Cold, and Sweet rain

「……急に曇ってきたな。これはひと雨来るか?」
 書き物をしていた手を止め、水色から鉛色へと変化した空を窓越しに見遣りながら、カミューが呟いた。彼の側(そば)で甲斐甲斐しくティータイムの準備をしていた赤騎士団副長・イーディスも窓の外を見つめ、やや不安そうな表情を浮かべる。
「マイクロトフ様が心配ですね。今日は朝から青騎士団の精鋭数名と共に、騒ぎがあったという村へ出向いておられますから」
「領内の村ではあったはずだが、この分だと帰りは確実に降られるな。遠くで雷の音まで聞こえ始めている。留守を命じられた君の大切な青副長殿も、さぞ不安がっているだろう」
「そうですね。ですが彼も、『副長』という地位に就いている人間です。マイクロトフ様ご不在の間は団長代理として、ここに残っている若い青騎士たちをしっかりまとめ上げなければなりません。そして彼には、それが出来るだけの力があります。相変わらず、留守番は苦手なようですが」
 そう言って短く溜息を吐いたイーディスへ、すっかり休憩モードに入ったカミューは悪戯(いたずら)っぽく笑いながら助言をする。
「ならば、君が傍(そば)にいてやるといい。マルセル殿の最愛の人である君が『今日一日傍にいてあげる』とでも言えば、彼はそれだけで有頂天になるだろう」
「それはできません。私は赤騎士団の副長という立場であり、カミュー様の最もお側にお仕えする身です。かけがえのないご伴侶であるマイクロトフ様がおられない今、誰がカミュー様をお支えするのですか」
 普段は冷静沈着なイーディスから珍しく熱のこもった視線を向けられて、カミューは一瞬目を丸くした後に苦笑した。青騎士団副長・マルセルは崇拝レベルでマイクロトフを慕っていることで有名だが、イーディスは、その責任感の強さから己(おのれ)の側に控えているという印象だ。元々は事務員だった彼が騎士へと転向するきっかけとなったのが自分だということは聞いているものの、遠慮深い性格ゆえか、イーディスは常に一定の距離を保ちながら接してくる。上司と部下なのだから当然だと思う反面、恋仲となったばかりの初々しい部下たちにはつい世話を焼きたくなる、というのが正直なところだ。
 ティータイムの準備を終えて席に着いたイーディスに礼を言ってから、カミューは穏やかに微笑む。
「では、マルセル殿もこのティータイムに招待しよう。彼のことだ、きっとマイクロトフがいない寂しさを紛らわすために、ろくに休憩も取らずに仕事に打ち込んでいることだろう。私が呼びに行くから、君はマルセル殿の分の紅茶も準備しておいてくれ」
「そんな、そこまでしなくても……」
「私がそうしたいんだ。彼を呼んだところで、誰も損はしないだろう?」
 カミューの表情や声音が、殊更(ことさら)に柔らかい時――これは「反対意見など認めない」という強い意志の表れだ。イーディスはすぐさまそのことに気付き、上司の提案を素直に聞き入れることにする。
「……かしこまりました。すぐに準備に取り掛かります」
「ああ。頼むよ」
 にこりと笑って立ち上がり、軽やかな足取りで部屋から出て行ったカミューを、イーディスは再び溜息を吐きつつ見送った。

 数分後、カミューはやや元気のないマルセルを連れて自室へと戻ってきた。その頃には外では本格的に雨が降り始め、雨音に時折混じって聞こえる雷鳴が、城で帰りを待つ者たちの不安をいっそう煽る。
「ご招待感謝します。しかしこんな日に限って、この悪天候……団長たちは、大丈夫でしょうか……」
