13~マンジュの夜~
―おまけスキット―
~パスティヤージュへ!~
モカ「まさかパスティヤージュに行くことになるなんて、ラッキー♪」
クローテ「遊びに行くんじゃないんだぞ」
ブオル「ま、ついでに友達に挨拶していくくらいいいんじゃないか?」
メリーゼ「そうですね、せっかくですし」
ランシッド『手短に頼むよー』
モカ「はいはーい」
ランシッド『しかし、パスティヤージュかぁ……フィノ、どうしてるかなぁ』
イシェルナ「離れてるとなかなか会えないものねえ」
ランシッド『君もそうだろ』
イシェルナ「あたしは割とあちこち覗き見して、知ってはいるもの。でも……そうね、たまにはまた直接会いたいわ」
モカ「おばちゃんも来る?」
イシェルナ「そうね、今回の事件が片付いたら会いに行こうかしら。ししょーとミナヅキさんにちょっとだけ留守番お願いして」
ブオル「マンジュの長も大変だなあ」
イシェルナ「ふふ、案外楽しいけどね」
~急がば休め~
モカ「早くパスティヤージュに行きたいのにぃ~」
ランシッド『俺も気持ちははやるけど、イシェルナの言う通りだ』
ブオル「九頭竜の路があるとはいえ疲労の蓄積した状態で続けて東大陸へ行くのは危険だぞ。俺も何度か遠征したが、あそこは中央大陸とはまるで違う」
カカオ「たしか砂漠が多いんだっけ?」
メリーゼ「グランマニエより昼間は暑く、気温の差が激しいと聞きます」
ブオル「穏やかなグランマニエの気候に慣れてるから、いろいろと辛いかもな」
イシェルナ「気候が違えば棲息する魔物も違うわ。しっかり休んで、ちゃんと準備して行くのよ」
モカ「はーい」
イシェルナ「なんて、こういう事言うとスタードおじさまみたいよね」
清き風花『ふふ、そうですね』
~ガレの役割~
イシェルナ「カカオ君、考えたわね」
カカオ「なにがですか?」
イシェルナ「ガレ君のことよ。あたしが消えないようにしがみついててくれ、って」
ブオル「混乱するガレに役割を与えて、うまく落ち着かせたってか」
カカオ「あー……なんか、咄嗟のことだったな」
イシェルナ「お陰であたしもなんか安心したし、ガレ君もパニック起こさなくて済んだ」
カカオ「そこまでちゃんと考えてませんけど……説明してる時間が惜しいし、ああやって気をそらすとその場はおさまるかなって……」
メリーゼ「カカオ君、妹さんいますからね」
クローテ「子供の相手は慣れてるんだ。自分こそ子供だけどな」
カカオ「なんだとぉ!?」
クローテ「そういうところが子供なんだ」
イシェルナ「ほんと、ガレ君もカカオ君によくなついてるわよ」
カカオ「弟ができたみたいだなぁ……ま、もういるけど」
クローテ「そこでなんでこっちを見るんだ」
メリーゼ「うふふ♪」
~露天風呂にて:男湯~
ブオル「ぷぁー、いい湯だなぁ」
クローテ「疲れが流れていくようですね」
ブオル「月は綺麗だし、眺めはいいし」
クローテ「騎士団の大浴場も広いですが、ここはそれとは違う解放感があります」
ブオル「大浴場も楽しいけどな」
クローテ「たまにモラセス様やランスロット王が乱入してきますが」
ブオル「何やってんの!? あ、でもモラセス様は昔からやってたわ……」
クローテ「お二人共、人の輪の中にいるのがお好きみたいですよ」
ブオル「変わんねえな、あの人……」
クローテ「助走つけて勢い良く飛び込むのはちょっとやめて欲しいですが」
ブオル「ほんと変わんねえなあ!」
クローテ「あ、昔からなんですね……」
~露天風呂にて:女湯~
モカ「ほんと信じらんないよー!」
メリーゼ「どうしたの、モカちゃん?」
