日常
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りんがやってきたのはストリートテニスコート。
テニスはリョーマに習って練習してたので、人並みには出来る。
パァンッ
ラケットに当たるボールの音。
日曜の昼間とはいえ、少しばかり打ち合っている人はいた。
「あれ?りんちゃん?」
『杏ちゃん!』
彼女…橘杏はストリートテニス場で知り合った友達。
不動峰中の部長の妹ということもあって話が弾み、すぐに仲良くなれた。
杏「久しぶりね」
『はい!杏ちゃんも元気そうで…』
杏「あはは、敬語じゃなくていいって」
『あ、ごめんなさい。癖で』
2人は笑いながらベンチに座った。
杏「今日越前くんは?」
『………』
杏「(聞かないほうが良かったかしら)」
越前と聞き明らかに落ち込むりんを見て、杏は深く追求しないことにした。
杏「そうそうりんちゃん。跡部とかゆう男には気を付けてね」
『跡部?』
真剣な表情で話す杏を見つめる。
杏「たまにここに来るの。絡むと厄介だから…」
「テニスの腕は認めるけど」と小さく呟く杏。
りんはどんな人なのか気になりつつ頷いた。
「りんちゃん」
「来てたんだ」
『布川さん、泉さん!』
布川と泉はここの常連でもあり、りんともたまに打ち合う。
青学とは地区予選の時にあたり、リョーマと桃城のペアでダブルスをしたと聞いた。
その時りんは、お兄ちゃんがダブルス?と驚きを隠せなかった。
布「珍しいね、この時間に来るなんて」
『はい。今日は時間が空いてたので…
最近の夕方は人がたくさんいますし』
「「「(((それはりんちゃんが来てるから!)))」」」
不思議そうに首を傾げるりんに、3人は素早くツッコミを入れた。
実は“ストリートテニス場に可愛い子がいる”とちょっとした噂が広まっていた。
いつりんが来るかわからないから、一番会える確率が高い夕方に来る人が急増したのだ。
杏「りんちゃん、打たない?」
『はい!』
笑顔で返事をして、テニスラケットを持ちコートへ向かった。