勇者S物語3
勇者によって魔王が倒され、その後に現れた大魔王との戦いも終わり、世界には平和で穏やかな時が流れていた。
……だが、そんな生活も長くは続かなかった。
戦士「おい勇者、起きろよ!」
勇者と共に二度世界を救った戦士。
実質自分の手を汚さない主義の勇者の代わりに戦ったのもラスボスを倒したのも彼なのだが、それは世に知られていない。
勇者にかなり虐げられていながらそれでもなんだかんだで共に生活しているのは……
戦士「はいそこ、ドM説はもういいから……別に、生活力のない勇者が放っておけないだけだ。腐れ縁だしな」
魔王「ナレーションにツッコミを入れるな戦士」
彼は魔王。
かつて勇者(実際は戦士だが)に倒されて以来、すっかり戦士の愚痴聞き役兼茶飲み友達として定着してしまった。
魔王(あんまりな紹介だ……)
戦士「ああ、来てたのか」
魔王「うむ。良い茶葉が手に入ったのでな……って、どうかしたのか?」
戦士「どうかしたのも何も、いつものネボスケだよ。
全く、毎朝毎朝手を焼かせる……」
魔王「相変わらず奴の母親みたいだな戦士」
戦士「……言うな」
そんな感じで、実にほのぼのとした日常が続いていたのだが、この日の朝は違っていた。
戦士「この騒ぎに起きないのかよ……ほら勇者、いい加減に……」
戦士は布団をめくった!
しかし、布団は空だった……
戦士「……あれ?」
戦士は布団をしらべた。
なんと、一枚の紙を見つけた!
戦士「なんだコレ?」
魔王「書き置き……のようだな」
――――
へいわ あきた
ちょっと 魔王に
なって くる
by勇者
――――
魔王「何故にカタコト……」
戦士「昔のゲームっぽいな……って、えぇぇぇぇぇぇっ!?」
こうして、彼等の新たな冒険が始まるのだった。
……だが、そんな生活も長くは続かなかった。
戦士「おい勇者、起きろよ!」
勇者と共に二度世界を救った戦士。
実質自分の手を汚さない主義の勇者の代わりに戦ったのもラスボスを倒したのも彼なのだが、それは世に知られていない。
勇者にかなり虐げられていながらそれでもなんだかんだで共に生活しているのは……
戦士「はいそこ、ドM説はもういいから……別に、生活力のない勇者が放っておけないだけだ。腐れ縁だしな」
魔王「ナレーションにツッコミを入れるな戦士」
彼は魔王。
かつて勇者(実際は戦士だが)に倒されて以来、すっかり戦士の愚痴聞き役兼茶飲み友達として定着してしまった。
魔王(あんまりな紹介だ……)
戦士「ああ、来てたのか」
魔王「うむ。良い茶葉が手に入ったのでな……って、どうかしたのか?」
戦士「どうかしたのも何も、いつものネボスケだよ。
全く、毎朝毎朝手を焼かせる……」
魔王「相変わらず奴の母親みたいだな戦士」
戦士「……言うな」
そんな感じで、実にほのぼのとした日常が続いていたのだが、この日の朝は違っていた。
戦士「この騒ぎに起きないのかよ……ほら勇者、いい加減に……」
戦士は布団をめくった!
しかし、布団は空だった……
戦士「……あれ?」
戦士は布団をしらべた。
なんと、一枚の紙を見つけた!
戦士「なんだコレ?」
魔王「書き置き……のようだな」
――――
へいわ あきた
ちょっと 魔王に
なって くる
by勇者
――――
魔王「何故にカタコト……」
戦士「昔のゲームっぽいな……って、えぇぇぇぇぇぇっ!?」
こうして、彼等の新たな冒険が始まるのだった。