「騒ぎ自体は村同士の小競り合いで、これに関しては我らが騎士団長殿が上手く治めてくれる、もしくは既に治めた後だと思うが。問題は、帰りだ。この雨が早々に止んだとしても、悪路で馬を走らせることは困難だろう。私と二人の時ならば多少の無茶もする男だが、今回は、複数名の部下を連れている状態だ。強引に馬を出すこともできずに、途方に暮れているに違いない」
「それだけで済めば、いいのですが……」
 なおも何かを言いかけて、マルセルは口を噤(つぐ)んだ。不安に駆られるあまりに、すっかりネガティブ思考に陥ってしまっているのだろう。そんなマルセルへ、カミューは自らの本心を押し隠して明るく笑ってみせる。
「不安な気持ちは分からないでもないが、あまり過剰な心配をするものではないよ。今はただ心静かに、信じて待とう」
「……はい」
「カミュー様……」
「イーディス、君までそんな顔をするな。私は大丈夫だ。あの男の頑丈さは、私が一番よく知っている。絶対に、無事に帰って来るさ」
 マイクロトフとは長い付き合いの親友であり、現在は彼の伴侶でもあるカミューがこう言っているのだ。これ以上の気遣いは、却(かえ)って失礼になってしまう。そう判断したイーディスは、未(いま)だ暗い顔をしている傍(かたわ)らのマルセルにそっと目配せしてから、カミュー同様優雅な手つきでカップを傾けた。

 それからしばらく経っても雨と雷は止まず、マイクロトフたちの状況も一向に分からず、残された青騎士たちも不安にざわめき鍛錬をはじめとした日課に身が入らなくなっていた。一度は青騎士団の宿舎へ戻り意気消沈している青騎士たちを懸命に鼓舞したマルセルだったが、自身が耐え切れなくなり、数時間後には再びカミューの部屋を訪ねてくる有様だった。カミューの側にはイーディスもいて、「私たちの所にも知らせは届いていないよ」と、首を横に振る。
「出発してからかなりの時間が経つというのに、知らせが一つも届かないなんて……やはり、こちらから使いを出すべきなのでは……」
「この大雨の中、馬を走らせる気かい? それでは使いに出た者まで帰って来られなくなってしまうぞ。気持ちは分かるが、もう少し待つんだ。雲の動きからして、雨は夕刻前には止むだろう。それに……」
 冷静にマルセルを窘(たしな)めたカミューは一旦言葉を区切り、やや声のトーンを落として続ける。
「――仮にマイクロトフに何かがあった場合、両騎士団を率いなければならないのは副長である私だ。団長不在時の指揮権も、私に委ねられている。だから今は青騎士団の騎士である君も、私の命(めい)に従ってほしい。私には、この城に残っている全ての騎士たちを守る義務があるからな」
「……分かりました」
 団長に次ぐ身分であるカミューの命令ならば、おとなしく従うしかない。マルセルは膝の上で拳をきつく握り締めつつも恭順の意を示し、できるだけ背筋を伸ばし顔を上げて、再度青騎士団の宿舎へと戻って行った。
 その後(ご)、仕事がひと段落ついたカミューはイーディスを伴って両騎士団の宿舎を訪れ、いい機会だからと騎士たちが抱えている悩みや相談を聞いて回った。赤騎士団の騎士たちは慣れているものの、青騎士団の騎士たちは二人の美しい副長の訪問に揃って浮き立ち、余計なことまで口にして仲間に引っ叩かれる者もあった。『カミュー様とイーディス様が通った後は、高貴で甘い香りがする』――もはや、すっかり〝アイドル〟扱いだ。
「……やはり青騎士団は、我々赤騎士団とは全く雰囲気が異なりますね」
「ははは、なんとも暑苦しいだろう? だが曲者(くせもの)揃いの我が団とは違って青騎士団の騎士たちは真っ直ぐで、素直な者が多い。統制もよく取れているしな」
「我が団も、統制は十分に取れているのではないかと。少なくとも有事の際には、そう感じております」
