泡沫に恋をする

 むかしむかし、うみのそこにはりくとおなじようにせかいがありました。
 そこはにんぎょがすむせかいで、あるひひとりのにんぎょがうみのうえへのぼってきました。
 うみのうえはにんげんのすむりくがあります。そのにんぎょはにんげんにとてもきょうみがあったのです。

 ――それは美しくて悲しい、物語。
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