息吹
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~慟哭~
今日も、目を覚ますと見慣れた白い天井。
カーテンのすき間から差し込む朝日が、認めたくない現実を否応なしに突きつけてくる。
会いたい……
会いたいよ、魁童……
渇れたはずの涙がまた湧き出てきて、視界がぼやける。
月讀さんの馬鹿!
絶対に許さない!
勝手に人を巻き込んでおいて、魁童と私が想い合うようになったら、用済みとばかりに強制的に元の世界に送り返すなんて――
――――いくら月讀さんを憎んだり罵ったりしたところで、私には最早どうすることもできないのだけれど。
ねえ魁童、こんなに別れがつらいのなら、私達出会わなければよかったのかな……
ベッドに横たわったまま零れる涙が、頬をつたい髪を濡らす。
だけど……出会ってしまったんだよね、私達。
そして、煌めく宝石のような日々を、あなたは私にくれたの。
それをただの『思い出』として、ひたすらに抱き締めて生きてゆけというの……?
いつまでたっても堂々巡り。
同じことばかりが繰り返し繰り返し頭に浮かび、その度に胸がギュウッと締め付けられる。
微熱を帯びた体は食べる物も受け付けず、家族は私が風邪で体調不良なんだと思っている。
ただの風邪ならば時がたつにつれ軽快していくけれど、私のこの病は決して癒えることはない。
何よりも大切な心の欠片を、永遠に失ってしまったのだから……
もう、いっそこのまま消えてしまいたい
うつ伏して枕に顔をうずめると、涙が嗚咽に変わる。
魁童に、会いたい。
会いたいのに……
私は泣きながら眠ってしまった。
*
今日も、目を覚ますと見慣れた白い天井。
カーテンのすき間から差し込む朝日が、認めたくない現実を否応なしに突きつけてくる。
会いたい……
会いたいよ、魁童……
渇れたはずの涙がまた湧き出てきて、視界がぼやける。
月讀さんの馬鹿!
絶対に許さない!
勝手に人を巻き込んでおいて、魁童と私が想い合うようになったら、用済みとばかりに強制的に元の世界に送り返すなんて――
――――いくら月讀さんを憎んだり罵ったりしたところで、私には最早どうすることもできないのだけれど。
ねえ魁童、こんなに別れがつらいのなら、私達出会わなければよかったのかな……
ベッドに横たわったまま零れる涙が、頬をつたい髪を濡らす。
だけど……出会ってしまったんだよね、私達。
そして、煌めく宝石のような日々を、あなたは私にくれたの。
それをただの『思い出』として、ひたすらに抱き締めて生きてゆけというの……?
いつまでたっても堂々巡り。
同じことばかりが繰り返し繰り返し頭に浮かび、その度に胸がギュウッと締め付けられる。
微熱を帯びた体は食べる物も受け付けず、家族は私が風邪で体調不良なんだと思っている。
ただの風邪ならば時がたつにつれ軽快していくけれど、私のこの病は決して癒えることはない。
何よりも大切な心の欠片を、永遠に失ってしまったのだから……
もう、いっそこのまま消えてしまいたい
うつ伏して枕に顔をうずめると、涙が嗚咽に変わる。
魁童に、会いたい。
会いたいのに……
私は泣きながら眠ってしまった。
*
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