「はは、そうか。それならいい」
 二人が最後にマルセルの部屋を訪れた頃にはようやく外が静かになり、窓からは日の光が射し込んでいた。カミューの言葉どおり雨と雷は夕刻前に止み、窓越しに見える空の色は、少しずつではあるが鉛色から元の水色へと変化し始めている。
「やっと止みましたね……太陽も出てきた。道は悪いでしょうが、これで団長たちもなんとか帰って来られるはずです。虹も出ていることですし、とりあえず皆で屋上に出ませんか?」
 そわそわと見上げてくるマルセルにカミューとイーディスも同意し、三人は城の屋上へと出た。雨雲が去った後の青空には見事な虹がかかっており、今まで感じていた不安など吹き飛んでしまいそうだ。
「美しい虹だ。――ここからなら、城門より遠くも見渡せるな。今のところ、街から出て行く者たちしか見えないが」
「双眼鏡をお貸ししましょうか?」
 遠くに目を凝らすカミューにすかさず双眼鏡を差し出したイーディスへ、カミューは「ありがとう。さすが君は気が利くな」と礼を言って受け取った。さっそく双眼鏡越しに遠方を見つめるカミューだったが、先程までの大雨のせいかこちらへと向かってくる人影は見当たらず、彼はほんの少し落胆の表情を見せる。
「……うーん、やはりそれらしき集団は見当たらないな。そもそも、こちらへと向かってきている者がいない」
「そうですか……あの雨の後ですから、どこかで足止めを食らっているのかもしれませんね。でも俺は、もうしばらくここで待ちます。団長たちの姿が見え次第、我が団を挙げて街の入り口までお迎えに行くつもりです」
「それはいいな。私もそうするか」
「ぜひ! ご一緒しましょう!」
「私もお供させていただきます」
 マルセルは目を輝かせて、カミューとイーディスは柔らかく微笑んで顔を見合わせる。三人はしばしその場に留まり、閑談に興じながらマイクロトフたちの帰りを待った。しばらくするとようやくこちらへと向かってくる人影が見え始め、その時偶然双眼鏡を手にしていたマルセルが、慌てて視線を遠くに向ける。
「あ、あれは……!」
「!」
「間違いない、あれは団長たちです! 団長たちが帰ってきた!」
 興奮気味に叫んだマルセルは双眼鏡をカミューに渡すと、脇目も振らずに階段を駆け下りて行った。双眼鏡を覗き込んだカミューも青色の隊服を纏い馬を引く者たちの姿を認め、微かに目を見開いた後に安堵の溜息を吐く。
「……少々くたびれてはいるようだが、無事に帰って来たか。では、我々も迎えに行くとしよう」
「はい」
 口調こそ落ち着いているが、階段を降りて行くカミューの足取りが、心なしか普段よりも軽い気がする。イーディスにとってはその様子が正直なところマイクロトフの無事以上に嬉しく感じ、カミュー様もまた愛する人を持つ一人の人間なのだなと、改めて思う。
 颯爽と歩くカミューとイーディスの横をマルセルと青騎士たちが走り抜けて行き、「ははは、青騎士団は相変わらず熱い集団だな」とカミューは笑いながらそれを見送った。この差もまた、両騎士団の「個性」だ。
 城を出て城下の坂と階段を下り、カミューたちは街の出入り口へと辿り着いた。マルセル率いる青騎士団の騎士たちもずらりと整列し、逸(はや)る気持ちを抑えながらマイクロトフたちが到着するのを待つ。

「……マイクロトフ様、あれは……」
 マイクロトフのすぐ後ろを歩く一人の青騎士が、街の出入り口に佇む者たちを見て目を見開いた。むろんその者たちは先頭を歩くマイクロトフの視界にも既に入っており、彼はわずかに表情を和らげつつ、静かに頷く。
「ああ。少し前から、俺たちの帰りを信じて待ってくれていたようだな。知らせを出せなかったせいで、彼らには余計な心配を掛けてしまった」