モカ「女湯に美少女がふたり、魅惑の入浴シーンだってのに誰も興味を示さないんだよ!?」
メリーゼ「ま、まぁ、ブオルさんから見たらわたし達は自分の子供より年下ですし……」
モカ「おじちゃんはともかく年頃のクロ兄だっているじゃん! マジないわー」
メリーゼ「え、えーと……」
モカ「こうなりゃこっちが覗きに……」
メリーゼ「だ、だめぇー!」
モカ「ま、それは半分くらい冗談だけどさ。カカオ兄含めて、最初からあのメンバーにはそういうのなさそうだなって思ってたよ」
メリーゼ「半分くらい……?」
クローテ「さっきから丸聞こえなんだが……」
ブオル「は、ははは……」
~お風呂入った?~
モカ「カカオ兄、帰って来るなり爆睡しちゃったってもしかして……お風呂入ってないの?」
カカオ「返事聞く前に臭いものを見るような顔すんなよ」
ブオル「ちゃんと入ったよな、朝になってからだけど」
カカオ「おう!」
モカ「なぁんだ、びっくりした」
イシェルナ「マンジュの露天風呂は朝入るのもいいわよ」
カカオ「気持ち良かったなー」
メリーゼ「…………」
ブオル「あれ、どうかしたのか?」
メリーゼ「い、いえ、なんでも……」
カカオ「そういやメリーゼもいたよな」
モカ「え、そうなの? ボク寝てたから知らないよー?」
ランシッド『な、なんでカカオが知ってんの!?』
カカオ「歌声が聴こえたからだけど」
メリーゼ「き、聴いてたんですか!?」
カカオ「メリーゼの歌声は綺麗だしな」
メリーゼ「えっ」
ランシッド『ちょっ、メリーゼ、顔真っ赤……』
モカ「この反応はもしかしてもしかする……?」
メリーゼ「朝だし誰もいないと思ったのに……は、恥ずかしい……」
モカ「あ、リアクションそっちなんだ……」
ブオル「進展しないねえ」
ランシッド『しなくていいの!』
~パスティヤージュへ!~
モカ「まさかパスティヤージュに行くことになるなんて、ラッキー♪」
クローテ「遊びに行くんじゃないんだぞ」
ブオル「ま、ついでに友達に挨拶していくくらいいいんじゃないか?」
メリーゼ「そうですね、せっかくですし」
ランシッド『手短に頼むよー』
モカ「はいはーい」
ランシッド『しかし、パスティヤージュかぁ……フィノ、どうしてるかなぁ』
イシェルナ「離れてるとなかなか会えないものねえ」
ランシッド『君もそうだろ』
イシェルナ「あたしは割とあちこち覗き見して、知ってはいるもの。でも……そうね、たまにはまた直接会いたいわ」
モカ「おばちゃんも来る?」
イシェルナ「そうね、今回の事件が片付いたら会いに行こうかしら。ししょーとミナヅキさんにちょっとだけ留守番お願いして」
ブオル「マンジュの長も大変だなあ」
イシェルナ「ふふ、案外楽しいけどね」
~急がば休め~
モカ「早くパスティヤージュに行きたいのにぃ~」
ランシッド『俺も気持ちははやるけど、イシェルナの言う通りだ』
ブオル「九頭竜の路があるとはいえ疲労の蓄積した状態で続けて東大陸へ行くのは危険だぞ。俺も何度か遠征したが、あそこは中央大陸とはまるで違う」
カカオ「たしか砂漠が多いんだっけ?」
メリーゼ「グランマニエより昼間は暑く、気温の差が激しいと聞きます」
ブオル「穏やかなグランマニエの気候に慣れてるから、いろいろと辛いかもな」
イシェルナ「気候が違えば棲息する魔物も違うわ。しっかり休んで、ちゃんと準備して行くのよ」
モカ「はーい」
イシェルナ「なんて、こういう事言うとスタードおじさまみたいよね」
清き風花『ふふ、そうですね』
~ガレの役割~
イシェルナ「カカオ君、考えたわね」
