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トウカ誕生日.2026
2026/05/20 19:31シュテクロ

トウカ誕生日おめでとう⚜️
おめかしはゴシックロリータです。
2024年のお祝い絵もあります。
本編でも回想にしか出てこないなど、もうこの世界にはいない人…として儚く描いた気がします。

トウカはこの世界に救世主として現れた少年です。長年続いていた中央強奪戦が終わり国々が和平条約を結ぶにまで至ったのは全てトウカのおかげ。余った領地をシュテルンタウンとして僅か数年で建国したのもトウカの力です。
世界を平和へと導いた彼は「幸福な王子」と呼ばれ全人類から愛されていました。ですが、そんなトウカが暗殺された「国滅事件」によって、シュテルンクロスという物語は始まります。
時はトウカが産まれる前に遡り。この世界の創造主は戦争や呪いで溢れかえった世界を作り直すかの審判を下すため、全知全能で清らかな、神にも等しい存在であるトウカを作り出し地上に送り込みました。
純粋無垢であったトウカは、最初こそ混沌に陥った世界に心を痛めて悲しみますが、ワゾブルーと出会ったことにより世界の美しさを知り、何より愛を教えられます。
トウカは「この世界は作り直さなくていい」と判断し、自らの命を犠牲にして人間の犯した罪を全て贖うことを決意しました。
ですが、ワゾブルーはトウカの目の前で亡くなってしまいます。これはワゾブルーの定められた運命であり、世界のための犠牲の一つでした。
創造主である父はトウカに試練を、すなわち「シュテルンクロス(星の試練)」を課し、これを乗り越えた先にこそ世界の平和はあるのだと言います。
トウカはここで初めて、自分がこの世界を愛せていたのはワゾブルーのおかげであり、彼の生きていた世界を愛していたのだと気づいてしまいます。
父により博愛を植え付けられていたトウカは、ずっと自分がワゾブルーに恋心を抱いていたことには気づけませんでした。
トウカは同性を愛するという世界において罰せられていた禁忌を破り、我が父である神の存在を信じられなくなった結果堕落していきます。
愛する人を失った悲しみに耐え切ることはできず、トウカは最終的に最も罪とされていた自殺を選び、ワゾブルーのそばで共に亡くなってしまいました。彼の死因は暗殺ではなく自殺だったということになります。
自分はワゾブルーのいないこの世界を愛することはできない。そう判決した彼は世界を崩壊することを望んでしまいます。
今は眠りについているトウカですが、ある条件を満たすと再び世界に舞い降りてきます。それが一体何なのか…というのは、本編を見てお楽しみいただけたらと思います。
トウカは私の創作、特にシュテクロシリーズにとって、凄く特別な子です。ですがその「特別」という愛こそが、この子を縛り付けていないか、といつも不安になってしまいます。
彼はこの世界に選ばれた主人公だったがために、愛する人よりも世界を選ばなくてはならなかった人でしたから…
ただ、トウカの博愛や自己犠牲的な精神が、たとえ父親から機能的に与えられたものだったとしても、その愛情に偽りはなかったと思うんです。
トウカが貴方を、人類を、世界を愛した気持ちはどこまでも美しく本物で、幸福な王子と呼ばれることだって喜ばしく、愛らしい我が子たちの幸せを心から祈っていました。
今回のおめかし衣装で王冠をつけたのも、幸福な王子さまとして生きた人生を、この子はきっと大切にしているはずだと理解できたからです。
トウカを描く際は男性性を強く意識しているのですが、今回はあどけなく可愛げのある少年らしさを強調してみました。彼がこのようにはにかむことは滅多にありませんが、彼の視線の先には世界で一番に愛する彼がいるでしょうから。
トウカは自分の誕生日を我が子たちに教えていませんが、ワゾブルーと片割れだけは知っています。
ワゾブルーは焼きたてほかほかのアップルパイを用意して、恥じらいながらも時折甘やかすようにあーんをしてくれたり。そんな様子を妬ましそうに見つめるケインの隣でアップルパイを可愛くアレンジしているカロンがいたり。
あの家で四人一緒に過ごす時間が、トウカにとっては勿体ないくらいに、涙が零れてしまうほどの幸せでした。