勇者S物語cross
~数百年越しの再会~
戦士「で、魔界に来ちゃった訳か」
大魔王「初代勇者……伝説と呼ばれるそのSぶりはどれほどのものか……」
大魔王はゾクゾクしている!
魔王「ゾクゾクするな!」
戦士「別にSっぷりが伝説って訳じゃないからな!? 世界を救ったのが伝説になってるの!!」
魔法使い「魔界もすっかり綺麗になったわね~」
初代勇者「俺らの頃はもっと荒れてたよなぁ」
戦士「あのすみません魔界を久々に来た母校みたいに言わないで下さいOBのお二方」
大魔王「それにしてもあの魔法使いとかいう娘……勇者様の妹に似ているな」
戦士「賢者か? 確かに見た目はな。そりゃあ先祖だし多少は似てるだろ」
大魔王「ただツンデレ成分はどこからきたのだろうと真剣に考えている」
戦士「真剣に考えるところか!?」
勇者「あの二人にツン成分は見あたらないからな。どうせどっかの代の勇者がツンデレ魔王を口説いたとかだろう」
戦士「魔王かよ!」
魔王「……ノーコメントで」
戦士「まじで?」
勇者「魔王が勇者となんてスキャンダルもいいとこだな」
戦士「そして魔王の血も引いてるならいろいろ納得出来ちまった俺って……」
初代勇者「なんかよくわかんないけど楽しそうな話してるなぁ」
魔法使い「仲良しさんねぇ♪」
大魔王「と、そうこうしているうちに初代の魔王がいる城に着いた訳だが」
勇者「城と言う割に小さいな」
魔王「初代魔王が暮らしているだけだからな」
勇者は扉を開けた!
戦士「ってノックくらいしろよ!」
勇者「人間が来たとわかったら逃げられるかもしれないだろ」
戦士「逃げられるって……うわ狩人の目! 捕獲する気満々だこいつ!!」
初代勇者「なかなかやるなぁ、子孫」
魔法使い「まずは逃げ道を塞ぐ……基本ね」
戦士「なんの基本だ!」
魔王「本格的に初代魔王の身が危険だ……」
初代魔王「だ、誰だっ!」
魔王「初代魔王!」
初代魔王「お前は今の魔王……」
初代勇者「あれ、昔と全然変わってないや。すごいな魔王って」
初代魔王「ひっ!? ゆゆゆゆゆ勇者ぁっ!!」
初代魔王は怯えている!
大魔王「咄嗟に戦士の後ろに隠れたか……本能?」
戦士「だ、大丈夫だからな、ほら、怖くない怖くない~」
初代魔王「だ、だってあれから何百年も経ってるのにっ……オバケぇっ!」
初代勇者「魔王がオバケ怖がっちゃう?」
魔法使い「あたし達はどういう訳かこの時代に飛んで来ちゃったのよ。魔王、帰り方知らない?」
初代魔王「え、じゃあ、生きて……」
初代勇者「この通り、足もあるよ~」
初代魔王「生きてるって事は……また意地悪しに来たのか?」
戦士「ホント相当な目に遭わされたんだなお前」
初代勇者「言ったろ、帰り方知りたいって。それとも本当に意地悪して欲しい?」
初代魔王「っ!!」
戦士「こら、ダメだろ怖がらせちゃ。えーと、初代魔王……こいつらを元の時代に帰すことは出来るか?」
初代魔王「それなら……できる」
勇者「出来るのかよ」
魔王「初代魔王は歴代でも随一の魔力の持ち主だからな」
大魔王「隠れてるけど魔力だけなら余より強い」
勇者「もしかして:お前が最弱」
魔王「指さすなぁ! ちっちち違うぞたぶん!!」
初代勇者「最弱魔王決定戦はいいけど俺達そろそろ帰るよ」
魔法使い「未来がちょっぴり見られて楽しかったけど、帰らなきゃその未来も創れないものね」
勇者「初代……」
初代勇者「じゃあね子孫」
勇者「ああ」
初代勇者「魔王……えーと今は初代魔王か。もう俺いないんだから、あんま引きこもってるなよ?」
初代魔王「勇者……」
魔法使い「そういう訳だから、そんじゃねー♪」
戦士「で、魔界に来ちゃった訳か」
大魔王「初代勇者……伝説と呼ばれるそのSぶりはどれほどのものか……」
大魔王はゾクゾクしている!
