友達になろう!
静まり返った夜のキャラバンに、囁くような話し声が響く。
焚き火に照らされているのは、隣り合って座る二つの人影。一人は白い髪に白い肌の青年、もう一人は白茶の髪に海色の瞳が印象的な少年だ。
潮の香りを含んだ風が少年の頭を彩る赤い鉢巻をはためかせ、少し離れた所にいる仲間たちの声を微かに運んでくる。心地良い風に目を細めながらも、二人の会話は続く。
「……またこうして、二人で話す日が来るなんて思わなかったよ」
「そうかな。僕は、少し落ち着いたらラズリルに遊びに行こうと思ってたんだけど」
「でも、君には任務があるだろ? 持ち場を離れるわけにはいかないんじゃ……」
「任務っていっても、近海を哨戒する程度だよ。昔と比べたら海の上はずいぶん平和だから、ほとんど自由に過ごしてたし」
「そうか……君を最初に見た時、表情が明るくなったなとは思ったけど。あれから、それなりに楽しくやってたんだな」
「うん。リノさんには、本当に感謝してる。……スノウは、なんだか大人っぽくなったね」
「そ、そうかい? カイにそう言ってもらえるなんて、なんだか照れるな……」
「でも、かなり痩せたとも思う。……ごはん、ちゃんと食べてる?」
「えっ?」
「頬の辺りなんかが特に……肌もちょっと荒れてる気がする。栄養のバランスを考えて食事を摂らなきゃ、体が持たないよ」
カイの言葉に、スノウは一瞬きょとんとした後、苦笑いを浮かべながら答えた。
「……っはは……相変わらずだな、カイは。君はもう、僕の付き人じゃないのに。大丈夫だよ。多少粗末ではあるけど、空腹は充分に満たすことができるくらいの食生活はしているつもりだ」
「本当に? 好き嫌いだって、……!」
カイが何かに気付き、素早く立ち上がる。
彼よりやや遅れてスノウも腰を浮かせかけたが、緊張はすぐに解けた。軽い足取りで近付いてきた、その人物は。
「……あっ……!?」
「な、なんだ、キリルくんか。びっくりした……驚かさないでくれよ、カイ。てっきり魔物でも潜んでたのかと……」
「敵じゃないのはすぐに分かったよ。ただ、何かあったのかと思って。……どうしたの? キリルくん」
カイが見つめる先には、籠を抱えて佇む少年、キリルの姿があった。彼は今回の旅のリーダーであり、数日前に出会った『英雄』カイを、先輩リーダーとしてなのかとても慕っている。今日、スノウが仲間に加わるまでは「懐いている」といったほうがふさわしいくらいの慕い様だったのだ。だから今夜も、カイと話をするべくやって来たのだろう。三人が幼少期に会ったことがある、という話はカイから聞かされて知ったのだが、カイとスノウの親しげな様子から、ラズリル育ちではない自分が入り込んで良い雰囲気ではないと思ったに違いない。
首を横に振って琥珀色の瞳を宙に泳がせたキリルは、勢い良く後退して頭を下げた。そして、
「ごっ、ごめん! 大事な話の途中だったんだよね? また後で来るから!」
「大丈夫だよ。君こそ、何か用事があって来たんじゃないの?」
「あ……ええと、用事というか……フレアさんとセネカが、パンを焼いてくれて。だから、カイとスノウさんにも持って行ってあげて、って」
先ほどから鼻腔をくすぐる香ばしい匂いの正体は、焼きたてのパンだったらしい。キリルが抱えている籠の中を覗き込むと、長い形や丸い形のパンがいっぱいに敷き詰められている。
盛大に腹が鳴る音が聞こえて、三人は目を瞬いた。直後、スノウが頬を赤く染めて、腹を押さえる。
「……ごめん。お腹、空いてたみたいだ」
「……僕もちょっと鳴ったかも」
「僕なんて匂いを嗅いだ途端に鳴ったから、みんなに笑われちゃったよ。あんなに笑わなくたっていいのにさ」
