もう高校生じゃない
「おっ轟ちゃーん、久しぶり。もう大学二年生?えっじゃあ酒飲めんじゃね?飲もうよ。お前酒強いの?へーえイケるクチ。じゃあとりあえずレモンサワー二つで。んー何食おうかな。おすすめってあります?あ、この色々乗ってるやつ?まあこちゃこちゃ頼むより楽だな、じゃあそれ。うわレモンサワー秒で来た。乾杯しようぜ、かんぱーい。
お前今どこの大学行ってんだっけ、まあ聞いてもわかんねえかもだけど……ハ?!そこ俺でも知ってんだけど?!えーっやべえ……鬼耶高に三年いてそこまで行けんのね。俺すごいやつと喧嘩してたんだなあ。お前ほんとすごいな。フフ赤くなっちゃって。あーいいからいいから。お酒のせいってことにしといてやるよ、俺はお前より先に大人になったからね。まあすぐ追いつかれるんだろーけど。
古屋と関?おお、元気元気。なんだかんだ忙しいけどさ、時々休みに集まって、バイク乗って遠く行ったり飯食ったりしてる。楽しいよ。お前らんとこもそうだろ。
そう!昨日俺らの代の鬼耶高定時で集まって忘年会したんだよ!みんなカタギで安心したよ。かっこつけて出ていったはいいけどさ、あれから結局定時が九龍のスカウト待ちに戻っちゃったらかっこ悪すぎるもんな〜。あいつらの名刺めっちゃもらったわ。ちゃんとしたやつね。お前ほどではないけど進学してたやつもいたよ。
二日酔い?するわけねえじゃん。いやするやつもいるんだろうけど、俺はしないの。だって今日も飲むって約束してたんだから。おっ来た来た、盛り合わせ〜。おごりだし好きなのとれよ、って、言う前に取るなよー。そーいうの他の人にもやってんの?やんない方がいいよ?はいはい俺も食いますよ。あー、うま、やっぱ俺が建てたからかな……。いや冗談に反応しろや。
へえ家庭教師のバイトやってんだ、めっちゃ似合いそう。えっなんか、ほら、メガネとか……?えっ、メガネしてる方がウケいいんだ。まあなんかすごい勉強できそうな雰囲気あるもんな。いや雰囲気だけじゃないのは知ってるって。じゃあ結構忙しい?今週はもう年末だから休みなんだ。そりゃそうだよな。
あっこれ日本酒なんだけどさ、焼鳥と合うからちょっと飲んでみ。ん、わかんない?あっもしかしてワインとかの方が好き?
話変わるけどさ。轟ちゃん、俺変わったかな。いつからって、そりゃお前がコーコーセーだった頃からよ。俺が誘っといてなんだけどさ、今日、お前に会って即殴られるかも、ってちょっと思ったよ。いやまあ店の中で喧嘩は流石にしねえか。でも今日お前の顔見たときに、アレっ?て思ったの。お前、俺にずっと勝てなかったわけじゃん。勝つ前に俺卒業しちゃったし。なんか、あるかなあと思ってたんだけど、全然そんな雰囲気なかったから……
いやいやいや、なくてガッカリとかじゃねえから!まあ、いつまでも追いかけてくれるなら、それはそれで嬉しいけどね。
……そっか。俺もお前も、もう鬼耶高の生徒じゃないもんなぁ。二人共変わったんなら、そうなるか。でも「鬼耶高定時制の番長」じゃない俺でも、会ってくれるお前で良かったよ。俺も「鬼耶高全日制の番長」じゃないお前と、飯が食える大人になれて良かった。
ハ?うるせえ!自分で言ったっていいじゃねえか別に。素直で綺麗事が言えて、その綺麗事を本当にできる大人が一番強いの。
ていうか、轟さ、お前ほんとに酒強いの?あっコラ煽ったんじゃねえよ飲むな飲むな!飲むなら水だろうが顔ずっと真っ赤にしやがって!ハァ?!今日初飲酒なの?!今言う?!セーブしろやお前〜。このあと帰れんの?お家に誰かいる?えっ一人暮らしなの……。
散々ボコボコにしてきた俺が言うのもなんだけどさ、折角いいとこでベンキョーしてんだから、大事にしなよ身体。ん?なになに、ボソボソ言ってちゃ聞こえないんだけど」
だって俺、お前ほど大人じゃねえから
「……わかってるよ、それは。じゃあもっと大人になるために、今日はお開きにしよっか。俺んち近いから、これからそこでしこたま水飲ませてやる。お酒はのど乾くからね。そんな乾いてるところに泣いたんじゃ、お前干からびちゃうよ。わかったわかった、泣いてない泣いてない。それでいいから水飲みな。あとそこそこきれいな布団も貸すし、朝ごはんまでおごってやるよ。