「仕方がないですよ、あの雨でしたから。なんとかこうして無事帰って来られましたけども、馬たちともども泥まみれだ。城へ戻ったらすぐにシャワーを浴びて、清潔な服に着替えてたらふく飯を食いたいですね」
 迎える者たちと迎えられる者たちの距離が一歩、また一歩と縮まって行く。やがてマイクロトフ率いる青騎士団の精鋭たち全員の顔まではっきりと見えるようになったところで、マルセルは青騎士たちと共に敬礼しながら声を張り上げる。
「団長、お帰りなさいませ! お勤めお疲れ様でした! ご無事で良かったです!」
「心配を掛けたな、マルセル。泥に塗(まみ)れてはいるが、このとおり誰一人欠けることなく帰って来ることができた。留守を守ってくれて、感謝している」
「もったいないお言葉です……!」
「カミューに、イーディス殿も。心配を掛けたな」
「本当にな。まさか一度も知らせを寄越さないとは思わなかったぞ。まあ、全員無事で何よりだ。皆も、よく頑張ってくれた」
 カミューに労(ねぎら)いの言葉を掛けられた青騎士団の精鋭たちが、「とんでもございません」と恐縮しながら一斉に敬礼する。
「まずはその湿って泥だらけの服を脱いで、体の汚れと汗を洗い流して来い。結構臭(にお)うぞ」
「そうだな。自分でも臭うと思っていた」
 至極真面目な顔で答えるマイクロトフへ、カミューがははは、と明るく笑って身を翻す。
「……本当に、良かった……」
「そうだね。無事マイクロトフ様もお戻りになったことだし、あとはしばらく二人きりにして差し上げようか」
 上司たちの背中を見つめながら満足そうに頷くイーディスに、もう少しマイクロトフの話を聞きたかったマルセルは「そ、それもそうだな……」と、やや残念そうに答えたのだった。

 汚れた隊服を洗濯に出し、シャワーを浴びて身軽な服に着替えたマイクロトフは、ソファーに深く腰掛け我が物顔で寛(くつろ)いでいるカミューの隣に腰を下ろした。マイクロトフの体から立ち昇る石鹸の清潔な香りと服越しにほんのりと伝わってくる風呂上がり特有の湿った熱気が、カミューの鼻腔と情欲をくすぐる。
「……で? どうだった?」
 囁くようなカミューの問いに、マイクロトフは簡潔に答える。
「どうということはない。隣り合う村や町同士では、よくある事象だった」
「なんだ、教えてくれないのか? 騎士団長ともあろうものが――っ、あ」
 マイクロトフがカミューを引き寄せ、その首筋に顔を埋(うず)めて口付ける。
「やはり未だ我が騎士団の信用は、領内の村であっても完全には回復していないらしい」
「そこ、は、今後のお前の、手腕に……んん……っ」
 唇で唇を塞がれ、舌と舌が絡み合い、カミューはぞくぞくと身を震わせる。
「……なに、か、あったのか……?」
「いや。普段俺がどれだけお前に頼っていたか、思い知っただけだ。俺はお前ほど交渉の類は得意ではないからな。お前が隣にいないことが心細くて、どうしようもなくお前が恋しくなって、帰ったら真っ先にこうしたいと、常に考えていた」
「……つまりお前は表向きは真面目な顔をして、その実ずっと淫らなことを考えていたってことか。とんだむっつりスケベだな」
 はあ……っ、と熱い吐息を漏らしたカミューの唇を「うるさい」とばかりに己のそれで再び塞ぎ、マイクロトフは、カミューの腰から尻にかけてのラインをゆっくりと撫で下ろした。びくりと腰を浮かせたカミューは琥珀色の瞳をとろんと潤ませ、さらなる続きをねだるようにマイクロトフの広く逞しい背中へ腕を回す。
「……心配、したんだぞ」
「……悪かった」