「じゃあ、みんな一緒だね。せっかく持ってきてもらったんだし、すぐに食べよう。キリルくんも一緒にね」
「えっ? 話の途中じゃなかったの?」
自分とスノウの顔を不安そうに見比べるキリルへ、カイは首を横に振った。笑顔を浮かべることは滅多になく、常に淡々とした口調で本心が分かりづらい印象を受けるカイだが、彼が強く優しい人物であることは付き合いの長いスノウはもちろん、キリルにも充分に分かっている。何も話さなくとも、多くの仲間たちがカイを慕っているのを見れば一目瞭然だ。
そして、今も。真剣な表情でキリルを見つめ、けれど限りなく穏やかな声で、カイは続ける。
「いい機会だから、君たちのことや旅の目的を、スノウにも教えてあげてほしいんだ。話せる範囲でいいから」
「あー、なるほど。……これもやっぱり〝リーダーの務め〟ってやつ?」
「そうなるかな」
「うん、わかった。確かに僕たちがどこの何者で、何のために旅をしているのかよく分からないまま同行しなきゃならないなんて、先行きが不安でしかないものね」
真剣な表情で返したキリルへ、カイが頷く。
かつてのリーダーと現リーダーの話を黙って聞いていたスノウは、詰めていた息を小さく吐き出した。自分より年下の少年たちの心遣いに感謝しながら顔を上げると、三人の視線が絡み合い――スノウの冬空色の瞳に、強い光が宿る。
「ぜひお願いするよ。子供の頃に会った記憶がほとんどなくて……でも、この旅の目的は知ってるよ。この世に存在する全ての紋章砲を壊すこと、だろ? クールークにある紋章砲を壊さないと、群島諸国も危うくなる。僕一人の力では、紋章砲の脅威からラズリルを守ることなんてできない。だから……」
「群島諸国は綺麗な所だから、僕も絶対に守りたいと思います。二年前に、カイやスノウさんたちが守り抜いたことを無駄にしないためにも。――また戦いに巻き込むことになってしまったけれど、よろしくお願いします」
「こちらこそ。どれだけ力になれるか分からないけど、僕なりに頑張ろうと思う。……もう、カイの前でみっともないところを見せたくないしね」
「……スノウ……」
自嘲気味に笑って夜空を仰ぐスノウへ、カイがどこか困ったような表情を向ける。スノウはカイのことを「友達」だと言っていたが、二人の間には、何か複雑な事情があるようだ。
――そういえば子供の頃に会った時、ずいぶん身なりが違っているのはどうしてなんだろう、なんて思ったっけ。けれどそのことで何か訊 いたわけではないし、二人とはすぐに別れてしまったから、すっかり忘れていたけれど。
でも、なんとなく訊いてはいけない気がする。大きな戦いを乗り越えてきた人たちなのだから、色々あったんだろう。そもそもスノウさんとは会ったばかりなんだし、これからもっと仲良くなれれば、当時のことを聞かせてくれるかもしれないじゃないか――そう思うことで、キリルは無理やり自分を納得させる。
「パンは焼きたてが一番おいしいよ。だから、冷めないうちに食べよう」
ぎこちなくなった空気を変えたのは、カイだった。キリルが持っている籠の中から無造作にパンを一つ掴むと、手で千切ることはせずに、そのまま齧 り付く。
二口ほどでパンを食べ切ってしまったカイを、キリルとスノウは唖然としながら見つめた。二人の口から、それぞれの感想が漏れる。
「……無人島で会った時にも思ったけど……カイって、意外とワイルドだよね」
「そうかな? いつもこんな感じだけど」
「君って普段は物静かなのに、時々すごく大胆だよな。子供の頃からそうだった」
「騎士団のみんなからも、よく言われたよ。〝でも、そこが面白い〟って」
「……お、面白いんだ……?」
「でもね。普通、パンは手で少しずつ千切って食べるものだよ。まんじゅうとは違うんだからさ……」