魔王「ゾクゾクするな!」
戦士「別にSっぷりが伝説って訳じゃないからな!? 世界を救ったのが伝説になってるの!!」
魔法使い「魔界もすっかり綺麗になったわね~」
初代勇者「俺らの頃はもっと荒れてたよなぁ」
戦士「あのすみません魔界を久々に来た母校みたいに言わないで下さいOBのお二方」
大魔王「それにしてもあの魔法使いとかいう娘……勇者様の妹に似ているな」
戦士「賢者か? 確かに見た目はな。そりゃあ先祖だし多少は似てるだろ」
大魔王「ただツンデレ成分はどこからきたのだろうと真剣に考えている」
戦士「真剣に考えるところか!?」
勇者「あの二人にツン成分は見あたらないからな。どうせどっかの代の勇者がツンデレ魔王を口説いたとかだろう」
戦士「魔王かよ!」
魔王「……ノーコメントで」
戦士「まじで?」
勇者「魔王が勇者となんてスキャンダルもいいとこだな」
戦士「そして魔王の血も引いてるならいろいろ納得出来ちまった俺って……」
初代勇者「なんかよくわかんないけど楽しそうな話してるなぁ」
魔法使い「仲良しさんねぇ♪」
大魔王「と、そうこうしているうちに初代の魔王がいる城に着いた訳だが」
勇者「城と言う割に小さいな」
魔王「初代魔王が暮らしているだけだからな」
勇者は扉を開けた!
戦士「ってノックくらいしろよ!」
勇者「人間が来たとわかったら逃げられるかもしれないだろ」
戦士「逃げられるって……うわ狩人の目! 捕獲する気満々だこいつ!!」
初代勇者「なかなかやるなぁ、子孫」
魔法使い「まずは逃げ道を塞ぐ……基本ね」
戦士「なんの基本だ!」
魔王「本格的に初代魔王の身が危険だ……」
初代魔王「だ、誰だっ!」
魔王「初代魔王!」
初代魔王「お前は今の魔王……」
初代勇者「あれ、昔と全然変わってないや。すごいな魔王って」
初代魔王「ひっ!? ゆゆゆゆゆ勇者ぁっ!!」
初代魔王は怯えている!
大魔王「咄嗟に戦士の後ろに隠れたか……本能?」
戦士「だ、大丈夫だからな、ほら、怖くない怖くない~」
初代魔王「だ、だってあれから何百年も経ってるのにっ……オバケぇっ!」
初代勇者「魔王がオバケ怖がっちゃう?」
魔法使い「あたし達はどういう訳かこの時代に飛んで来ちゃったのよ。魔王、帰り方知らない?」
初代魔王「え、じゃあ、生きて……」
初代勇者「この通り、足もあるよ~」
初代魔王「生きてるって事は……また意地悪しに来たのか?」
戦士「ホント相当な目に遭わされたんだなお前」
初代勇者「言ったろ、帰り方知りたいって。それとも本当に意地悪して欲しい?」
初代魔王「っ!!」
戦士「こら、ダメだろ怖がらせちゃ。えーと、初代魔王……こいつらを元の時代に帰すことは出来るか?」
初代魔王「それなら……できる」
勇者「出来るのかよ」
魔王「初代魔王は歴代でも随一の魔力の持ち主だからな」
大魔王「隠れてるけど魔力だけなら余より強い」
勇者「もしかして:お前が最弱」
魔王「指さすなぁ! ちっちち違うぞたぶん!!」
初代勇者「最弱魔王決定戦はいいけど俺達そろそろ帰るよ」
魔法使い「未来がちょっぴり見られて楽しかったけど、帰らなきゃその未来も創れないものね」
勇者「初代……」
初代勇者「じゃあね子孫」
勇者「ああ」
初代勇者「魔王……えーと今は初代魔王か。もう俺いないんだから、あんま引きこもってるなよ?」
初代魔王「勇者……」
魔法使い「そういう訳だから、そんじゃねー♪」