勇者S物語5
~兄妹~
勇者「俺を始末だと? それこそ世界を救った勇者に刃を向けたという話になるだろう。世界を敵に回すぞ、賢者」
魔王「実際世界を救ったのは戦士だがな」
戦士「もう諦めたよ」
賢者「そんなの魔王達と手を組んで世界を滅ぼそうとしてたって事にすればいいのよ。証拠は湮滅しちゃえばいいだけだし♪」
魔王「オイ貴様の妹にこやかに無関係の者まで巻き込む気だぞ?」
勇者「だから言ったろう、歩く迷惑旋風だと。目的のためなら手段を選ばないんだ」
戦士「それに関してはお前もどっこいのレベルだけどな」
魔王「同族嫌悪もここまでくると凄まじいな」
賢者「さぁ、覚悟しなさい!」
勇者「ふん、それは俺の台詞だ!」
戦士「お前ら……いい加減にしろーっ!!」
勇者「!」
戦士「食卓で暴れない! あと、兄妹は仲良く!!」
大魔王「出た、お母さん」
賢者「何よ偉そうに……」
戦士「せっかく作ったメシが冷めるだろ。勇者、お前の好きなハンバーグもあるんだぞ」
勇者「……む」
戦士「賢者も良かったら食うか?」
勇者「ダメだ。これは俺のモノだ」
戦士「こら、勇者!」
賢者「……ふぅん? そこまで言うなら食べてやろうじゃないの」
―ぱくっ―
賢者「……む」
戦士「食べた時のリアクションがそっくりだな~」
賢者「……ま、不味くはない……わ」
戦士「そりゃ良かった」
勇者「おい、俺の分……」
賢者「うるさいわね! アンタのモノはあたしのモノよ!!」
戦士「喧嘩しなくてもまだまだいっぱいあるぞ」
魔王「……さすがは戦士だな」
戦士「みんなで食べた方が美味い、ってな♪」
魔王(また一人餌づけされたか……)
勇者「俺を始末だと? それこそ世界を救った勇者に刃を向けたという話になるだろう。世界を敵に回すぞ、賢者」
魔王「実際世界を救ったのは戦士だがな」
戦士「もう諦めたよ」
賢者「そんなの魔王達と手を組んで世界を滅ぼそうとしてたって事にすればいいのよ。証拠は湮滅しちゃえばいいだけだし♪」
魔王「オイ貴様の妹にこやかに無関係の者まで巻き込む気だぞ?」
勇者「だから言ったろう、歩く迷惑旋風だと。目的のためなら手段を選ばないんだ」
戦士「それに関してはお前もどっこいのレベルだけどな」
魔王「同族嫌悪もここまでくると凄まじいな」
賢者「さぁ、覚悟しなさい!」
勇者「ふん、それは俺の台詞だ!」
戦士「お前ら……いい加減にしろーっ!!」
勇者「!」
戦士「食卓で暴れない! あと、兄妹は仲良く!!」
大魔王「出た、お母さん」
賢者「何よ偉そうに……」
戦士「せっかく作ったメシが冷めるだろ。勇者、お前の好きなハンバーグもあるんだぞ」
勇者「……む」
戦士「賢者も良かったら食うか?」
勇者「ダメだ。これは俺のモノだ」
戦士「こら、勇者!」
賢者「……ふぅん? そこまで言うなら食べてやろうじゃないの」
―ぱくっ―
賢者「……む」
戦士「食べた時のリアクションがそっくりだな~」
賢者「……ま、不味くはない……わ」
戦士「そりゃ良かった」
勇者「おい、俺の分……」
賢者「うるさいわね! アンタのモノはあたしのモノよ!!」
戦士「喧嘩しなくてもまだまだいっぱいあるぞ」
魔王「……さすがは戦士だな」
戦士「みんなで食べた方が美味い、ってな♪」
魔王(また一人餌づけされたか……)