「そうしなきゃいけない時はそうするよ。でも今は、その必要がないから」
「……」
そこへ再び、大音量の腹鳴。
腹を押さえて赤面したキリルが、肩を縮めて恥ずかしそうに俯く。また笑われると思ったが、カイとスノウは柔らかな表情で、パンを早く食べるようにと勧めてくるだけだった。
キリルが従者たちの待つテントへと帰って行ったのは、月がほぼ真上に昇った頃だった。夜更かしは苦手なキリルが、幾度となくあくびを噛み殺して目を潤ませていることにカイが気付き、「アンダルクさんたちが心配してるよ」と尤 もなことを言って帰したのだ。
そんなキリルの様子にスノウはまったく気が付いていなかったが、自身も眠たそうに目を細めながら、ぼんやりと呟く。
「ちょっと子供っぽいところはあるけど、彼もいいリーダーなんじゃないかな。カイと同じで、真っ直ぐな子だっていう印象を受けた。先輩として、しっかり支えてあげないとね」
「うん。できる限りお手伝いするつもり」
「……あと、随分ノロケられた気がするんだけど……君があの子から本当に慕われている、っていうのもよく分かったよ」
「そうかな?」
「……ま、まあ、好かれるのはいいことなんじゃないか。先輩リーダーとして教えてあげられることだって、たくさんあるだろうし。キリルくんにとって、君はとても心強い存在のはずだ。……さて、僕はそろそろ寝るよ。また明日からよろしくな、カイ」
「こちらこそ。がんばろうね。……おやすみ、スノウ」
「ああ、おやすみ」
軽く手を振って、スノウが近くのテントの中へと入って行く。『群島解放戦争』後は平民として暮らしていたとはいえ、直接地べたに横たわることにはやはり抵抗があるらしい。おそらく、寝袋も好まないだろう。
カイを無邪気に慕っているキリルを見て複雑な気持ちになったスノウだったが、彼のそんな心境を、キリルはもちろんカイさえ知る由 もなかった。
焚き火に照らされているのは、隣り合って座る二つの人影。一人は白い髪に白い肌の青年、もう一人は白茶の髪に海色の瞳が印象的な少年だ。
潮の香りを含んだ風が少年の頭を彩る赤い鉢巻をはためかせ、少し離れた所にいる仲間たちの声を微かに運んでくる。心地良い風に目を細めながらも、二人の会話は続く。
「……またこうして、二人で話す日が来るなんて思わなかったよ」
「そうかな。僕は、少し落ち着いたらラズリルに遊びに行こうと思ってたんだけど」
「でも、君には任務があるだろ? 持ち場を離れるわけにはいかないんじゃ……」
「任務っていっても、近海を哨戒する程度だよ。昔と比べたら海の上はずいぶん平和だから、ほとんど自由に過ごしてたし」
「そうか……君を最初に見た時、表情が明るくなったなとは思ったけど。あれから、それなりに楽しくやってたんだな」
「うん。リノさんには、本当に感謝してる。……スノウは、なんだか大人っぽくなったね」
「そ、そうかい? カイにそう言ってもらえるなんて、なんだか照れるな……」
「でも、かなり痩せたとも思う。……ごはん、ちゃんと食べてる?」
「えっ?」
「頬の辺りなんかが特に……肌もちょっと荒れてる気がする。栄養のバランスを考えて食事を摂らなきゃ、体が持たないよ」
カイの言葉に、スノウは一瞬きょとんとした後、苦笑いを浮かべながら答えた。
「……っはは……相変わらずだな、カイは。君はもう、僕の付き人じゃないのに。大丈夫だよ。多少粗末ではあるけど、空腹は充分に満たすことができるくらいの食生活はしているつもりだ」
「本当に? 好き嫌いだって、……!」
カイが何かに気付き、素早く立ち上がる。
彼よりやや遅れてスノウも腰を浮かせかけたが、緊張はすぐに解けた。軽い足取りで近付いてきた、その人物は。
