Last letter

 本の中の世界だけではなく、現実の外の世界を知った年若い青年が、辺境の小さな村でじっとしていられるわけがなく。祖父に新たな旅立ちを報告するために久しぶりに故郷へと帰った青年の顔は希望に満ち溢れていて、老爺ろうやは、孫が完全に自分の手を離れたのだと悟った。
 古くから続く名家に生まれた男として厳しく仕付けてきたが、同時にたくさんの愛情も注いだ孫の独り立ちは、少し寂しさは覚えたものの祝福すべきことで、止める理由などなかった。快く送り出してくれた祖父へ、青年は「これまでどおり、不定期になるとは思いますがふみを送ります。そして、年に一度は帰って来るようにします」と約束して、旅立って行った。
 次第に小さくなっていく孫の後ろ姿を見送った老爺ろうやは、ゴホゴホと咳き込みながら扉を閉めた。

【Last letter】

 二人の『宿命の子』によって新たに造り直された世界の旅は、新鮮で、時々思わぬ発見もあって。町などの位置関係はさほど変わっていない様子だったが、以前の旅で出会った人々の変化に触れるたび、時は確実に流れているのだと感じた。中でもロアーヌ侯ミカエルが家臣のカタリナと婚約したというニュースはどこでも話題になっており、青年――トーマスも、彼らの挙式の日にはロアーヌに駆け付けるつもりでいた。故郷のシノン村で再び開拓を続けているユリアンたちにも会うことができるし、シノンに帰ったら幼なじみたちの好物料理をたくさん作って、たくさん話そう。そしておじいさまともゆっくり過ごそうと、その日を楽しみにしながらトーマスは、気ままな旅を続けた。

(気になっていた場所は、大体まわったはず。ならば次の目標は、東との交易。西に興味を持っている知り合いも何人かできたことだ、彼らの力を借りれば……大丈夫。今のオレなら、きっとやれる)
 そしてもう一人、最も協力を得たい人物を頼るべく、トーマスは、ウィルミントンへと出向いた。長らく世界のトップだったフルブライト商会をも超えたトーマスカンパニーの元社長であるトーマスを、フルブライト商会を取り仕切る青年――フルブライト二十三世は、少々驚きながらも快く迎えた。二人の間には、商売を超えた友情も芽生えていたからだ。
「君に教えることはもう無いと思うのだがね。世界ランキング一位のトーマスカンパニー社長殿」
「やめてください。私はもう、社長を退いた身です。それに今日は教えを請いに来たわけではなく、少し相談させていただきたいことがありまして」
「……ほう? ぜひ聞かせてくれたまえ」
 身を乗り出して眉を上げたフルブライトへ、トーマスは、さっそく話を切り出す。
「ありがとうございます。では……こほん。
……自由の身にはなりましたが、私は、これまでつちかってきた知識と経験を棒に振るつもりはありません。せっかくですから、身に付いた力を活かしたことがしたいのです」
「ふむ。……して、それはどのような?」
「――東との交易。そして、見捨てられた地の開発。長年放置され荒れ果てた土地を整備し、ゆくゆくは、東西を結ぶ交易路を作りたい……というのが今、私が思い描いている夢です。どうでしょう?」
 トーマスの口から語られた「夢」にフルブライトはすっかり興味を持ったらしく、彼は、少年のように目を輝かせた。見事、心を動かすことができたようだ。
「なるほど……途方もないスケールの夢だな。だが、とても興味深い。これは、ウィルミントンに篭っている場合ではないな」
「もしや、今後は隠居なさるおつもりでしたか?」
「まさか。しかし近頃、父上が頼んでもいないのに私の嫁探しを始めていてな……私としては、まだまだ落ち着くつもりはないのだが。……が、これで見合いを断る口実ができた。私は、君の夢に協力するぞ」
 やはり、この人に相談して良かった。フルブライトから差し出された手を、トーマスはしっかりと握り返した。自分たちはまだ若く、無限の可能性を秘めている。気力・体力溢れる今しかできないことが、多々あるのだ。

