勇者S物語4

 戦いは終わり、いつもの平穏が戻ってきた。

 だが、この穏やかな時もいつまで続くかはわからない。


勇者B「勝負だ勇者!」

勇者「今食事中だ、後にしろ」

魔王「めげない奴だな……昨日の今日でまた来るとは」

戦士「昨日言いそびれたけどB、お前人の家に無断でしかも土足で上がり込むなよ」

勇者B「ふふふ、これぞ勇者の特権ん!」

魔王「なんだ、こやつも常識人ではないのか」

勇者「そんなものだろう。まぁ俺は戦士がうるさいからやめたが。つまりお前は俺より常識がない事になるな、B」

勇者B「な、なんだと……!?」

戦士「はいはいホコリが立つから暴れない。勇者もBも、仲良くメシ食おうな?」

勇者「俺はさっきから食ってる」

大魔王「あぁ勇者様、口許にご飯粒がっ」

魔王「大魔王、お前……しかし、あの勇者に言う事を聞かせるとは、実は戦士が最強なのかもしれぬな」

勇者B「仲間に欲しい……」

戦士「何言ってんだよ、俺コイツに勝てた事ないぞ?」

勇者「ふん、当然だ。あと戦士はやらんぞ、俺の玩具だ」

戦士「そこは仲間って言って欲しいな……」

大魔王「勇者様の玩具……羨ましい!!」

戦士「何故に!?」


 何はともあれ、めでたしめでたし?
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