「……あっ……!?」
「な、なんだ、キリルくんか。びっくりした……驚かさないでくれよ、カイ。てっきり魔物でも潜んでたのかと……」
「敵じゃないのはすぐに分かったよ。ただ、何かあったのかと思って。……どうしたの? キリルくん」
カイが見つめる先には、籠を抱えて佇む少年、キリルの姿があった。彼は今回の旅のリーダーであり、数日前に出会った『英雄』カイを、先輩リーダーとしてなのかとても慕っている。今日、スノウが仲間に加わるまでは「懐いている」といったほうがふさわしいくらいの慕い様だったのだ。だから今夜も、カイと話をするべくやって来たのだろう。三人が幼少期に会ったことがある、という話はカイから聞かされて知ったのだが、カイとスノウの親しげな様子から、ラズリル育ちではない自分が入り込んで良い雰囲気ではないと思ったに違いない。
首を横に振って琥珀色の瞳を宙に泳がせたキリルは、勢い良く後退して頭を下げた。そして、
「ごっ、ごめん! 大事な話の途中だったんだよね? また後で来るから!」
「大丈夫だよ。君こそ、何か用事があって来たんじゃないの?」
「あ……ええと、用事というか……フレアさんとセネカが、パンを焼いてくれて。だから、カイとスノウさんにも持って行ってあげて、って」
先ほどから鼻腔をくすぐる香ばしい匂いの正体は、焼きたてのパンだったらしい。キリルが抱えている籠の中を覗き込むと、長い形や丸い形のパンがいっぱいに敷き詰められている。
盛大に腹が鳴る音が聞こえて、三人は目を瞬いた。直後、スノウが頬を赤く染めて、腹を押さえる。
「……ごめん。お腹、空いてたみたいだ」
「……僕もちょっと鳴ったかも」
「僕なんて匂いを嗅いだ途端に鳴ったから、みんなに笑われちゃったよ。あんなに笑わなくたっていいのにさ」
「じゃあ、みんな一緒だね。せっかく持ってきてもらったんだし、すぐに食べよう。キリルくんも一緒にね」
「えっ? 話の途中じゃなかったの?」
自分とスノウの顔を不安そうに見比べるキリルへ、カイは首を横に振った。笑顔を浮かべることは滅多になく、常に淡々とした口調で本心が分かりづらい印象を受けるカイだが、彼が強く優しい人物であることは付き合いの長いスノウはもちろん、キリルにも充分に分かっている。何も話さなくとも、多くの仲間たちがカイを慕っているのを見れば一目瞭然だ。
そして、今も。真剣な表情でキリルを見つめ、けれど限りなく穏やかな声で、カイは続ける。
「いい機会だから、君たちのことや旅の目的を、スノウにも教えてあげてほしいんだ。話せる範囲でいいから」
「あー、なるほど。……これもやっぱり〝リーダーの務め〟ってやつ?」
「そうなるかな」
「うん、わかった。確かに僕たちがどこの何者で、何のために旅をしているのかよく分からないまま同行しなきゃならないなんて、先行きが不安でしかないものね」
真剣な表情で返したキリルへ、カイが頷く。
かつてのリーダーと現リーダーの話を黙って聞いていたスノウは、詰めていた息を小さく吐き出した。自分より年下の少年たちの心遣いに感謝しながら顔を上げると、三人の視線が絡み合い――スノウの冬空色の瞳に、強い光が宿る。
「ぜひお願いするよ。子供の頃に会った記憶がほとんどなくて……でも、この旅の目的は知ってるよ。この世に存在する全ての紋章砲を壊すこと、だろ? クールークにある紋章砲を壊さないと、群島諸国も危うくなる。僕一人の力では、紋章砲の脅威からラズリルを守ることなんてできない。だから……」
「群島諸国は綺麗な所だから、僕も絶対に守りたいと思います。二年前に、カイやスノウさんたちが守り抜いたことを無駄にしないためにも。――また戦いに巻き込むことになってしまったけれど、よろしくお願いします」