◇◇

 ウィルミントンに滞在し始めて数日経った、とある日のこと。トーマスの元に、一通のふみが届いた。差出人は、シノンにいる祖父。そろそろ東へ向かい、交易の交渉をしに行こうと計画していた矢先のことだ。
(まだウィルミントンにいて良かった。もう少し遅かったら、しばらくこの手紙を読むことができなかったな。……オレからはどうしても長文になりがちだが、おじいさまのことだ、今回も、あっさりしたお返事なんだろう)
 封蝋を剥がし、中身を取り出す。手紙は、二枚。最初の一枚目にはシノンの近況と、ロアーヌ侯ミカエルとその家臣カタリナの挙式の日が決まったことが記してあった。色々な準備があるからだろう、挙式日こそ少し先だが、ずいぶん決断が早いな、これはいわゆるスピード婚だな、などとつい考えてしまう。
 そして二枚目は、いつもどおり祖父自身の近況が簡潔に書かれているのだろうと、彼の姿を想像しながら読み進め――だがその内容に、トーマスの表情がみるみるうちに強張った。手が、体が、唇が、小刻みに震える。全身から血の気が引き、すべての感覚が失われて行く。
「……おじいさま」
 おのれのものとは思えないほどの、か細い声が漏れた。そこに記されていたのは――。

 このところせりがちになり、今では、体を起こすこと自体が困難である。まず間違いなく、これが最後のふみとなるであろう。
 充実した日々を送っているのであれば、それで良い。何ものにも囚われぬ一人の若者として、思うままに生きよ。お前の多幸を祈ると同時に、さらなる飛躍を、心から願っている。

「……ん? 手紙か。例のご友人たちか、祖父殿か……どちらにせよ、君たちは相変わらず仲が良いのだな。実に羨まし……トーマス君?」
 手紙を持ったまま立ち尽くすトーマスの背中へ、フルブライトが、いつもの調子で声をかけた。だがすぐに違和感を覚えて前へと回り込み、ただならぬ様子に、目を見開く。
「……顔が真っ青ではないか。何があった?」
「……」
「失礼。私も、手紙を読ませてもらうよ」
 いまだ微動だにしないトーマスの横から二枚目の手紙を覗き込み、フルブライトも、すぐに顔色を変えた。達筆とも言える筆跡とその内容から手紙の送り主がトーマスの祖父であるということはすぐに分かったが、なにせ書かれていることが只事ではない。フルブライトはトーマスの肩に手を添え、彼を気遣うようにそっと囁く。
「……東へ、などと言っている場合ではないな。すぐにシノンに帰りなさい。私のことは、気にしなくていい。ここで、君が戻るのを待っているから」
「……申し訳ありません。なるべく早く戻ります」
「急ぐ必要はない。君の大切なご家族だろう。ゆっくり過ごして来るといい」
 背中を二、三度、ぽんぽんと叩かれる。今は、フルブライトの心遣いがありがたかった。

