勇者S物語2

~仲間を求めて~

戦士「酒場か……そういや俺と勇者が出会ったのもここだっけな。それが不幸の始まりで……」

勇者「ごちゃごちゃ言ってないで入るぞ」

 勇者は酒場の扉を開けた!

店主「いらっしゃいませ勇者様、いいコ入ってますぞ~へっへっへっ」

戦士「ってそれじゃ違う店だろ!!」

店主「ジョークですじゃ。旅の仲間をお求めで?」

勇者「そういう店でも俺は構わなかったが……」

戦士「オイ待て正義のヒーロォォォ!!」

勇者「冗談だ。っていうかお前勇者に夢抱き過ぎじゃね? 勇者だっていかがわしい店にも通いつめる」

戦士「それ以前に未成年だから! そういうコトしちゃいけませんっ!!」

店主「口調がお母さんになっとるぞ。じゃがのぅ、見た所お前さん達に必要なのは魔法使いタイプの仲間かと思うが……」

勇者「確かにそうだな。俺も多少は魔法が使えるが、種類が少ない」

戦士(そもそも戦わないくせに……)

店主「そこで、じゃ。あそこにいる子なんてどうじゃ? 最近入ったばかりのピチピチな新人じゃよ」

戦士「だからなんでそういう言い方かなぁ……ん?」

勇者「……奴は……」

魔王「………」

 魔王(元祖)が現れた!

勇者「前回のラスボスが……」

戦士「……何してんだよ?」

魔王「失業中でな……」

戦士「………来るか?」

魔王「……ああ」


 魔王が仲間に加わった!
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