あなた色の週末
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「待って!……やだ……行かないで!!」
悲しそうな微笑みを残し、あなたは私に背を向けて行ってしまう……
確かそんな夢だった。
目覚めた私の頬を、涙がつたっている。
急激に襲ってくる不安と寂しさに、隣で眠っているはずの祢々斬を探した。
伸ばした手が、祢々斬の裸の胸に触れると、飛び込んで顔をうずめる。
「瑠璃、どうかしたのか?」
「夢……夢みたの……」
震えながらしがみつく私の背中を、ポンポンとやさしくたたきながら、顔をのぞきこんでくる祢々斬。
「泣くほど怖い夢だったのか?」
耳元でささやきながら、指で私の涙をぬぐうと、瞼にそっと口付ける。
「祢々斬が……私から離れて行っちゃう夢……」
「ばーか!んなこと、あるわけないだろ?」
「ほんとに……んっ」
言葉を発しかけて、祢々斬の唇にふさがれる。
「夢なんざ、忘れさせてやる。だから、俺を……目の前の俺だけを見ていろ」
祢々斬は、私の両肩を押さえつけ、私を見下ろす格好になった。
「俺のことしか、考えられなくしてやるから、覚悟しろよ」
二人抱き合ってシーツの海に沈み、何度も求め合い、愛し合う。
私は、祢々斬にしがみついて、紅いピアスが光る、彼の耳を甘噛みした。
祢々斬がつけているルビーのピアスは、彼の誕生日に、私がプレゼントしたもの。
そして、私の耳には、祢々斬から贈られた真珠のピアス。
祢々斬に出逢う前の私を白い色に例えるならば、今の私は、すっかり祢々斬の色に染められている。
身も心も、燃えるように紅く、祢々斬一色に。
ふと、そんなことを考えてしまっていた私に、祢々斬が気付いた。
「なぁに、余計なこと考えてんだよ?俺のことだけ見てろって言っただろ?」
祢々斬の動きが激しくなる。
「んん……ぁあっ……ん……ねね……ぎりぃっ」
横殴りの雨が窓ガラスをたたく。
誰にも、何ものにも邪魔されることなく、祢々斬と私の週末は、こうして過ぎていった。
*
悲しそうな微笑みを残し、あなたは私に背を向けて行ってしまう……
確かそんな夢だった。
目覚めた私の頬を、涙がつたっている。
急激に襲ってくる不安と寂しさに、隣で眠っているはずの祢々斬を探した。
伸ばした手が、祢々斬の裸の胸に触れると、飛び込んで顔をうずめる。
「瑠璃、どうかしたのか?」
「夢……夢みたの……」
震えながらしがみつく私の背中を、ポンポンとやさしくたたきながら、顔をのぞきこんでくる祢々斬。
「泣くほど怖い夢だったのか?」
耳元でささやきながら、指で私の涙をぬぐうと、瞼にそっと口付ける。
「祢々斬が……私から離れて行っちゃう夢……」
「ばーか!んなこと、あるわけないだろ?」
「ほんとに……んっ」
言葉を発しかけて、祢々斬の唇にふさがれる。
「夢なんざ、忘れさせてやる。だから、俺を……目の前の俺だけを見ていろ」
祢々斬は、私の両肩を押さえつけ、私を見下ろす格好になった。
「俺のことしか、考えられなくしてやるから、覚悟しろよ」
二人抱き合ってシーツの海に沈み、何度も求め合い、愛し合う。
私は、祢々斬にしがみついて、紅いピアスが光る、彼の耳を甘噛みした。
祢々斬がつけているルビーのピアスは、彼の誕生日に、私がプレゼントしたもの。
そして、私の耳には、祢々斬から贈られた真珠のピアス。
祢々斬に出逢う前の私を白い色に例えるならば、今の私は、すっかり祢々斬の色に染められている。
身も心も、燃えるように紅く、祢々斬一色に。
ふと、そんなことを考えてしまっていた私に、祢々斬が気付いた。
「なぁに、余計なこと考えてんだよ?俺のことだけ見てろって言っただろ?」
祢々斬の動きが激しくなる。
「んん……ぁあっ……ん……ねね……ぎりぃっ」
横殴りの雨が窓ガラスをたたく。
誰にも、何ものにも邪魔されることなく、祢々斬と私の週末は、こうして過ぎていった。
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