ひなたぼっこ
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ポカポカうららかな日差しの中で、魁童とはるかがひなたぼっこをしている。
「……っもう……ガマンできない……魁童ぉ、一生のお願い……」
はるかの艶かしい声色に、魁童はゴクリと生唾をのむ。
隣に座り、目をトロンと潤ませていたはるかが、魁童の投げ出していた膝に手をかける。
「……っ!おい…俺にも心の準備ってもんが……!!」
心臓が早鐘のように打ち始めた魁童が言い終わらないうちに、はるかは彼の膝に倒れこんだ。
「あぁ、膝枕~♪」
この格好で膝枕と呼べるのか甚だ不明だが、はるかは魁童の膝にしがみつくように横たわると、安らかな寝息をたてはじめた。
魁童は呆然とその寝顔を見つめる。こんなにも昂ってしまった気持ちと体を、一体どうやって鎮めろと!?
恨みがましく、ほんのり桜色に染まったはるかの頬を指でつついてみる。
「ぅん……魁童……」
微かに身じろぎしただけで、目覚める気配はない。
「ったく……可愛い顔してそんな色っぽい声出しやがって……こちとら、蛇の生殺しだってえの」
魁童は空を見上げると盛大なため息をついた。
好きな女が、自分の膝でこんなにも無防備に眠ってる……
よほど信用されているのかな、とも思う。
もしかして、男として見られてないとか?
日の光に栗色がかって見える艶やかな黒髪を手で梳きながら、こいつを自分のものにしてしまいたい、という衝動に駆られる。
口付けで息ができないようにして、起こしてやろうか――とも考えたが、やっぱりやめた。
全く……金行を司る鬼として恐れられる、この俺様がなあ……
たかだか人間の小娘ひとりに、ここまで心を奪われることになろうとは。
でも、悪くない。
『愛しさ』と呼ばれるのであろう、こんな感情も――――
今は自分に預けられた、はるかの体温と重さを、日だまりの中で感じていよう
幸せそうに眠るはるかの頬をなでながら、これが幸せってやつかな、とつぶやく魁童だった。
*
「……っもう……ガマンできない……魁童ぉ、一生のお願い……」
はるかの艶かしい声色に、魁童はゴクリと生唾をのむ。
隣に座り、目をトロンと潤ませていたはるかが、魁童の投げ出していた膝に手をかける。
「……っ!おい…俺にも心の準備ってもんが……!!」
心臓が早鐘のように打ち始めた魁童が言い終わらないうちに、はるかは彼の膝に倒れこんだ。
「あぁ、膝枕~♪」
この格好で膝枕と呼べるのか甚だ不明だが、はるかは魁童の膝にしがみつくように横たわると、安らかな寝息をたてはじめた。
魁童は呆然とその寝顔を見つめる。こんなにも昂ってしまった気持ちと体を、一体どうやって鎮めろと!?
恨みがましく、ほんのり桜色に染まったはるかの頬を指でつついてみる。
「ぅん……魁童……」
微かに身じろぎしただけで、目覚める気配はない。
「ったく……可愛い顔してそんな色っぽい声出しやがって……こちとら、蛇の生殺しだってえの」
魁童は空を見上げると盛大なため息をついた。
好きな女が、自分の膝でこんなにも無防備に眠ってる……
よほど信用されているのかな、とも思う。
もしかして、男として見られてないとか?
日の光に栗色がかって見える艶やかな黒髪を手で梳きながら、こいつを自分のものにしてしまいたい、という衝動に駆られる。
口付けで息ができないようにして、起こしてやろうか――とも考えたが、やっぱりやめた。
全く……金行を司る鬼として恐れられる、この俺様がなあ……
たかだか人間の小娘ひとりに、ここまで心を奪われることになろうとは。
でも、悪くない。
『愛しさ』と呼ばれるのであろう、こんな感情も――――
今は自分に預けられた、はるかの体温と重さを、日だまりの中で感じていよう
幸せそうに眠るはるかの頬をなでながら、これが幸せってやつかな、とつぶやく魁童だった。
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