱりパスティヤージュの神子姫さん達の服装が気になります」
ブオル「ああ、きれーだよな」
メリーゼ「動く度にアクセサリーがキラキラして、薄い布がひらひら翻って、とても素敵……」
カカオ「なんだよ、お前もああいうの着たいのか?」
メリーゼ「えっ、あのそのっ」
カカオ「いつもの格好だってひらひらしてるだろ?」
モカ「わかってないなぁ、カカオ兄……いつもと違う可愛い格好したいってオトメゴコロが」
カカオ「その格好の方が似合ってると思うけどなぁ」
メリーゼ「そ、そう、ですか……」
モカ「……おじちゃん、今のどう思う?」
ブオル「うーん……まあ、何も考えてないんだろうなぁ」
クローテ「カカオですからね」
~フィノという人物~
ランシッド『冒険してた時は少女だったフィノもすっかり大人のお姉さんだねえ』
フィノ「うふふ、ありがとうございます」
カカオ「あの人も英雄王やイシェルナさんと同じ英雄、なのか……?」
ブオル「たおやかで可憐で、すごい力をもってるようには見えないって?」
モカ「ボクのママもそういう風には見えないタイプだし、そこはあんまり意外じゃないけど」
カカオ「風花だって大精霊なんてすごいもんには見えないしな」
清き風花『あ、はは、よく言われます……』
カカオ「……っていうか、それより気になるのは……」
ランシッド『その一定の距離を保ちながらいつでも飛びかかれそうな構えは何だい、フィノ……?』
フィノ「もふも……ランシッドさんと久々に会えて、こんなにもふもふしてると思わなくて、つい……」
ランシッド『目が怖いんだけど!?』
カカオ「英雄って変な人多いなあ……」
清き風花『否定したいがしきれない、とスタード様が頭を抱えてます……』
~いろいろあったの~
ランシッド『フィノとワッフル、今じゃすっかり似合いの夫婦だねぇ』
清き風花『いろいろありましたからねぇ』
カカオ「いろいろってなんだ?」
モカ「気になる気になる!」
清き風花『ワッフルさんはもともと人と違った特殊な力を持ってて、それで居場所がなくて荒れてた子供だったんです』
ランシッド『その根性を叩き直して、救って、パスティヤージュに迎えたのがフィノだった訳』
クローテ「た、叩き直して……?」
ランシッド『それからなんだかんだあってワッフルの方がフィノに惚れたんだよね?』
清き風花『けどその気持ちが本人にだけ気付かれなくて、なかなか伝わらなくて……みんなでワッフルさんを応援してたんですよ』
モカ「ここにも鈍感天然がいたか」
カカオ「ここにもって?」
フィノ「だ、だって、あの時はワッフル君子供だったし、なかなかそういう風には……」
ワッフル「子供だろうと一人の男になる時があるんだよ、この鈍感女!」
フィノ「ひ、ひどい……」
ブオル「いや、今のは……」
モカ「めっちゃラブコールじゃないですかやだー」
ワッフル「……ふん!」
~イケイケ女神様~
クローテ「光の大精霊、月光の女神……」
カカオ「なんつーか……濃いよな」
月光の女神『あらやだボクちゃん達、この魅惑の女神が気になっちゃう感じ?』
ランシッド『そりゃ気になるでしょ、いろんな意味で……』
月光の女神『ま、この美貌だもんねぇ。おまけに光の大精霊だから、自分の光でこの美しさをライトアップできちゃうのよ!』
カカオ「不思議な色した髪とか衣装とか、パーツで見たら女神っぽい部分もなくもないかも?」
モカ「でも顔とかよく見ると結構イケメンだよね」
月光の女神『絶世の美女とおっしゃい!』
モカ「うーん、キャラが濃い」
クローテ「今回の事件でいろんな人や精霊と会ってきたが、かなり濃い部類だな……」
ランシッド『ははは、まだ濃いのが控えてるんだな、これが……』
~あついよ!~
カカオ「あーつーいー……」
モカ「カカオ兄さっきからそればっかー」
クローテ「見苦しいし聞いている我々まで暑苦しくなるな」
カカオ「だってよぉ……」
ブオル「まあまあ。北大陸の生まれに東の暑さは厳しいし、さっきまでいた九頭竜の路が薄暗くてひんやりしてたからな」
モカ「北大陸生まれだけど前にイシェルナおばちゃんの過去に行った時は寒いって言ってたよね?」
カカオ「そ、そりゃ、もう随分あっちには帰ってねーし……」
クローテ「寒さにも暑さにも弱いんじゃないか」
カカオ「うるせーな!」
メリーゼ「カカオ君、少し休みます?」
カカオ「メリーゼ、氷の魔術使えたよな? クローテやモカの水でもいいや、ちょっと冷やしてくれー」
モカ「たぶん今やるとぬるま湯みたいなの出ると思うけど……」
クローテ「そもそも魔術をそんなことに使うな」
カカオ「これだって一種の身を守る術だろー?」
クローテ「へりくつを言うな!」
ブオル「ま、まあまあ」
モカ「クロ兄も暑さで結構キテるよね……」
~闘技場都市~
