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いもうと、すき
「いらっしゃいませ~季節限定、パンプキンドーナッツはいかがですか~?」
リョ「…………(あ。あれって、)」
~昨晩の出来事~
『お兄ちゃん、青学の側にドーナッツ屋さんが出来たの知ってる?』
リョ「…知らない」
『限定のドーナッツが美味しいって有名なんだけどね、いつも行った時には終わってるんだぁ…』
リョ「ふーん」
『でもね、今度雪ちゃんと行こーって話してるの!』
リョ「(…って、言ってたっけ)」
「季節限定、パンプキンドーナッツは本日が最終日で~す!」
リョ「!」
「今ならお好きなドーナッツがもう一つ付いてきます!」
「パンプキンドーナッツだって~どーする?並ぶ?」
「喋ってたらあっという間だしね!並ぼ並ぼ~」
リョ「(何だよ、結局買えてないじゃん…)」
「残り50個でーす!」
リョ「!」
「やばっ早く並ぼう!」
「売り切れないでほし~!」
リョ「(列がどんどん長くなって…!)」
桃「おーい越前!何してんだ?」
リョ「!桃先輩、」
桃「ん?何だこの店…ドーナッツ屋?」
リョ「いいところに!」
桃「は??」
~10分後~
桃「なぁ越前、」
リョ「何スか?」
桃「気のせいかもしれねぇけど、俺ら目立ってないか?」
リョ「……そうっスね」
桃「そうっスねじゃねーよ!何でこんな女子に紛れて、ドーナッツ屋に並ばなきゃいけねーんだ!?」
リョ「っだって、俺1人で並べるわけないじゃないっスか!」
桃「んなの知らねーよ!大体なぁ、こんな並んでまでドーナッツ食べたい……ハッ」
リョ「?」
桃「…そうかそうか、へぇ~成る程なぁ。優しいじゃねーか越前」
リョ「何ニヤニヤしてんスか…」
桃「べっつに~~」
リョ「(なんか恥ずかしくなってきた…)」
「…ねぇ、男の子がドーナッツ屋さんにいるって、珍しいね」
「確かに。しかも2人で…なんか可愛い~」
リョ&桃「「!?」」
桃「おい!俺らやっぱすっげー浮いてんぞ!?」←小声
リョ「だったらどうしろって言うんスか!?」←小声
桃「どうするっつったって…………よし!ここは妹のドーナッツを買いに来たんだってところをアピールしようぜ!!」
リョ「!別に、りんの為に並んでるわけじゃないっス…!」
桃「バレバレだっつの!…ってそこはいいから!よし、いくぞ!」
リョ「いくぞって言ったって…」
桃「ゴホンッあ、あー…妹のドーナッツ買いに来ただけなんだけどなーすっげー並んでるわー
な、越前?」←棒読み
リョ「そ、そうっスねーこんなとこ来たの初めてで、ビックリっスー」←棒読み
桃「でも妹の為だしなーお兄ちゃんとして、人肌脱ぐかー」
リョ「…桃先輩の妹じゃないっスけどね」
桃「ムスッとすんな!!いいから、お前も合わせろよ!」
「……ねぇ、さっきからあの子達、妹って言ってるけど…」
「ね、そういう趣味…とか?妹プレイみたいな」
「自分でお兄ちゃんとか言ってるしね…」
桃「えええ!?さっきより引かれてんぞ!?」
リョ「桃先輩の演技が下手すぎるんスよ」
桃「何!?お前だってなぁ、変な嫉妬して……(ハッそもそも、ここで妹の為に、とか知られてもいいことなくないか?越前は自覚のないシスコンだし、そんなこと他人から思われてるって知ったら、またりんに冷たくしかねん………
かくなる上は……!)」
リョ「桃先輩?」
桃「……越前ありがとなー付き合ってくれてよ!
俺が妹好きなばっかりに!!!」
リョ「……………」
「「………………」」
桃「ん?あれ…?今、"俺の妹がドーナッツ好きなばっかりに"って言ったよな?」
リョ「…いや、どんだけ省略してんスか。"俺が妹好き"って言ってたっス」
桃「え……ま、マジ、ですか?」
「お次お並びの方ー!大変お待たせ致しました~」
リョ「あ、桃先輩、やっと買えるっスよ」
桃「お、ぉう…」
「ねぇやっぱり……」
「うん。そーゆう店の子に貢いでる…とか」
桃「~~~~~~~…っな、」
何でこうなる!?
(…これ、母さんとりんで食べて)
(え?これって……)
(偶然通りかかっただけだから。じゃ)
(半分こ、しよっ)
(え)
(一緒に食べた方が美味しいもん…ね、お兄ちゃん!)
(……ん。わかったよ)
***
桃先輩は本当に良い先輩だと思います。(不憫ですが……;;)
この後、りんちゃんがいれた紅茶と一緒に、仲良くドーナッツを食べました。
お兄ちゃんしてるリョーマがとても好きです^^
