未来予想図
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カーテンの隙間から朝日が射し込む。
「そろそろ起きる?」
しばらく前に目を覚ましていたはるかが、上半身を起こす。
「ん~……まだいいだろ」
まだ寝たりない、といった様子の魁童が、手だけ伸ばして彼女を引き留める。
そんな魁童を、やれやれといった表情で、はるかが眺める。
しばし、ベッドの上でゆったりとした時間を過ごした後、やっと魁童も起き上がった。
「ねえ、魁童」
「ん?」
「私達って……」
「なんだ?」
「ううん……何でもない」
真面目な顔になり、視線をまっすぐ向けた魁童に、はるかが小さく首を振ってうつむく。
「なんだよ、言いたいことがあるなら、はっきり言えよ」
『二人の関係を終わりにしよう』とか。
なんの前触れもなく、そんなことを言い出されそうな不穏な空気。
今まで当たり前に、昨晩だって、あんなに愛し合ったのに
まさか……
一瞬の間に様々な思いをめぐらせた魁童が、何も身にまとっていない、はるかの両肩を強くつかむ。
そのまま彼女を抱きしめると、素肌から伝わってくる温もりを逃すまいと力を込める。
「はるか……俺は……」
『別れなんか、切り出させてやるものか』
小さくため息をつくと、魁童は、自身の唇で彼女のそれをふさぐ。
身じろぎもせずに受け入れていたはるかだったが、いつもよりずいぶん長い口付けに、魁童の胸を押して体を離した。
途端、魁童が必死な様子で声をあげる。
「俺には、おまえしかいないんだよ」
「へ?」
すっとんきょうな声を出したはるかが、不思議そうに魁童を見つめる。
「お、おまえが俺のこと好きじゃなくなったとしても、俺は絶対、おまえのこと離してやらないからなっ」
「…………」
一気に言い終わって息をつく魁童に、彼の心中をようやく察したらしいはるかが、にっこりと微笑む。
「やだ、魁童ってば」
「は?」
魁童の背中に腕を回し、彼の肩に顎をのせて、はるかがつぶやく。
「好きじゃないなんて……誰も言ってないよ」
「じゃ、じゃあ……さっきのは……」
頬に触れる髪をなで、シャンプーの甘い香りを感じながら、魁童が口をとがらせる。
顔をあげたはるかは、両手で魁童の頬を包んで彼の瞳をじっと見た。
「きっと私達、ずっと一緒にいるんだよね……って言いたかったの」
「はるか……」
押し寄せる安堵に、魁童の肩から力が一気に抜けた。
照れくさそうに頬を染め、彼はもう一度、腕の中の愛する人を強く抱きしめる。
「俺達、ずっとずっと一緒だよな。来年も再来年も、その先もずっとずっと……」
「うん…………っわ」
「はるかは、ずるい」
呟いた魁童は、はるかを抱き寄せ、そのままの体勢で二人ベッドに倒れ込む。
「ずるい……?」
「ああ、そうだ。俺ばっかり夢中になっちまってて、おまえは……なんていうのかさ……飄々としてるんだよな」
「なにそれ」
「っだから……心配なんだよっ!はるかのこと好きすぎて……俺だけ空回りしてんじゃないかって……ぐっ」
ちょっぴり弱気な魁童を垣間見て、はるかは微笑みながらそっと唇を重ね、すぐに離した。
「ふふふ、魁童ってば……いつも"俺様"なくせに」
「しょうがねえだろ」
目をそらしてそっぽを向く魁童に、はるかがささやく。
「私は……魁童のものだよ、心も体も全部」
「……やっぱ俺、おまえのことが好きで好きで、どうしようもねえ」
再びはるかをギュッと抱きしめてから、彼女の首筋に口付けた魁童の唇は、柔らかな胸元へと下りていく。
咲かせた紅い花は、お互いが相手のものであるという約束。
きっと、ずっと……
いつまでも変わらぬ想いを抱きながら、
二人で歩いていけるよね……
愛する人との未来を夢見ながら過ごす、休日のひとこま。