メリーゼ「闘技場都市サラマンドル……話には聞いていましたが、本当に街の中に大きな闘技場があるんですね」
モカ「メリーゼ姉、なんでちょっと目ぇキラキラしてんの?」
メリーゼ「えっ……そんな、腕試ししてみたいなんて思ってませんよ!?」
モカ「ボクも言ってないってば」
ランシッド『ダメだよメリーゼ。闘技場なんてならず者の集まりで、騎士団みたいにお行儀よくないんだから』
メリーゼ「そういう相手とも剣を交えなければ、応用のきく戦い方は出来ないかと思って……」
モカ「メリーゼ姉のその向上心とか熱血要素って、少なくとも父親似じゃあないよね」
ランシッド『そうだよがっつり母親似だよ』
メリーゼ「わたしより強い人に会いに行きたい……」
ブオル「なんだろう、ちょっとホイップ思い出した……」
~キラキラ、ふわふわ~
カカオ「東大陸の人達の服装って、ブオルのおっさんの今の服装と雰囲気似てるよな」
ブオル「たぶんこの辺の物なんだろうな。さらっとしてて風通しが良くて、ちょうどいい感じだ」
モカ「旅人っぽくて正体隠すにはちょうどいいしねぇ」
メリーゼ「わたしはやっぱりパスティヤージュの神子姫さん達の服装が気になります」
ブオル「ああ、きれーだよな」
メリーゼ「動く度にアクセサリーがキラキラして、薄い布がひらひら翻って、とても素敵……」
カカオ「なんだよ、お前もああいうの着たいのか?」
メリーゼ「えっ、あのそのっ」
カカオ「いつもの格好だってひらひらしてるだろ?」
モカ「わかってないなぁ、カカオ兄……いつもと違う可愛い格好したいってオトメゴコロが」
カカオ「その格好の方が似合ってると思うけどなぁ」
メリーゼ「そ、そう、ですか……」
モカ「……おじちゃん、今のどう思う?」
ブオル「うーん……まあ、何も考えてないんだろうなぁ」
クローテ「カカオですからね」
~フィノという人物~
ランシッド『冒険してた時は少女だったフィノもすっかり大人のお姉さんだねえ』
フィノ「うふふ、ありがとうございます」
カカオ「あの人も英雄王やイシェルナさんと同じ英雄、なのか……?」
ブオル「たおやかで可憐で、すごい力をもってるようには見えないって?」
モカ「ボクのママもそういう風には見えないタイプだし、そこはあんまり意外じゃないけど」
カカオ「風花だって大精霊なんてすごいもんには見えないしな」
清き風花『あ、はは、よく言われます……』
カカオ「……っていうか、それより気になるのは……」
ランシッド『その一定の距離を保ちながらいつでも飛びかかれそうな構えは何だい、フィノ……?』
フィノ「もふも……ランシッドさんと久々に会えて、こんなにもふもふしてると思わなくて、つい……」
ランシッド『目が怖いんだけど!?』
カカオ「英雄って変な人多いなあ……」
清き風花『否定したいがしきれない、とスタード様が頭を抱えてます……』
~いろいろあったの~
ランシッド『フィノとワッフル、今じゃすっかり似合いの夫婦だねぇ』
清き風花『いろいろありましたからねぇ』
カカオ「いろいろってなんだ?」
モカ「気になる気になる!」
清き風花『ワッフルさんはもともと人と違った特殊な力を持ってて、それで居場所がなくて荒れてた子供だったんです』
ランシッド『その根性を叩き直して、救って、パスティヤージュに迎えたのがフィノだった訳』
クローテ「た、叩き直して……?」
ランシッド『それからなんだかんだあってワッフルの方がフィノに惚れたんだよね?』
清き風花『けどその気持ちが本人にだけ気付かれなくて、なかなか伝わらなくて……みんなでワッフルさんを応援してたんですよ』
モカ「ここにも鈍感天然がいたか」
カカオ「ここにもって?」
フィノ「だ、だって、あの時はワッフル君子供だったし、なかなかそういう風には……」
ワッフル「子供だろうと一人の男になる時があるんだよ、この鈍感女!」
フィノ「ひ、ひどい……」
ブオル「いや、今のは……」
モカ「めっちゃラブコールじゃないですかやだー」
ワッフル「……ふん!」
~イケイケ女神様~
クローテ「光の大精霊、月光の女神……」
カカオ「なんつーか……濃いよな」
月光の女神『あらやだボクちゃん達、この魅惑の女神が気になっちゃう感じ?』
ランシッド『そりゃ気になるでしょ、いろんな意味で……』
月光の女神『ま、この美貌だもんねぇ。おまけに光の大精霊だから、自分の光でこの美しさをライトアップできちゃうのよ!』
カカオ「不思議な色した髪とか衣装とか、パーツで見たら女神っぽい部分もなくもないかも?」
モカ「でも顔とかよく見ると結構イケメンだよね」
月光の女神『絶世の美女とおっしゃい!』
モカ「うーん、キャラが濃い」
クローテ「今回の事件でいろんな人や精霊と会ってきたが、かなり濃い部類だな……」
ランシッド『ははは、まだ濃いのが控えてるんだな、これが……』