39~守れ、世界の要~
~テラの手先を倒せ!~
パンキッド「あのムカつく野郎どもをブッ飛ばすよ!」
ブオル「しかしいい加減何度目になるかね、あいつらと戦うの」
カカオ「あんまいい気はしねーし、早く終わりが来て欲しいもんだぜ」
ランシッド『大元を倒さない限り、何度でも来るだろうけどね。本体が来られないテラの、気軽な手駒なんだろう』
カカオ「使い捨てにされてんのも平然と受け入れて、気分悪ぃんだよ……」
メリーゼ「カカオ君……」
ランシッド『それでも戦うしかない。あいつらを好きにさせたら、俺達の世界は滅ぶよ』
カカオ「……わかってるよ」
~聖依獣の里を守れ!~
アングレーズ「里の聖依獣さん達を魔物から守らなきゃ!」
クローテ「母上の故郷……こんな形で訪れることになるとは……」
ガレ「その故郷を、みんなで守るのでござるよ! 元の時代に戻ったら改めてゆっくり見て回れるように!」
モカ「そのために二手にわかれたんだ。やるよ!」
ガレ「それがしも、本当に久し振りでござるからなあ……もう一つの故郷……」
クローテ「頼りにしてるぞ、前衛担当」
ガレ「クローテどのも、後ろは任せたでござるよ!」
~ブオルは有名人?~
ブオル「うーん……」
カカオ「どうしたんだよ、おっさん?」
ブオル「ここでも正体バレるし、この変装あんま意味ないのかと思ってなあ」
ランシッド『特徴的な見た目だからね、ブオルは……でも、騎士の格好してたらいろんなところでもっと騒ぎになっていたんだと思うよ』
パンキッド「だいぶ緩和できてるってこと?」
ランシッド『たぶん……』
メリーゼ「伝説の騎士団長ですし、王都では知らない人はいないくらいですもんね」
ブオル「騎士団内で言えば別方面でも伝説だしな……」
ランシッド『せっかくメリーゼが触れないでいてくれたのに自分から抉りにいった』
パンキッド「別方面でも伝説って?」
ブオル「今度王都に行ったら見せてやるともさ! 伝説のブオル子さんをな!」
メリーゼ「ブ、ブオルさん……」
カカオ「ヤケになるなよ、おっさん……」
~サポート職人~
メリーゼ「風の精霊の力……剣先から風の刃を飛ばせるし、体がとっても軽いわ」
ブオル「これ、魔術なのか?」
カカオ「よくわかんねえ。けど、じいちゃんの作品づくりをヒントにしたんだ」
ランシッド『ガトーは確か作品にマナを注ぎ込んで特殊な力を持たせることができるんだよね』
カカオ「それからイシェルナさんから教わった気功術の応用で、メリーゼの気の流れにあわせて風のマナを流す」
メリーゼ「だから不思議な一体感があるのね……」
パンキッド「小難しそうなことをサラッとやるねえ」
カカオ「理屈ではあんまよくわかってねーけどな。とりあえずクローテやメリーゼが魔術の応用で変わった使い方してるの見て、オレにも何かできないかと思って」
ランシッド『ちなみにどうしてメリーゼにこの術を使ったんだい?』
カカオ「そりゃ、この中で一番メリーゼの剣が速いし、すぐ使いこなせそうだったから」
メリーゼ「ありがとう、カカオ君」
ブオル「信頼、かあ……」
パンキッド「いいコンビだねぇ、カカオとメリーゼは」
~カミベルといっしょ~
トランシュ「モラセスお祖父様、ずっとその小箱……カミベルさんを懐に?」
モラセス「まあ、だいたいいつも一緒だな」
リュナン「えっ、加齢臭とか大丈夫ですか……?」
モラセス「お前ぶっ飛ばすぞ」
カミベル『うふふ、大丈夫よ。生身じゃないからそういう感覚はないの』
モラセス「加齢臭は否定しないのか」
スタード「気になさるなら香水を差し上げたでしょう?」
トランシュ「ああ、だから時々良い匂いが」
スタード「時々?」
カミベル『よく忘れるのよこの人。だらしないんだから』
モラセス「う、うるさいな。昔ほどかしこまった場にも出んし別に良いだろう」
カミベル『またそうやって開き直る!』
モラセス「ぐう」
スタード「貴方の負けです、モラセス様」
リュナン「なんか……夫婦みたいですね」
トランシュ「夫婦という形はとれなくても、不思議な縁で繋がったふたりには違いないね」
ムース『まったくもー、リアジュボーンじゃ!』
オグマ「りあじゅ……?」
~信じているから~
リュナン「グラッセのヤツも素直じゃないですよねえ。青年達を信じてるから別行動しますって言えばいいのに」
スタード「不器用だが、素直な時もあるぞ?」
オグマ「スタード殿やガトー殿の前では特にそうですよね」
リュナン「むー」
オグマ「あのグラッセがここまで素直になったんだ、喜ばしいことじゃないか」
トランシュ「最初を知ってると、ねえ……?」
モラセス「まあ、二十年前のあの時だってグラッセはお前らを信じてたけどな」
オグマ「ええ」
リュナン「そういやグラッセ、あの時すごくカッコいいこと言ってましたよねえ。あとでその時のセリフ目の前で言ったら殴られたけど」
モラセス「そういうことするからお前はダメなんだ」
スタード「グラッセがリュナンの前で素直にならないの、そういうところだと思うぞ」