 ウィルミントンから船でピドナを経由し、ロアーヌ地方の海の玄関口である町、ミュルスへ。そこから馬車に乗り、シノンを目指す。
 長い道のりの中、トーマスは過ぎ行く景色を楽しむ余裕もなく、ひたすら祖父と過ごした日々を思い返していた。まさか、こんなに早く永遠の別れの日が来てしまうとは。おのれのやりたいことを優先して高齢の祖父の体のことを考えていなかったと、強い自責と後悔の念に駆られる。
 やがて御者から到着を告げられると、トーマスは、急激に冷静になった。祖父や幼なじみたち、故郷の人々に、動揺している姿を見せたくないと思ったからだ。おのれはベント家の男として常に背筋を正し、そして冷静沈着であらねばならない。
「トム!」
 馬車が村の入口に着いた音が聞こえたのか、ユリアン、エレン、サラの三人が駆け寄ってきた。本来ならば再会を喜ぶところだが、当然、それどころではない。ユリアンとエレンは顔を強張らせ、サラに至っては、涙ぐんでいる。
「トム、あんたのおじいさんが……!」
「分かってる。手紙でおじいさまの容態を知ったから、戻ってきたんだ。……その顔……もしかして、間に合わなかったのか?」
「……今日の朝早くに、体調が急変して……今は、もう……」
「……そうか」
 ついには泣き崩れたサラを、三人は、しばし無言で見下ろす。重苦しい沈黙を最初に破ったのは、他ならぬトーマスだった。
「死に目に会えなかったのは残念だが、ご遺体は、家に安置されているんだろう? まずはおじいさまに、無事帰ってきたことを伝えたい。諸々の準備に取り掛かるのは、それからだ」
 こんな時でも気丈なトーマスを、ユリアンとエレンは、複雑な表情で見つめた。

 村の中に足を踏み入れると、人々は皆、沈痛な面持ちでトーマスに頭を下げた。そんな悲しみの空気に呑まれて再び泣き出しそうになっているサラの背を、エレンが軽く叩く。
 ベント邸へは、トーマス一人で入った。彼を迎えた使用人も気を利かせたのか部屋の中までは入って来なかったので、二人きりでの再会が叶った。
 ベッドの上に横たわる祖父の顔はとても安らかで、今にも目を開けて呼びかけて来そうだった。だがその顔を見ても、固く冷たくなった手を握っても、涙が出てくることはなかった。あまりの衝撃に、おのれはどこか壊れてしまったのだろうか。これから忙しくなることは間違いなく、泣いている暇などないという強い思いがあるからだろうかと、トーマスは思う。
 祖父の部屋を出ると、外に控えていた使用人から「既に各方面へは使いを送りました」と報告され、その迅速な対応に、感謝の言葉を述べた。明日の葬儀までには、少なくともピドナにいる大叔父やはとこはシノンへやって来るだろう。旅立ちを宣言してから一年も経たないうちに再会することになるとは思わなかったが、彼らとの話し合いは、避けては通れない。祖父は「思うままに生きよ」と言ってくれたが、場合によっては、自身の身の振り方も考え直さなければならない……などとめまぐるしく考えていると、使用人が、一通の封書を差し出してきた。何が書いてあるかは、中身を見ずとも分かる。これは、祖父の遺言。トーマスは、手の震えを懸命に抑えながら封書を受け取った。
 遺書には、おもに祖父の実の弟である大叔父に向けてのメッセージが書かれていた。兄である自分の代わりに本家の当主になってくれたことへの感謝の言葉や、この邸宅を今後どうするかは息子夫婦に任せるということ、だが孫のトーマスは無理に家に縛り付けることはせずに、自由な生き方をさせてやってほしいということ――等々。祖父は死の間際まで、この身を案じてくれていたのだ。
「坊ちゃま……いえ、トーマス様。叶えたい夢がおありなのでしょう? ですから今後のことは気にせず、どうか、ご自分の人生を生きてください。それが自由を選び、ここシノンで開拓民となった旦那様はもちろん、長年、旦那様とトーマス様にお仕えしてきたわたくしの願いです」
 おのれを幼少の頃から知る使用人の言葉に、トーマスは俯いたまま、ぽつりと呟く。
「……確かにオレには、やりたいことがある。フルブライトさんも、協力を約束してくれた。だがオレは本当に、これからも好きに生きていいのか? 場合によっては、この家が無くなってしまうことだって……」
「その辺りのことはきっと、当主様やトーマス様のお父上が良くしてくださるでしょう。また、正式且つ重大な遺言は、旦那様埋葬後の墓地で公開されるはずです。ですから今夜は明日の葬儀のためにも、少しでも心穏やかにお過ごしください」
「……ああ。ありがとう」
 だが、今やっておかなければならないことはある。トーマスは使用人の手を借りて湯灌ゆかんを済ませ、経帷子きょうかたびらを着せて、使用人と共に最期を看取ったという聖職者の祈りの儀の後、棺の中に祖父を横たえた。遺体を白い布で覆って周りに花を敷き詰め、それを経てもやはりどこかぼんやりとした気持ちのまま屋敷の外へと出ると、門の前で待っていたらしい幼なじみたちが近付いてきて、心配そうに覗き込んでくる。
「トム……オレたちにできることがあれば、何でも言ってくれよ? 家族同然の付き合いなんだしさ」
「今夜は、ずっとおじいさんのそばにいるんでしょ? でも今のその顔色じゃ、下手したら明日の葬儀中に倒れそうで心配だわ。トムさえ良ければ、寝ずの番も手伝うから」
「私も、全力でトムのお手伝いをするわ。だから、一人で全部抱え込まないで」
「みんな……すまんな。それじゃ、お言葉に甘えようかな」
 儚さすら感じられる笑みを浮かべたトーマスを見て、三人の胸は、ずきりと痛んだ。