*
「そろそろ起きる?」
しばらく前に目を覚ましていたはるかが、上半身を起こす。
「ん~……まだいいだろ」
まだ寝たりない、といった様子の魁童が、手だけ伸ばして彼女を引き留める。
そんな魁童を、やれやれといった表情で、はるかが眺める。
しばし、ベッドの上でゆったりとした時間を過ごした後、やっと魁童も起き上がった。
「ねえ、魁童」
「ん?」
「私達って……」
「なんだ?」
「ううん……何でもない」
真面目な顔になり、視線をまっすぐ向けた魁童に、はるかが小さく首を振ってうつむく。
「なんだよ、言いたいことがあるなら、はっきり言えよ」
『二人の関係を終わりにしよう』とか。
なんの前触れもなく、そんなことを言い出されそうな不穏な空気。
今まで当たり前に、昨晩だって、あんなに愛し合ったのに
まさか……
一瞬の間に様々な思いをめぐらせた魁童が、何も身にまとっていない、はるかの両肩を強くつかむ。
そのまま彼女を抱きしめると、素肌から伝わってくる温もりを逃すまいと力を込める。
「はるか……俺は……」
『別れなんか、切り出させてやるものか』
小さくため息をつくと、魁童は、自身の唇で彼女のそれをふさぐ。
身じろぎもせずに受け入れていたはるかだったが、いつもよりずいぶん長い口付けに、魁童の胸を押して体を離した。
途端、魁童が必死な様子で声をあげる。
「俺には、おまえしかいないんだよ」
「へ?」
すっとんきょうな声を出したはるかが、不思議そうに魁童を見つめる。
「お、おまえが俺のこと好きじゃなくなったとしても、俺は絶対、おまえのこと離してやらないからなっ」
「…………」
一気に言い終わって息をつく魁童に、彼の心中をようやく察したらしいはるかが、にっこりと微笑む。
「やだ、魁童ってば」
「は?」
魁童の背中に腕を回し、彼の肩に顎をのせて、はるかがつぶやく。
「好きじゃないなんて……誰も言ってないよ」
「じゃ、じゃあ……さっきのは……」
頬に触れる髪をなで、シャンプーの甘い香りを感じながら、魁童が口をとがらせる。
顔をあげたはるかは、両手で魁童の頬を包んで彼の瞳をじっと見た。
「きっと私達、ずっと一緒にいるんだよね……って言いたかったの」
「はるか……」
押し寄せる安堵に、魁童の肩から力が一気に抜けた。
照れくさそうに頬を染め、彼はもう一度、腕の中の愛する人を強く抱きしめる。
「俺達、ずっとずっと一緒だよな。来年も再来年も、その先もずっとずっと……」
「うん…………っわ」
「はるかは、ずるい」
呟いた魁童は、はるかを抱き寄せ、そのままの体勢で二人ベッドに倒れ込む。
「ずるい……?」
「ああ、そうだ。俺ばっかり夢中になっちまってて、おまえは……なんていうのかさ……飄々としてるんだよな」
「なにそれ」
「っだから……心配なんだよっ!はるかのこと好きすぎて……俺だけ空回りしてんじゃないかって……ぐっ」
ちょっぴり弱気な魁童を垣間見て、はるかは微笑みながらそっと唇を重ね、すぐに離した。
「ふふふ、魁童ってば……いつも"俺様"なくせに」
「しょうがねえだろ」
目をそらしてそっぽを向く魁童に、はるかがささやく。
「私は……魁童のものだよ、心も体も全部」
「……やっぱ俺、おまえのことが好きで好きで、どうしようもねえ」
再びはるかをギュッと抱きしめてから、彼女の首筋に口付けた魁童の唇は、柔らかな胸元へと下りていく。
咲かせた紅い花は、お互いが相手のものであるという約束。
きっと、ずっと……
いつまでも変わらぬ想いを抱きながら、
二人で歩いていけるよね……
愛する人との未来を夢見ながら過ごす、休日のひとこま。
*
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