BLOG

ザレンダ誕生日

2026/06/11 20:09
ナイチンゲール
design

ザレンダ誕生日おめでとう🥀
彼の生まれた日は本編で既に判明していましたね。

ホワイトガーデンの傍観者、そして破壊者として登場する彼は、ナイチンゲールという物語においてとても重要なキャラクターです。

彼の両親は地域紛争を原因として離婚し、結果的に親権は良家の生まれであった母親が取りますが、彼女はザレンダを特別気にかけるような素振りは見せません。次第に母親の対応は育児放棄へと繋がっていき、気がついたころにはふらっと蒸発していきました。彼は「必ず帰ってくるから待っていてね」という母親の言葉を信じて待ち続けますが、結局迎えが来ることはなく、幼少期は母方の祖父母に育てられます。

この家から出たい、お母さんに会いたい。そう願ってはいたものの、ドアを開けて外に出たとして、もし母親とすれ違っていたら…と考えれば考えるほど、ザレンダは何かを選ぶことに強い恐れを抱き始めます。途方もない恐怖から逃れるためには、母親の偽りの言葉を信じて待つ、という思考放棄を選ばざるを得ませんでした。この呪いはやがて「自分には選択権がない」という脅迫概念へと姿を変えていきます。

そんな中、彼が出会った人物こそがシェイヴィでした。彼らはそれぞれの境遇により負わされた「愛による痛み」という名の傷を癒し合うように親交を深めていきます。シェイヴィと共に過ごすうちに、ザレンダは「愛」を信じられるようになっていきました。
ですがザレンダは夢の中で、シェイヴィに対して恋愛感情、そして性的な感情を抱いていたことを知ります。ですがシェイヴィにとって恋という感情は遠ざけたい好意の形でもありました(詳しくは本人の誕生日ブログにて…と思っていますが、分かりやすく言えば、彼は他者に恋愛感情を抱けません)。

ザレンダは自分の愛を信じてしまったことを悔やみ、シェイヴィとの別れを決意します。しかしその別れから数年経ったある日、シェイヴィが交通事故に遭い植物人間状態となってしまったことを知ります。彼のことを探るうちに、ザレンダはシェイヴィがホワイトガーデンに閉じこもるためにこの事態を引き起こしたのだと理解しました。

シェイヴィを箱庭という不自由から解放するために、本編軸のザレンダがいます。けれども、シェイヴィが望むのはサナシアとエセルバートの子供であるミラージェンが生きる世界線を確立させることであり、この世界でエセルバートの子供として生まれたザレンダという存在こそが邪魔だったのだと、あろうことか本人が気づいてしまいます。そしてザレンダはシェイヴィのために己の存在を消失することを選ぶ…という流れが、ナイチンゲール二章の終盤で起こったりします。

ザレンダは間違った選択をしてしまったゆえに母親と父親に見捨てられたと思い込んでいるため、彼の行動原理は「正しいか間違っているか」の二択のうち「正しさ」を瞬時に判断できるかどうかが非常に重要なのですが、本質的にとても優しい人柄なので、真面目さは払拭できないものの柔軟な姿勢で他者と関わり合える人だなぁと思っています。ですがそれでいて、正解や過ちなどどうでもよく、ただ愛するシェイヴィが笑っていてくれればよいのだと最終的に自死を選んだことこそ、ザレンダが一番言いたかった想いなのだと思います。

あとは、鋭い目つきや長く伸びた髪などから、何となく蛇を連想してくれたら…と考えながらデザインしていました。口を閉ざしがちだったり隠しがちなのも、尖った八重歯が目立たないようにするため。他にも、コートの裏側はシェイヴィの持つ青緑色に染まっていたりします。
彼は結構威圧感の強い容姿ですが、会話してみればすぐに丁寧で朗らかな人だと分かるのが魅力的だな~と、同一魂であるユゼとの絡みを見ていると特に感じたりします。現実世界では教職に就いていたりと、彼は子供のことが大好きなんですよね。親切な先生なので沢山の生徒や親御さんから大変好かれています。

ナイチンゲールにおいての赤薔薇は「真実の愛」の象徴です。サナシアという主人公の少女がエセルバートに授けた一輪の花は、時を巡ってザレンダという青年となりエセルバートの元に咲き誇りました。ザレンダが赤薔薇モチーフなのは、エセルバートにとっての真実の愛がザレンダそのものだからです。どんなに辛い人生であったとしても、残された愛は繋がれていきます。

お誕生日は、シェイヴィから新しいアルバムをプレゼントされているのではないのでしょうか。エセルバートからはきっと、赤く美しい薔薇が渡されているはずです。黄色のリボンを揺らしながら、嬉しそうに微笑んでいるザレンダが目に浮かびます。改めておめでとう!

design

コメント

コメントを受け付けていません。