 この日の夜は四人でベント邸に篭り、棺のかたわらで一夜を明かすことにした。
 といってもトーマスはなるべく眠らせるようにし、私も手伝うと意気込んでいたサラも頻繁にうたた寝を繰り返していたため、実質、ユリアンとエレンの二人が交代で不寝番を務めた。そのおかげか、特に何事もなく朝を迎えた。
 そして、葬儀当日。エレンとサラの祖母が作ってくれた朝食を食べて早々に、村の入口に、一台の馬車が到着した。降りてきたのはピドナに住んでいる大叔父とはとこで、彼らとトーマスは丁寧に挨拶し合った後、ベント邸へと向かった。祖父の顔を見た途端に大叔父は涙ぐんだが、ここからが本番だ。
 聖職者たちが祈りを捧げて故人に聖水をかけ、棺は慎重に外へ運び出された。外には村中の人々が控えており、無数の松明や蝋燭に灯された火がゆらゆらと揺らめき静かな鐘の音が鳴り響く中、村の小さな教会までの道には、長い葬列が組まれた。ときおり列の中からすすり泣く声が聞こえ、祖父は多くの者から慕われていたのだと知った。
 やがて棺が燭台に囲まれ教会の中央に安置されると、厳かに葬儀が始まった。葬儀が滞りなく進む間も、葬儀が終わりいよいよ最後の別れが近付いてもトーマスは涙一つ見せることなく、彼と大叔父、はとこはもちろん、故人と懇意にしていた人々やユリアンたちが見守る中、トーマスの祖父は墓地に埋葬された。
 その後に読み上げられた遺言書にも、父の名があった。長らく会っていない上、今どこで何をしているのかも分からないが、名前を書いたということは、祖父は両親の所在を知っていたのだろう。父がどういう判断を下すのかは分からないが、一度はシノンへ、この家へ帰ってくるはずだ。両親の顔を見るまでは村に滞在していなければいけないなと、トーマスは、ぼんやりと考えた。

 祖父の埋葬後にはベント邸にて血縁者のみの会食が行われ、大叔父とはとこから、ほとんど記憶にない縁者たちのことを聞かされた。彼らは遠く離れた町や村に住んでいたり各地を旅していたりとそう簡単には連絡が取れず、今日の葬儀への参加は間に合わなかったのだという。もし当主が祖父で、世界最大の都市であるピドナに住んでいたらと思ったが、祖父は元々田舎暮らしに憧れていたため、どちらにしろ当主になる意思などなかったらしい。大叔父は祖父の自由さには度々困らされ振り回されたこと、生まれたばかりのトーマスへの溺愛ぶりは凄まじかったことを懐かしそうに、そして嬉しそうに語った。厳格だった祖父にもそんな一面があったのだと知り、トーマスも、微かに微笑む。
 今後の話と祖父の昔話で盛り上がった会食が終わり、シノンで一泊してからピドナへ帰る大叔父たちをゲストルームに案内し終わってから、ようやく一人になることができたトーマスは、一気に押し寄せてきた疲れを押しやって、改めて墓地へと向かった。自然と、足が向いたのだ。

