49:再び、地下坑道
星の庭でようやく女神レレニティアとの対面を果たしたのも束の間、世界中に封印された八体の強大な魔物“災禍”の目覚めが近いと告げられ、翼の聖獣フリュエラの背に乗って外界へと戻るエイミたち。
フリュエラの背中は六人全員が乗ってもやや余裕があるほど広く、シュヴィナーレの時のように特殊な魔法がかかっているのかしっかり掴まらなくても振り落とされるようなことはなかった。
「災禍って、どこにいるんだよ?」
『災禍は、我々八体の精霊の属性に対応する八体が存在している。封印場所も、我々の住処に近い』
つまり精霊の住処を目指せば、災禍を見つけることができるはずだ。
フォンドの疑問に答え、闇精霊コクヨウが現れた。
「あれ? そういえばコクヨウの住処ってあの幽霊船じゃないよね?」
と、以前コクヨウが言っていたことを思い出したモーアン。悪魔によって幽霊船にされてしまった船の残骸で、船の暴走を止めるためにコクヨウはあそこにいたのだ。
『我は、ディフェットの歴代王が眠る地……王廟にいる』
「お、お墓に行くってことか……?」
『そうなるな。心配しなくても王たちは意外と気さくで話しやすく……』
「話しかけてくるの!?」
それはだいぶダメだろオバケだろ、と過剰なぐらい反応するフォンド。彼が幽霊船でモーアンにしがみついてばかりだったことは、他の仲間たちは知らないが……
「なーんかフォンド兄ちゃん、アヤシイなー?」
「ああ、怪しいな」
これだけ露骨なら勘づく者が出てくるのも無理はないだろう。サニーとシグルスがニヤニヤしながらフォンドに目配せをしてきた。
「あっあああ怪しくなんかねえし! とにかく、早く災禍のヤツをぶっ飛ばそうぜ!」
「そうですね。まずはどこから行きましょうか?」
『俺としてはできれば地の災禍に行ってほしい。ディグ村の連中が心配だからな』
洞窟の地下にある、髭面で独特な語尾の職人たちが住まうディグ村は、地精霊ガネットと縁が深い場所だ。
万が一復活した災禍が暴れ回れば、地下の村は崩落……あの無邪気でにこやかな職人たちが生き埋めになってしまうかもしれない。
『ただ、災禍ってやつは周りの気を取り込みながら強大になっていく。復活しようとしてる段階でそれはもう始まってるかもしれねえ』
『つまり、後に回した災禍は、それだけ力を増している可能性が高いということじゃの』
精霊たちの話を参考にしながら、エイミたちは次の行き先をフリュエラに指示する。
フリュエラは了解したとばかりに一度大きめに羽ばたくと、目的地へ向かってぐんと速度を上げるのだった。
フリュエラの背中は六人全員が乗ってもやや余裕があるほど広く、シュヴィナーレの時のように特殊な魔法がかかっているのかしっかり掴まらなくても振り落とされるようなことはなかった。
「災禍って、どこにいるんだよ?」
『災禍は、我々八体の精霊の属性に対応する八体が存在している。封印場所も、我々の住処に近い』
つまり精霊の住処を目指せば、災禍を見つけることができるはずだ。
フォンドの疑問に答え、闇精霊コクヨウが現れた。
「あれ? そういえばコクヨウの住処ってあの幽霊船じゃないよね?」
と、以前コクヨウが言っていたことを思い出したモーアン。悪魔によって幽霊船にされてしまった船の残骸で、船の暴走を止めるためにコクヨウはあそこにいたのだ。
『我は、ディフェットの歴代王が眠る地……王廟にいる』
「お、お墓に行くってことか……?」
『そうなるな。心配しなくても王たちは意外と気さくで話しやすく……』
「話しかけてくるの!?」
それはだいぶダメだろオバケだろ、と過剰なぐらい反応するフォンド。彼が幽霊船でモーアンにしがみついてばかりだったことは、他の仲間たちは知らないが……
「なーんかフォンド兄ちゃん、アヤシイなー?」
「ああ、怪しいな」
これだけ露骨なら勘づく者が出てくるのも無理はないだろう。サニーとシグルスがニヤニヤしながらフォンドに目配せをしてきた。
「あっあああ怪しくなんかねえし! とにかく、早く災禍のヤツをぶっ飛ばそうぜ!」
「そうですね。まずはどこから行きましょうか?」
『俺としてはできれば地の災禍に行ってほしい。ディグ村の連中が心配だからな』
洞窟の地下にある、髭面で独特な語尾の職人たちが住まうディグ村は、地精霊ガネットと縁が深い場所だ。
万が一復活した災禍が暴れ回れば、地下の村は崩落……あの無邪気でにこやかな職人たちが生き埋めになってしまうかもしれない。
『ただ、災禍ってやつは周りの気を取り込みながら強大になっていく。復活しようとしてる段階でそれはもう始まってるかもしれねえ』
『つまり、後に回した災禍は、それだけ力を増している可能性が高いということじゃの』
精霊たちの話を参考にしながら、エイミたちは次の行き先をフリュエラに指示する。
フリュエラは了解したとばかりに一度大きめに羽ばたくと、目的地へ向かってぐんと速度を上げるのだった。