「こちらこそ。どれだけ力になれるか分からないけど、僕なりに頑張ろうと思う。……もう、カイの前でみっともないところを見せたくないしね」
「……スノウ……」
自嘲気味に笑って夜空を仰ぐスノウへ、カイがどこか困ったような表情を向ける。スノウはカイのことを「友達」だと言っていたが、二人の間には、何か複雑な事情があるようだ。
――そういえば子供の頃に会った時、ずいぶん身なりが違っているのはどうしてなんだろう、なんて思ったっけ。けれどそのことで何か
でも、なんとなく訊いてはいけない気がする。大きな戦いを乗り越えてきた人たちなのだから、色々あったんだろう。そもそもスノウさんとは会ったばかりなんだし、これからもっと仲良くなれれば、当時のことを聞かせてくれるかもしれないじゃないか――そう思うことで、キリルは無理やり自分を納得させる。
「パンは焼きたてが一番おいしいよ。だから、冷めないうちに食べよう」
ぎこちなくなった空気を変えたのは、カイだった。キリルが持っている籠の中から無造作にパンを一つ掴むと、手で千切ることはせずに、そのまま
二口ほどでパンを食べ切ってしまったカイを、キリルとスノウは唖然としながら見つめた。二人の口から、それぞれの感想が漏れる。
「……無人島で会った時にも思ったけど……カイって、意外とワイルドだよね」
「そうかな? いつもこんな感じだけど」
「君って普段は物静かなのに、時々すごく大胆だよな。子供の頃からそうだった」
「騎士団のみんなからも、よく言われたよ。〝でも、そこが面白い〟って」
「……お、面白いんだ……?」
「でもね。普通、パンは手で少しずつ千切って食べるものだよ。まんじゅうとは違うんだからさ……」
「そうしなきゃいけない時はそうするよ。でも今は、その必要がないから」
「……」
そこへ再び、大音量の腹鳴。
腹を押さえて赤面したキリルが、肩を縮めて恥ずかしそうに俯く。また笑われると思ったが、カイとスノウは柔らかな表情で、パンを早く食べるようにと勧めてくるだけだった。
キリルが従者たちの待つテントへと帰って行ったのは、月がほぼ真上に昇った頃だった。夜更かしは苦手なキリルが、幾度となくあくびを噛み殺して目を潤ませていることにカイが気付き、「アンダルクさんたちが心配してるよ」と
そんなキリルの様子にスノウはまったく気が付いていなかったが、自身も眠たそうに目を細めながら、ぼんやりと呟く。
「ちょっと子供っぽいところはあるけど、彼もいいリーダーなんじゃないかな。カイと同じで、真っ直ぐな子だっていう印象を受けた。先輩として、しっかり支えてあげないとね」
「うん。できる限りお手伝いするつもり」
「……あと、随分ノロケられた気がするんだけど……君があの子から本当に慕われている、っていうのもよく分かったよ」
「そうかな?」
「……ま、まあ、好かれるのはいいことなんじゃないか。先輩リーダーとして教えてあげられることだって、たくさんあるだろうし。キリルくんにとって、君はとても心強い存在のはずだ。……さて、僕はそろそろ寝るよ。また明日からよろしくな、カイ」
「こちらこそ。がんばろうね。……おやすみ、スノウ」
「ああ、おやすみ」
軽く手を振って、スノウが近くのテントの中へと入って行く。『群島解放戦争』後は平民として暮らしていたとはいえ、直接地べたに横たわることにはやはり抵抗があるらしい。おそらく、寝袋も好まないだろう。
カイを無邪気に慕っているキリルを見て複雑な気持ちになったスノウだったが、彼のそんな心境を、キリルはもちろんカイさえ知る
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