スクリーンで待ってて
純那ちゃんが傾けるカップには、強いお酒…の色のような紅茶が揺らめいている。
「大場なな監督、脚本、主演作品……ほんとに形になるとはね」
「まだ形以前だよ」
「でもどれか一つだけじゃなくて、三つを兼ねれる存在って中々いないんだから!ちゃんとスポンサーもついてて、」
「ふふ、駆けずり回ったよ〜」
だから私は安心して、私の世界で虚構の純那ちゃんと再会できる。
情熱ときらめきの揺らがない私達に、もうキリンの着信音は聞こえない。
「大場なな監督、脚本、主演作品……ほんとに形になるとはね」
「まだ形以前だよ」
「でもどれか一つだけじゃなくて、三つを兼ねれる存在って中々いないんだから!ちゃんとスポンサーもついてて、」
「ふふ、駆けずり回ったよ〜」
だから私は安心して、私の世界で虚構の純那ちゃんと再会できる。
情熱ときらめきの揺らがない私達に、もうキリンの着信音は聞こえない。
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