パンキッド「あのムカつく野郎どもをブッ飛ばすよ!」
ブオル「しかしいい加減何度目になるかね、あいつらと戦うの」
カカオ「あんまいい気はしねーし、早く終わりが来て欲しいもんだぜ」
ランシッド『大元を倒さない限り、何度でも来るだろうけどね。本体が来られないテラの、気軽な手駒なんだろう』
カカオ「使い捨てにされてんのも平然と受け入れて、気分悪ぃんだよ……」
メリーゼ「カカオ君……」
ランシッド『それでも戦うしかない。あいつらを好きにさせたら、俺達の世界は滅ぶよ』
カカオ「……わかってるよ」
~聖依獣の里を守れ!~
アングレーズ「里の聖依獣さん達を魔物から守らなきゃ!」
クローテ「母上の故郷……こんな形で訪れることになるとは……」
ガレ「その故郷を、みんなで守るのでござるよ! 元の時代に戻ったら改めてゆっくり見て回れるように!」
モカ「そのために二手にわかれたんだ。やるよ!」
ガレ「それがしも、本当に久し振りでござるからなあ……もう一つの故郷……」
クローテ「頼りにしてるぞ、前衛担当」
ガレ「クローテどのも、後ろは任せたでござるよ!」
~ブオルは有名人?~
ブオル「うーん……」
カカオ「どうしたんだよ、おっさん?」
ブオル「ここでも正体バレるし、この変装あんま意味ないのかと思ってなあ」
ランシッド『特徴的な見た目だからね、ブオルは……でも、騎士の格好してたらいろんなところでもっと騒ぎになっていたんだと思うよ』
パンキッド「だいぶ緩和できてるってこと?」
ランシッド『たぶん……』
メリーゼ「伝説の騎士団長ですし、王都では知らない人はいないくらいですもんね」
ブオル「騎士団内で言えば別方面でも伝説だしな……」
ランシッド『せっかくメリーゼが触れないでいてくれたのに自分から抉りにいった』
パンキッド「別方面でも伝説って?」
ブオル「今度王都に行ったら見せてやるともさ! 伝説のブオル子さんをな!」
メリーゼ「ブ、ブオルさん……」
カカオ「ヤケになるなよ、おっさん……」
~サポート職人~
メリーゼ「風の精霊の力……剣先から風の刃を飛ばせるし、体がとっても軽いわ」
ブオル「これ、魔術なのか?」
カカオ「よくわかんねえ。けど、じいちゃんの作品づくりをヒントにしたんだ」
ランシッド『ガトーは確か作品にマナを注ぎ込んで特殊な力を持たせることができるんだよね』
カカオ「それからイシェルナさんから教わった気功術の応用で、メリーゼの気の流れにあわせて風のマナを流す」
メリーゼ「だから不思議な一体感があるのね……」
パンキッド「小難しそうなことをサラッとやるねえ」
カカオ「理屈ではあんまよくわかってねーけどな。とりあえずクローテやメリーゼが魔術の応用で変わった使い方してるの見て、オレにも何かできないかと思って」
ランシッド『ちなみにどうしてメリーゼにこの術を使ったんだい?』
カカオ「そりゃ、この中で一番メリーゼの剣が速いし、すぐ使いこなせそうだったから」
メリーゼ「ありがとう、カカオ君」
ブオル「信頼、かあ……」
パンキッド「いいコンビだねぇ、カカオとメリーゼは」
~カミベルといっしょ~
トランシュ「モラセスお祖父様、ずっとその小箱……カミベルさんを懐に?」
モラセス「まあ、だいたいいつも一緒だな」
リュナン「えっ、加齢臭とか大丈夫ですか……?」
モラセス「お前ぶっ飛ばすぞ」
カミベル『うふふ、大丈夫よ。生身じゃないからそういう感覚はないの』
モラセス「加齢臭は否定しないのか」
スタード「気になさるなら香水を差し上げたでしょう?」
トランシュ「ああ、だから時々良い匂いが」
スタード「時々?」
カミベル『よく忘れるのよこの人。だらしないんだから』
モラセス「う、うるさいな。昔ほどかしこまった場にも出んし別に良いだろう」
カミベル『またそうやって開き直る!』
モラセス「ぐう」
スタード「貴方の負けです、モラセス様」
リュナン「なんか……夫婦みたいですね」
トランシュ「夫婦という形はとれなくても、不思議な縁で繋がったふたりには違いないね」
ムース『まったくもー、リアジュボーンじゃ!』
オグマ「りあじゅ……?」
~信じているから~
リュナン「グラッセのヤツも素直じゃないですよねえ。青年達を信じてるから別行動しますって言えばいいのに」
スタード「不器用だが、素直な時もあるぞ?」
オグマ「スタード殿やガトー殿の前では特にそうですよね」
リュナン「むー」
オグマ「あのグラッセがここまで素直になったんだ、喜ばしいことじゃないか」
トランシュ「最初を知ってると、ねえ……?」
モラセス「まあ、二十年前のあの時だってグラッセはお前らを信じてたけどな」
オグマ「ええ」
リュナン「そういやグラッセ、あの時すごくカッコいいこと言ってましたよねえ。あとでその時のセリフ目の前で言ったら殴られたけど」
モラセス「そういうことするからお前はダメなんだ」
スタード「グラッセがリュナンの前で素直にならないの、そういうところだと思うぞ」