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サナシア誕生日

2026/03/20 00:00
ナイチンゲール
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サナシア誕生日おめでとう🪽
ナイチンゲールは長い冬が終わって春を迎えるお話なので、春の訪れを告げるこの日はサナシアの生まれた日にぴったりです。

彼女のモチーフはナイチンゲールと薔薇のナイチンゲールという小鳥で、原作でナイチンゲールは若い学生のために命を落とします。そしてサナシアもこの内容と結末は全く同じです。
サナシア(ナイチンゲール)は本物の愛を教えてくれたエセルバート(若い学生)にたった一夜で一目惚れをして、赤い薔薇を求めた彼のために心臓を捧げて亡くなりました。
ですが、愛する彼女の死を受け止められなかったクエルクス(オークの木)は、シェイヴィと協力することでサナシアの死をなかったことにしようとします。そのためにあるのが「ホワイトガーデン」です(箱庭が生まれた最もたる理由は他にあります)。

サナシアは己を身を犠牲にした愛情を否定されてガーデンに閉じ込められてしまったので、自分にとっての愛が分からず、理解できそうになっても有耶無耶にされます。死をなかったことにした代わりに一番大切なものを奪われてしまった彼女は、ずっと心が締め付けられるような想いで過ごしています。

けれども、真実の愛のためには痛みを知る必要がある、と教えてくれたエセルバートを、サナシアは世界で一番に愛しています。心に傷を負った彼の涙を止めるためなら、彼女はたとえこの身が朽ち果てようとも箱庭から飛び立っていきます。

サナシアと向き合うたびに、今後こんなにも芯の強い子は作れないだろうなぁと思うんです。私は強い子よりも弱い子を作りがちなのもあって、サナシアを上手く描けているかな…とおどおどしながら執筆していますが、作者が心配する暇もなく彼女は強かなんですよね。
普段は控えめで気も強い方ではないのですが、いざというときに自分の意見を曲げない頑固さも彼女の魅力の一つです。

それでいて好きだな、と感じているところがありまして。
ホワイトガーデンは「望みが叶う場所」で、元々小鳥であったサナシアも人間の姿でいることができています。これには別の問題が影響しているのですが、それとは他に要因があります。
サナシアはエセルバートへの恋心を叶えたいとは願わずに、片想いのまま亡くなっていきました。ですが、そんな見返りを求めない彼女でも、ほんの僅かに「もしもエセルバートと結ばれた世界があったのなら」と淡い想いを抱いた瞬間がありました。箱庭はその小さな望みを逃すことなく、彼女を人間として存在させています。

サナシアは誰よりも強かなお嬢さんですが、何よりもまず「恋する女の子」なんだよなぁ…と。凄く可愛らしいところだと思っています。
サナシアの髪色は、エセルバートが好きだった女の子の纏っていたお洋服が撫子色であったことや、リボンやスカートの配色がそのままエセルバートの色…というのも、どこか健気な恋心が隠せていなくて愛おしいです。

けれども、彼女の叶うことのなかった望みが実現してしまった結果こそが、全ての因果の始まりだったんだよな、と少し心苦しくもあります。

このお誕生日は彼女が人間として生きている世界線での話なので、本来小鳥であったサナシアの生まれた日は不明です。
もしもの世界線では、大好きなエセルバートからは美しい赤薔薇をプレゼントされて、娘であるミラージェンとユゼからは無邪気なサプライズを用意されている…のかもしれません。

おめかし衣装は、きっとこの子が着てみたかった、素敵なウェディングドレスを選びました。改めておめでとう!

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