お礼画面

スキ!ありがとうございました😊仙道彰夢載せますので良ければご覧下さいませ。
ヒロインと恋人設定です。



今日で彰と付き合って1年。お互い休みなのでデートする事になった。
喧嘩も浮気もなく平穏に過ごせていて今は毎日が充実していて楽しい。


「ごめん、待った?」


時間にルーズな彼が遅刻する(と言っても5分、10分程度だが)のは日常茶飯事なので怒りはしないが、お寝坊さんっと肩を軽く叩いた。
彰が、さぁ、いこーかとお決まりの言葉を口にして恋人繋ぎしながらお洒落な雑貨屋や服屋に立ち寄ってペアのキーホルダーを買ったり店員に勧められて気に入った服を買ったりした。
周りを見れば中学生のカップルから熟年夫婦まで幅広い年代の人達が街を行き交う。私達も歳を重ねても関係が続くのだろうか、なんて先の未来を思わず考える。
隣を見るとのんびりとしているがコート上では冷静で情熱的な彼。それでいて自然と周囲に信頼を寄せ集め勝利へ導く…顔も良く性格も怒った事ないくらい穏やかで背が高くて。こんなに完璧に近い人と隣を並ぶだけでも緊張する。
1年経ったと言うのに…。ほら、今も周りの女子高生の子が凄く格好良くない?とか私の顔を見て罰ゲーム?等と失礼な事を大きな声で話している。


「彰、喉渇かない?何か買ってこようか?」


その場にいるのが何となく居た堪れなくて私は、別に喉が渇いた訳でもないのに何かを口実にして逃げたくなったので咄嗟にそんな問い掛けをした。
砕けない強いメンタルがあれば良いのに。
彼女達の言葉は刃のように鋭く尖っているがそれらは正論で、決して美人でも背が高い訳でもない自分が後ろ指を指されて陰口を言われるのは無理もない。以前からそのような事はあったが、小声だったのであまり気にしないように振る舞っていたが、あからさまに声量を上げられるだけで気分が暗く落ちてしまう。
参ったな…折角の楽しいデートだったのに時間作ってくれた彰に申し訳ないよ。ちらりと彼の顔を覗くと私は目を丸めた。普段はふにゃりとした柔らかい笑顔の彼が、珍しく真剣な面持ちをしていたから。


「…ごめん、ちょっと此処に居て」


そう言い残して彰は女子高生の前に来て何やら話している。暫くすると女の子達は顔を真っ赤にしてぺこぺこ頭を下げて逃げるようにその場を去っていくではないか。小声で話しているので会話の内容は聞き取れなかったが脅している…訳ではないよね?彼の性格上あり得ないと自分に言い聞かせていると戻って来た。


「…何て言ったの?」
「ん?俺の彼女を侮辱するのはやめて貰えませんか?ってお願いして来たよ」
「え!?」


驚いて彰の顔を見詰めると綺麗な瞳に吸い込まれる。
あー、後……と言葉を続け、唇に温かい感触がした。それがキスだと分かった同時にわああっと歓声が聞こえた。ドラマの撮影シーンのような自然で綺麗なキスに私の体温は上がる一方だ。


「誰が何と言おうと俺は君しか見えない」
「ありがとう。私もだよ」


それから手をぐいっと引かれて私達は歩き出した。ひゅーひゅー熱いねお2人さーんと誰かが言ってる煽り文句を背中に浴びながら。これから先、色々あるだろうけどこの人となら乗り越えられる…そんな気がしたんだ。


*END*

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