「最悪の事態も考えた。全ては、あの雨と雷のせいだ。部下たちの手前なんとか気を張っていたが、もし悪い知らせが届いていたら、私はどうなっていたか」
「……カミュー」
「だがお前はこうして無事に、帰って来てくれた。さすがは騎士団長殿、私の『夫』だ。――私もお前が帰ってきたら、真っ先にこうしたいと思っていた。土産話は、後でいい……今すぐお前の熱で、芯まで溶かしてくれ」
「……言われずとも!」
 力強く答えたマイクロトフはカミューを抱き上げ大股で歩き出すと、縺(もつ)れ合うようにしてベッドへとなだれ込んだ。脱ぎ脱がせた衣服が二人の周囲に散らばり、やがて途切れ途切れの熱い吐息と啜(すす)り泣くような甘い嬌声が、室内に響き渡る。
 触れ合っている全ての箇所から灼け付くような熱を感じ合い、青年たちはただひたすらに互いに溺れ、激しく求め合った。

「――つまり、元々一つの村の管轄下にあった大井戸の所有権を後から隣村が主張し始めて、今回の騒ぎに発展した、と」
 気怠い空気が漂う中、じっとりと湿った体を寄せ合いながら、カミューが掠(かす)れた声で呟いた。そんなカミューを緩く抱き込みつつ、マイクロトフは溜息混じりに答える。
「ああ。『井戸までの距離を正確に計測してみたところ、我が村のほうが近かった。よってこの大井戸は、我々のものであるべきだ』と正当性を訴えられてな。両村の一部の村民たちによる乱闘で多数の負傷者が出たせいで、俺を呼ぶことにしたらしい。結局は『どちらか一方のものとするのではなく、両村共同で管理すべし』という至極妥当な結論を出したものの、あれはもうひと悶着ありそうだな」
「そんな仕様もないことでわざわざお前を呼びつけたのか。なんだか、腹が立ってきたぞ」
「そう言うな。我が領内の治安を守るのは、騎士団長である俺の役目だ。今回は偶然あのような悪天候に見舞われたが、今後も要請があれば駆け付けるつもりでいる」
「まったく……お前は相変わらず律儀過ぎるな。それに付き合わされていた時も大変だったが、今の私は立場上、以前のようにはいかないんだ。城で帰りを待つ者の身にもなってくれ」
「すまない。だが、それが俺の性分なんだ。お前は全てを分かった上で、俺を伴侶に選んでくれたんだろう?」
 柔らかく細めた深いブラウンの瞳に見つめられて、カミューはあっさり陥落した。この男は時折、とんでもなく狡(ずる)い。
「……ああ、そうだな。こんな無茶ばかりする男を選んだのは、他ならぬ私だ。おかげで、毎日が楽しいよ」
「俺もお前を選んで良かったと、改めて感じている。いつも優雅で完璧な副長殿のこんな表情を見られるのは、伴侶である俺の特権だ。こう言うとお前は気を悪くするかもしれないが……とても、可愛らしい」
「……30の男に言う言葉ではないぞ」
「年齢など関係ない。お前はお前だ」
 いつになく穏やかな表情のマイクロトフを、カミューは至近距離で見つめる。――相思相愛になってから三年経つというのに、愛おしくて仕方がない。色々な意味で、まだまだ翻弄されることになりそうだ。
「……せっかく体を清めたというのに、また汗を掻いてしまったな。久しぶりに二人でシャワーでも浴びるか」
「……いいのか?」
「少々狭いだろうが、やってやれないことはないだろう。……ああ、セックスは無しだぞ。バスルームでは、音や声がとても響く」
「む……それもそうか」
「まさかやる気だったのか。駄目だ、我慢しろ。どうしてもしたいと言うのなら、またベッドで相手をしてやる」
 そう囁いて体を起こしたカミューの後に、マイクロトフも続く。
 そのまま二人はバスルームへと向かい共に汗を洗い流すことになったわけだが、カミューがマイクロトフに言い聞かせた「約束」が守られたかは、定かではない。
1/1ページ