 大切な人を失った日とは思えないほどの鮮やかな夕焼けの下、トーマスは、墓地へとやってきた。生前から建てていたという祖父の墓自体は質素なものだったが、人々から供えられたばかりのたくさんの花に彩られた様は美しく、埋葬時には見ることのできなかった細部も、じっくりと確認することができた。墓石に刻まれた祖父の名を慈しむようになぞり、ひと呼吸置いてから墓前にひざまずき、両指を組んで黙祷を捧げる。
 沈み行く夕日に照らされたトーマスを見つけて、ユリアンが静かに近付いてきた。彼も少し頭を下げてトーマスにならい、静かに祈る。
 人の気配を感じて振り向いたトーマスは、気配の正体がユリアンだと分かると、安心したように微笑んだ。彼はゆっくりと立ち上がり、ユリアンと向かい合う。
「……本当にすまんな。お前やエレンたちにも、世話をかけた。だが、おかげで無事おじいさまをお送りすることができて、ほっとしているよ」
「……」
「父上や母上の顔を見るまでは村にいるつもりだから、またしばらくの間、よろしくな。明日は世話になった礼に、久々にみんなの好物も作ろう。楽しみにしていてくれ」
 ひどい顔だと、ユリアンは思う。トーマス本人はいつもどおりに笑っているつもりなのだろうが、長年彼を見てきたユリアンには、分かる。今の笑顔は明らかに作り笑いで、から元気だということが。やはり、一人で来て良かった。この役目はきっと、同性の親友であるおのれにしか果たせない――ユリアンは二つ年上の幼なじみにさらに近付くと、その頭を、力強く引き寄せる。
「!? ユリアン、何――」
「……トムの悪い癖だ。大丈夫じゃないのに大丈夫だって言って、無理に笑う。ベント家の男だからって、年長者だからって多くのことを我慢して、他人ばかり優先して、つらい時につらいって言わない。
オレもエレンたちも、もう守ってもらうだけの子供じゃない。つらくて悲しい時は、素直にそう言っていいんだ。誰もそれを禁じているわけじゃないし、ちっとも恥ずかしいことじゃない。たまには、自分の気持ちに正直になれよ。こらえて、抑えているもの、ここで全部出しきっちまえ」
 常より低く抑えたユリアンの声が、トーマスの全身に響き渡る。トーマスの中で、張り詰めていた糸がぷつり、と切れた。視界が白くぼやけ始めたのはきっと、吐息で眼鏡が曇ったから。目の前がゆらゆらと揺らいでいるのは、曇った眼鏡のせいで視界が悪くなったから。喉の奥が、目の奥が熱い。抑えていた喪失の悲しみが、痛みが、洪水のように押し寄せてくる。
「……すまん。少し、肩を借りる」
 細くかすれた声を聞いて、ユリアンの手が、わずかに肩を震わせるトーマスの頭をくしゃりと撫でる。
 そんな彼らを少し離れた所から見守るエレンも目を潤ませ、サラは声を出さぬように、はらはらと涙を流したのだった。

 それから、約三日後――
 ようやく連絡がついた両親との再会を果たしたトーマスは、祖父との思い出が詰まったベント邸の所有権が無事父に渡ったのを見届けると、少なくとも年に一度、近くに来た時は必ず立ち寄ることを約束して、再びシノンを旅立って行った。
 彼の夢でもあった東との交易は大成功を収め、また、見捨てられた地の開発にも着手し東国の発展の基盤を作ったトーマス・ベントとその友フルブライト二十三世の存在は広く知れ渡り、歴史にも、その名を残したという。
1/1ページ