まあ二日酔いも、高校生じゃできないことだもんなあ」
お前今どこの大学行ってんだっけ、まあ聞いてもわかんねえかもだけど……ハ?!そこ俺でも知ってんだけど?!えーっやべえ……鬼耶高に三年いてそこまで行けんのね。俺すごいやつと喧嘩してたんだなあ。お前ほんとすごいな。フフ赤くなっちゃって。あーいいからいいから。お酒のせいってことにしといてやるよ、俺はお前より先に大人になったからね。まあすぐ追いつかれるんだろーけど。
古屋と関?おお、元気元気。なんだかんだ忙しいけどさ、時々休みに集まって、バイク乗って遠く行ったり飯食ったりしてる。楽しいよ。お前らんとこもそうだろ。
そう!昨日俺らの代の鬼耶高定時で集まって忘年会したんだよ!みんなカタギで安心したよ。かっこつけて出ていったはいいけどさ、あれから結局定時が九龍のスカウト待ちに戻っちゃったらかっこ悪すぎるもんな〜。あいつらの名刺めっちゃもらったわ。ちゃんとしたやつね。お前ほどではないけど進学してたやつもいたよ。
二日酔い?するわけねえじゃん。いやするやつもいるんだろうけど、俺はしないの。だって今日も飲むって約束してたんだから。おっ来た来た、盛り合わせ〜。おごりだし好きなのとれよ、って、言う前に取るなよー。そーいうの他の人にもやってんの?やんない方がいいよ?はいはい俺も食いますよ。あー、うま、やっぱ俺が建てたからかな……。いや冗談に反応しろや。
へえ家庭教師のバイトやってんだ、めっちゃ似合いそう。えっなんか、ほら、メガネとか……?えっ、メガネしてる方がウケいいんだ。まあなんかすごい勉強できそうな雰囲気あるもんな。いや雰囲気だけじゃないのは知ってるって。じゃあ結構忙しい?今週はもう年末だから休みなんだ。そりゃそうだよな。
あっこれ日本酒なんだけどさ、焼鳥と合うからちょっと飲んでみ。ん、わかんない?あっもしかしてワインとかの方が好き?
話変わるけどさ。轟ちゃん、俺変わったかな。いつからって、そりゃお前がコーコーセーだった頃からよ。俺が誘っといてなんだけどさ、今日、お前に会って即殴られるかも、ってちょっと思ったよ。いやまあ店の中で喧嘩は流石にしねえか。でも今日お前の顔見たときに、アレっ?て思ったの。お前、俺にずっと勝てなかったわけじゃん。勝つ前に俺卒業しちゃったし。なんか、あるかなあと思ってたんだけど、全然そんな雰囲気なかったから……
いやいやいや、なくてガッカリとかじゃねえから!まあ、いつまでも追いかけてくれるなら、それはそれで嬉しいけどね。
……そっか。俺もお前も、もう鬼耶高の生徒じゃないもんなぁ。二人共変わったんなら、そうなるか。でも「鬼耶高定時制の番長」じゃない俺でも、会ってくれるお前で良かったよ。俺も「鬼耶高全日制の番長」じゃないお前と、飯が食える大人になれて良かった。
ハ?うるせえ!自分で言ったっていいじゃねえか別に。素直で綺麗事が言えて、その綺麗事を本当にできる大人が一番強いの。
ていうか、轟さ、お前ほんとに酒強いの?あっコラ煽ったんじゃねえよ飲むな飲むな!飲むなら水だろうが顔ずっと真っ赤にしやがって!ハァ?!今日初飲酒なの?!今言う?!セーブしろやお前〜。このあと帰れんの?お家に誰かいる?えっ一人暮らしなの……。
散々ボコボコにしてきた俺が言うのもなんだけどさ、折角いいとこでベンキョーしてんだから、大事にしなよ身体。ん?なになに、ボソボソ言ってちゃ聞こえないんだけど」
だって俺、お前ほど大人じゃねえから
「……わかってるよ、それは。じゃあもっと大人になるために、今日はお開きにしよっか。俺んち近いから、これからそこでしこたま水飲ませてやる。お酒はのど乾くからね。そんな乾いてるところに泣いたんじゃ、お前干からびちゃうよ。わかったわかった、泣いてない泣いてない。それでいいから水飲みな。あとそこそこきれいな布団も貸すし、朝ごはんまでおごってやるよ。
まあ二日酔いも、高校生じゃできないことだもんなあ」