カカオ「なにがですか?」
イシェルナ「ガレ君のことよ。あたしが消えないようにしがみついててくれ、って」
ブオル「混乱するガレに役割を与えて、うまく落ち着かせたってか」
カカオ「あー……なんか、咄嗟のことだったな」
イシェルナ「お陰であたしもなんか安心したし、ガレ君もパニック起こさなくて済んだ」
カカオ「そこまでちゃんと考えてませんけど……説明してる時間が惜しいし、ああやって気をそらすとその場はおさまるかなって……」
メリーゼ「カカオ君、妹さんいますからね」
クローテ「子供の相手は慣れてるんだ。自分こそ子供だけどな」
カカオ「なんだとぉ!?」
クローテ「そういうところが子供なんだ」
イシェルナ「ほんと、ガレ君もカカオ君によくなついてるわよ」
カカオ「弟ができたみたいだなぁ……ま、もういるけど」
クローテ「そこでなんでこっちを見るんだ」
メリーゼ「うふふ♪」
~露天風呂にて:男湯~
ブオル「ぷぁー、いい湯だなぁ」
クローテ「疲れが流れていくようですね」
ブオル「月は綺麗だし、眺めはいいし」
クローテ「騎士団の大浴場も広いですが、ここはそれとは違う解放感があります」
ブオル「大浴場も楽しいけどな」
クローテ「たまにモラセス様やランスロット王が乱入してきますが」
ブオル「何やってんの!? あ、でもモラセス様は昔からやってたわ……」
クローテ「お二人共、人の輪の中にいるのがお好きみたいですよ」
ブオル「変わんねえな、あの人……」
クローテ「助走つけて勢い良く飛び込むのはちょっとやめて欲しいですが」
ブオル「ほんと変わんねえなあ!」
クローテ「あ、昔からなんですね……」
~露天風呂にて:女湯~
モカ「ほんと信じらんないよー!」
メリーゼ「どうしたの、モカちゃん?」
モカ「女湯に美少女がふたり、魅惑の入浴シーンだってのに誰も興味を示さないんだよ!?」
メリーゼ「ま、まぁ、ブオルさんから見たらわたし達は自分の子供より年下ですし……」
モカ「おじちゃんはともかく年頃のクロ兄だっているじゃん! マジないわー」
メリーゼ「え、えーと……」
モカ「こうなりゃこっちが覗きに……」
メリーゼ「だ、だめぇー!」
モカ「ま、それは半分くらい冗談だけどさ。カカオ兄含めて、最初からあのメンバーにはそういうのなさそうだなって思ってたよ」
メリーゼ「半分くらい……?」
クローテ「さっきから丸聞こえなんだが……」
ブオル「は、ははは……」
~お風呂入った?~
モカ「カカオ兄、帰って来るなり爆睡しちゃったってもしかして……お風呂入ってないの?」
カカオ「返事聞く前に臭いものを見るような顔すんなよ」
ブオル「ちゃんと入ったよな、朝になってからだけど」
カカオ「おう!」
モカ「なぁんだ、びっくりした」
イシェルナ「マンジュの露天風呂は朝入るのもいいわよ」
カカオ「気持ち良かったなー」
メリーゼ「…………」
ブオル「あれ、どうかしたのか?」
メリーゼ「い、いえ、なんでも……」
カカオ「そういやメリーゼもいたよな」
モカ「え、そうなの? ボク寝てたから知らないよー?」
ランシッド『な、なんでカカオが知ってんの!?』
カカオ「歌声が聴こえたからだけど」
メリーゼ「き、聴いてたんですか!?」
カカオ「メリーゼの歌声は綺麗だしな」
メリーゼ「えっ」
ランシッド『ちょっ、メリーゼ、顔真っ赤……』
モカ「この反応はもしかしてもしかする……?」
メリーゼ「朝だし誰もいないと思ったのに……は、恥ずかしい……」
モカ「あ、リアクションそっちなんだ……」
ブオル「進展しないねえ」
ランシッド『しなくていいの!』